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キッチンシンクの掃除の仕方|汚れの原因から落とし方・予防まで解説

記事作成日:2025.05.28
「キッチンシンクの掃除の仕方が分からない」
「毎日掃除しているのに、なぜかヌルヌル・くすみが取れない…」

そんなお悩みを抱えていませんか?
キッチンシンクは、水垢・油汚れ・石けんカス・ぬめり・カビ・サビなど、さまざまな種類の汚れが複合的に発生する場所です。
それぞれ性質や落とし方が異なるため、やみくもな掃除ではなかなか効果が出ません。

この記事では、「キッチンシンクの汚れの種類と原因や、汚れに合った洗剤や道具の使い方
など、キッチンシンクの実践的な掃除ノウハウを徹底解説しています。

ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
キッチンシンクの掃除の仕方|汚れの原因から落とし方・予防まで解説

目次

キッチンシンクが汚れる主な原因とは?

シンクの汚れにはいくつかの原因と特徴があり、それぞれに合った掃除方法を選ばないと、なかなかきれいになりません。

ここでは、キッチンシンクに付着しやすい代表的な汚れと、その原因となる要素を詳しく見ていきましょう。

● 水垢(ミネラルの残留)
● 油汚れ(料理中の飛び散り)
● 石けんカス・洗剤の残り
● ぬめり・カビ・菌の繁殖
● サビ(特に排水口まわり)

1-1水垢(ミネラルの残留)

キッチンシンクにこびりつく白い汚れの正体は、水道水に含まれるミネラル成分が乾いたあとに残る「水垢」です。

水道水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの成分は、乾燥するとシンク表面に白く固まってしまうためです。

キッチンシンクの水垢汚れの現れ方は、以下の通りです。

● シンク底に白く筋状に固まる
● 蛇口の付け根に白い塊がこびりつく
● 排水口の周囲に粉を吹いたような白い汚れが広がる

水垢汚れを効果的に落とすためには、汚れの性質に合った掃除方法を選ぶことが大切です。

1-2油汚れ(料理中の飛び散り)

料理中の油の飛び散りによる油汚れは、キッチンシンクをべたつかせる大きな原因です。

油は水と反発する性質があり、洗い流しだけでは落ちにくくなります。

キッチンシンクの具体的な油汚れの現れ方は、以下の通りです。

● 調理後、シンクの壁面や排水口周りに油膜が広がる
● 食器を洗うたびにシンクがヌルヌルしている
● 油汚れの上に水垢やカビが重なり、落ちにくくなる

油汚れは、放置すると酸化し、こびりつき汚れへと変化します。調理後のキッチン掃除を習慣にし、汚れの蓄積を防ぎましょう。 

1-3石けんカス・洗剤の残り

石けんカスや洗剤の残りも、キッチンシンクのくすみや汚れの一因です。

洗剤に含まれる成分が水道水中のミネラルと反応し、石けんカスとなってシンクに付着します。

時間が経つと乾燥して白く固まり、掃除がしにくくなります。

キッチンシンクの石けんカス・洗剤の残りの現れ方は、以下の通りです。

● シンク底や蛇口の根元に白いザラザラした跡が残る
● 食器用スポンジ置き場周辺に、白い汚れがこびりつく
● 排水口まわりに石けんカスがたまって悪臭の原因になる

石けんカスは、時間が経つと乾燥して白く固まり、掃除がしにくくなるので注意が必要です。

1-4ぬめり・カビ・菌の繁殖

排水口やシンクの角に発生するぬめりやカビは、雑菌の繁殖によるものです。
水分や食べ物カスが放置されると、湿気と栄養源がそろい、菌やカビが繁殖しやすくなります。

キッチンシンクのぬめり・カビ・菌の繁殖は、以下のように現れます。

● 排水口の中に黒っぽいぬめりが発生
● シンクの角に白カビ・黒カビが目立つ
● 食器洗いスポンジに嫌なニオイがつく

ぬめりやカビは、放置すると悪臭や健康被害にもつながるため注意が必要です。

1-5サビ(特に排水口まわり)

サビは、特にステンレス製の排水口パーツや金属部品に起こりやすい汚れです。

水気が長時間残ると金属表面が酸化し、サビが発生します。


サビが発生しやすい箇所は、以下の通りです。

サビが発生しやすい箇所 状態例
排水口のゴミ受け 茶色や黒っぽい変色が広がる
シンク周囲の金属リング サビ汁が垂れる
排水トラップのネジ部分 さびた粉末が付着する

排水口栓や排水トラップの隙間など、水がたまりやすい部分が特に注意が必要です。

汚れの種類別|キッチンシンクの効果的な掃除方法

キッチンシンクに付着する汚れは種類によって性質が異なるため、汚れごとに適した掃除方法を選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な汚れ別に、効果的な掃除方法を紹介します。

● 水垢汚れ 【 クエン酸・メラミンスポンジ】
● 油汚れ 【重曹ペースト・中性洗剤】
● 石けんカス・洗剤の残り【重曹+スポンジ洗浄】
● ぬめり・カビ 【 酸素系漂白剤・除菌スプレー】
● サビ 【専用サビ取り剤・研磨スポンジ】

2-1水垢汚れ 【 クエン酸・メラミンスポンジ】

キッチンシンクに付着する水垢汚れには、クエン酸を活用した掃除方法が効果的です。

水垢は、水道水に含まれるカルシウムやミネラル成分が蒸発してシンク表面に残るため、通常の水洗いでは落ちにくい汚れです。
酸性成分のクエン酸が、ミネラル汚れを中和して浮かせる役割を果たします。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● クエン酸スプレーをシンク全体に吹きかけ、10分程度放置してから洗い流す
● 頑固な白い筋状の汚れには、クエン酸パック+メラミンスポンジで優しくこすり落とす
● 蛇口の根元や排水口まわりにも重点的にクエン酸を使用する

水垢対策には、日々の乾拭き習慣に加えて、クエン酸とメラミンスポンジを活用した定期的なケアを取り入れましょう。

2-2油汚れ 【重曹ペースト・中性洗剤】


料理中の飛び散りで生じる油汚れには、重曹ペーストや中性洗剤を使った掃除方法が効果的です。
油は水をはじく性質があり、そのまま放置すると酸化して落としにくくなります。
重曹のアルカリ性パワーや中性洗剤の界面活性剤が、油のしつこい汚れを浮かせる働きをします。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● 重曹と少量の水を混ぜてペースト状にし、シンク全体に塗布してこする
● 軽い汚れには、中性洗剤を含ませたスポンジでしっかり泡立てて洗浄する
● 排水口や蛇口周辺のベタつきも重曹ペーストで対応できる

油汚れは、調理後すぐに重曹や中性洗剤を使った掃除を取り入れると、蓄積を防ぎキッチンシンクを清潔に保てます。

2-3石けんカス・洗剤の残り【重曹+スポンジ洗浄】

石けんカスや洗剤の残り汚れには、重曹とスポンジを使った洗浄が効果的です。

石けんカスは石けん成分と水中のミネラルが反応してできるため、時間が経つと固着しやすくなります。
重曹のやさしい研磨作用で、シンク表面を傷つけずに汚れを落とせます。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● 重曹をシンク全体にまんべんなく振りかけ、湿らせたスポンジで軽くこする
● 頑固な固まりには、重曹ペースト+スポンジで重点洗浄する
● 洗剤残りが目立つ排水口まわりは、重曹を直接振りかけてスポンジでこすり洗いをする

石けんカスや洗剤汚れは、重曹とスポンジを使ったこまめな掃除習慣で、シンクのきれいな状態を保てるでしょう。

2-4ぬめり・カビ 【 酸素系漂白剤・除菌スプレー】

排水口やシンク周辺のぬめり・カビ対策には、酸素系漂白剤や除菌スプレーを使った掃除が効果的です。

ぬめりやカビは、湿気と水分が多い環境で雑菌が繁殖することで発生するためです。
酸素系漂白剤の発泡作用が、こびりついた汚れを浮かせ、除菌スプレーでカビの発生も防ぎます。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● 酸素系漂白剤を排水口にふりかけ、40℃程度のお湯で発泡させて洗浄する

● 排水口ゴミ受けや周辺には除菌スプレーを吹きかけて、こまめに拭き取る
● シンク壁面にできたカビには、漂白剤をスポンジで塗布して時間を置いて洗い流す

ぬめりやカビは早めに対処し、酸素系漂白剤や除菌スプレーを活用した定期的な掃除で、清潔なキッチンシンクをキープしましょう。

2-5サビ 【専用サビ取り剤・研磨スポンジ】

排水口まわりや金属部分に発生するサビには、専用のサビ取り剤と研磨スポンジを使った掃除が適しています。

サビは金属表面が酸化して生じるため、普通の洗剤では落としきれません。
専用サビ取り剤がサビ成分を化学的に分解し、研磨スポンジでこすり落とすことで効果的に除去できます。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● サビ部分にサビ取り剤を塗布し、数分置いてから研磨スポンジで軽くこする
● 排水口や蛇口のサビには、柔らかい研磨パッドを使用して傷を防ぐ
● ステンレスシンクの場合は、強くこすりすぎないよう注意する

サビ汚れには、適した洗剤と道具を使った慎重な掃除が不可欠です。
早めの対処でシンクの劣化を防ぎ、長く美しい状態を保ちましょう。

シンクの素材別|掃除時の注意点とおすすめケア方法

キッチンシンクは、素材によって適した掃除方法や注意点が異なります。
間違った洗剤や掃除方法を選ぶと、素材を傷めたり劣化させる原因にもなりかねません。
ここでは、代表的なシンク素材ごとに、掃除のコツとおすすめケア方法を解説します。

● ステンレス製
● 人工大理石・人造大理石
● ホーローや複合素材

3-1ステンレス製

ステンレス製のキッチンシンクは、丈夫で扱いやすい一方で、キズやもらいサビには注意が必要です。

ステンレスは耐久性が高い素材ですが、表面に細かな傷がつきやすく、そこに汚れや水垢が蓄積すると劣化が進みやすくなります。
金属同士の接触により、もらいサビが発生することもあります。

おすすめの掃除方法は、以下の通りです。

● 中性洗剤をスポンジに含ませ、シンク全体をやさしく洗浄する
● 頑固な水垢にはクエン酸スプレーを使い、ラップでパックしてから拭き取る
● 仕上げにしっかり水で洗い流し、水気を拭き取って乾燥させる

また、以下の2点に注意しましょう。

● たわしや研磨剤入りのクレンザーで強くこすりすぎない
● 酸性洗剤や漂白剤を長時間放置しない

ステンレスシンクの掃除は、「やさしく洗う+水分除去」が基本です。
適切な手入れを心がけると、ピカピカの美しさを長く保てます。

3-2人工大理石・人造大理石

人工大理石・人造大理石製のシンクは、デリケートな素材のため、洗剤や掃除道具の選び方に注意が必要です。

人工大理石は、酸やアルカリに弱い性質を持ち、強い洗剤や研磨による物理的ダメージを受けやすい素材です。
不適切な掃除をすると、表面が変色したり艶が失われるリスクがあります。

おすすめの掃除方法は、以下の通りです。

● 中性洗剤と柔らかいスポンジを使い、優しく洗い上げる
● 軽い水垢にはクエン酸を薄めたスプレーを軽く吹きかけて拭き取る
● 定期的にコーティング剤を塗布して表面保護を行う

また、注意点は2点です。

● 酸性・アルカリ性の強い洗剤(クエン酸、重曹過剰使用など)を直接使用しない
● メラミンスポンジでゴシゴシ強く擦らない

人工大理石のシンクは、ソフトな掃除と保護ケアが長持ちの秘訣です。洗剤選びと力加減に注意して、きれいな状態をキープしましょう。

3-3ホーローや複合素材

ホーローや複合素材のシンクは、表面のコーティングを傷めないよう、優しい掃除方法を徹底することが大切です。

ホーロー素材はガラス質のコーティングを施しているため、強い衝撃や研磨で表面が割れたり、剥がれたりするリスクがあります。
複合素材(ステンレス+人工大理石など)も、それぞれに合った掃除方法を取らないと劣化の原因となります。

おすすめの掃除方法は、以下の通りです。

● 柔らかい布やスポンジに中性洗剤を含ませて汚れを落とす
● 水垢や油汚れには、クエン酸や重曹スプレーを短時間だけ使用する
● 最後は水でしっかり洗い流し、水気を乾拭きして仕上げる

また、以下の2点に注意しましょう。

● ハードなブラシや金属たわしでゴシゴシこすらない
● 酸性・アルカリ性の強力洗剤を長時間放置しない

ホーローや複合素材のシンクには、素材にやさしい掃除とこまめな水気除去が効果的です。日々の小さな手間が、劣化防止と清潔感アップにつながるでしょう。

頻度別|キッチンシンク掃除のやり方

キッチンシンクの掃除は、頻度に応じたアプローチを取ることで、無理なくきれいな状態を保つことができます。
ここでは、頻度別の掃除方法を解説します。

● 毎日の簡単お手入れ(1分でOK)
● 週1回のしっかり掃除
● 月1回のリセット掃除(排水口・水垢・カビ)

4-1毎日の簡単お手入れ(1分でOK)

キッチンシンクは、毎日たった1分のお手入れを習慣にするだけで、汚れや水垢の蓄積を大幅に防げます。
シンクに残った水分や食品カスを放置すると、水垢、カビ、ぬめりの原因になるためです。毎日の乾拭きと簡単な洗浄で、汚れの予防ができるため、結果的に掃除の手間を減らせます。

具体的な、お手入れ方法は以下の通りです。

● 調理・食器洗い後に、シンク全体を軽く水洗いする
● 柔らかいスポンジで汚れをサッと洗い落とす
● 最後にキッチンペーパーや乾いたクロスで水気をしっかり拭き取る
● 蛇口や排水口まわりも軽く拭き上げると尚良い

毎日の掃除は、洗い流す+乾拭きが基本です。1分だけでも続けると、キッチンシンクを常に清潔でピカピカな状態に保てるでしょう。

4-2週1回のしっかり掃除


週に一度は、通常の手入れよりも少し丁寧に、シンク全体をしっかり掃除することが重要です。

毎日の掃除では落としきれない細かな汚れや、軽い水垢、排水口のぬめりが少しずつ蓄積していきます。
週1回の定期的な掃除で、汚れをリセットし、シンクの劣化や雑菌繁殖を防ぎます。

具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● 中性洗剤をスポンジにつけ、シンク表面全体をやさしく洗浄する
● 水垢が気になる部分には、クエン酸スプレーを使って拭き取る
● 排水口のゴミ受けやトラップ部分も取り外して洗剤でしっかり洗う
● 水で丁寧に洗い流し、水分をしっかり拭き取る

週1回のしっかり掃除を習慣化すれば、キッチンシンクのきれいを無理なくキープできます。
汚れを溜め込まないことが、清潔なキッチンを保つコツです。

4-3月1回のリセット掃除(排水口・水垢・カビ)

月に一度は、普段見逃しがちな箇所まで徹底的にリセット掃除を行いましょう。

排水口内部や目立たない部分には、ぬめりやカビ、水垢汚れが知らず知らずのうちに蓄積しています。
定期的なリセット掃除で、頑固な汚れや雑菌を根本から除去することが大切です。


具体的な掃除方法は、以下の通りです。

● 排水口カゴやトラップを取り外し、酸素系漂白剤で除菌・漂白する
● シンク底や蛇口まわりの頑固な水垢には、クエン酸+ラップパックを活用する
● カビが発生しやすい部分には、塩素系漂白剤を使って徹底除菌する
● 仕上げに重曹を振りかけ、スポンジで軽くこすって消臭効果を高める
● 最後に全体を水でしっかり洗い流し、水分を残さず乾拭きする

月1回のリセット掃除で、キッチンシンクの見えない汚れまでしっかりケアしましょう。衛生的で気持ちのよいキッチンを長く保てます。

キッチンシンク掃除におすすめのグッズ6選

キッチンシンクを効率よくきれいに保つには、汚れの性質に合った掃除グッズの選定が欠かせません。
ここでは、家庭でも手軽に使えるおすすめの掃除アイテム6つをご紹介します。

● 重曹・クエン酸スプレー
● メラミンスポンジ
● サビ取り洗剤
● 排水口専用ブラシ
● 水はけクロス・マイクロファイバー
● 除菌スプレー(仕上げ用)

5-1>重曹・クエン酸スプレー

キッチンシンクの汚れを効率よく落としたいなら、重曹とクエン酸を活用したスプレーは定番です。
重曹はアルカリ性で油汚れや石けんカスに強く、クエン酸は酸性で水垢やミネラル汚れを中和する働きがあります。
スプレーにしておけば、汚れの種類に応じて使い分けできて便利です。

重曹・クエン酸スプレーの使い分けは以下の通りです。

汚れの種類 使用するスプレー 使い方
油汚れ 重曹スプレー 1.スプレーを吹きかけてしばらく放置 2.スポンジでこすり落とす
水垢 クエン酸スプレー+ラップ 1.スプレーを吹きかける
2.ラップパックで密着させて除去する
蛇口・
排水口まわり
重曹またはクエン酸スプレー 吹きかけてこすり落とす

手間をかけずに効果的な掃除をしたいなら、重曹とクエン酸のスプレーを1本ずつ常備するのがおすすめです。

5-2メラミンスポンジ

しつこい汚れをこすり落とすには、メラミンスポンジが効果的です。
メラミンスポンジは、研磨力のある微細な繊維構造で水だけでも汚れを削り取る性質があります。
洗剤を使わず掃除できるので、簡単かつ経済的です。

使用シーンは、以下の通りです。

使用箇所 使用方法
シンクの白い筋状の水垢 水だけでこすって落とす
蛇口まわりのミネラル汚れ 軽くなでるようにこすって除去
ステンレスの油膜やカス 優しくこすり、表面をきれいに整える

洗剤を使いたくない場面や、頑固な汚れをピンポイントで落としたいときにメラミンスポンジは重宝します。

5-3サビ取り洗剤

排水口や金属パーツのサビには、専用のサビ取り洗剤を使いましょう。
家庭用のサビ取り剤は、金属の表面を傷めずに酸化した鉄サビを分解してくれるため、安全かつ効果的です。

サビ取りの対応シーンは以下の通りです。

使用箇所 使用方法
排水口カバーの赤サビ サビ取り剤を塗布して拭き取る
蛇口の根元のサビ筋 専用剤を塗ってブラシでやさしくこする
ステンレスやホーローのもらいサビ 研磨スポンジで軽くこすって除去する

普通の洗剤では落とせないサビには、専用洗剤を使用することでシンクの美しさを保てます。

5-4排水口専用ブラシ

排水口のぬめりや汚れは、専用ブラシを使うとスムーズに掃除できます。
排水口内部は入り組んでいて、スポンジやふきんでは届きにくいため、専用ブラシで物理的にこすり取るのが効果的です。

排水口専用ブラシでの掃除箇所は、以下の通りです。

使用箇所 使用方法
排水トラップの内側 ブラシでぬめりをこすり落とす
排水カゴやパーツのすき間 細いブラシで汚れを除去する
カビや雑菌の繁殖部分 除菌スプレー後にブラシで清掃する

排水口の衛生状態を保つためには、専用ブラシを活用したこまめな掃除が欠かせません。

5-5水はけクロス・マイクロファイバー

シンクの水気をしっかり拭き取るには、吸水性の高いマイクロファイバークロスが最適です。
水滴を残したままにすると、水垢やカビの原因になります。水はけの良いクロスなら、短時間でしっかり水分を取り除けます。

水はけクロス・マイクロファイバーの活用場面は、以下の通りです。

使用箇所 使用方法
食器洗い後のシンク内 クロスでサッと拭き取る
蛇口・排水口まわり 水滴をこまめに拭き取る
ステンレス表面 乾拭きして水跡防止

毎日の習慣に水拭き+乾拭きを取り入れることで、シンクをキレイに保ちやすくなります。

5-6除菌スプレー(仕上げ用)

掃除の仕上げには、除菌スプレーを使って清潔感を長くキープしましょう。

キッチンは食品を扱う場所のため、見た目だけでなく除菌・消臭までが大切です。
スプレータイプなら手軽に使え、仕上げのひと手間で安心感もアップします。

除菌スプレーの使用シーンは、以下の通りです。

使用箇所 使用方法
  排水口・蛇口まわり 除菌スプレーを吹きかける
掃除後のシンク全体 最後にスプレーで除菌・消臭
においが気になるとき リフレッシュ目的でスプレーする

仕上げに除菌スプレーをひと吹きするだけで、キッチン全体の清潔感と衛生レベルがグッと高まります。

キッチンシンクをきれいに保つための予防習慣

キッチンシンクをいつも清潔に保つには、汚れを「落とす」前に「防ぐ」ことがとても重要です。
ここでは、簡単にできて効果的な予防習慣を2つご紹介します。

● 使い終わったら水気を拭き取る
● コーティング剤で防汚効果をプラス

6-1使い終わったら水気を拭き取る

キッチンシンクをきれいに保つには、使用後すぐに水気を拭き取る習慣が効果的です。

水滴を放置すると、水道水に含まれるミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)が乾いて水垢になり、シンクの表面にこびりつきます。
早めに水分を取り除けば、水垢やカビの発生を未然に防げます。

水気を拭き取る際のポイントは、以下の通りです。

タイミング やること
食器洗い・調理後 シンク内の水滴をマイクロファイバークロスで拭き取る
蛇口・排水口まわり 乾いた布で水分をしっかり拭き取る
週末のまとめ掃除時 念入りに乾拭きして水気ゼロを目指す

毎回のちょっとした乾拭き習慣が、キッチンシンクの清潔感と美しさをぐっと長持ちさせます。

6-2コーティング剤で防汚効果をプラス

キッチンシンクの汚れ防止には、防汚効果のあるコーティング剤を活用するのがおすすめです。
コーティング剤を塗布しておくと、シンク表面に汚れや水垢が付着しにくくなります。さらに、日々の掃除も軽くこするだけで済み、手間の削減にもつながります。

コーティング剤の活用シーンは、以下の通りです。

対象箇所 コーティング剤使用のメリット
ステンレス製シンク 水滴や油汚れがはじかれやすくなり、拭き掃除がラクに
人工大理石・ホーロー 表面の光沢を長持ちさせ、キズや変色も防止
蛇口や排水口まわり サビやカビの発生リスクを抑えられる

コーティング剤を定期的に使えば、キッチンシンクの美しさを保ちながら掃除の負担も軽減できます。

キッチンシンクの汚れの種類を知れば、掃除はもっとラクになる

この記事では、キッチンシンクの汚れの種類と原因や、汚れに合った洗剤や道具の使い方
などキッチンシンクの実践的な掃除ノウハウを解説してきました。

キッチンシンクの掃除を効率よく行うには、まず汚れの種類を正しく知ることが第一歩です。
水垢・油汚れ・石けんカス・ぬめり・カビ・サビなど、それぞれの汚れには発生原因や性質に合った落とし方があります。

原因に合わせた掃除方法を選べば、無駄な力をかけることなく、短時間で効果的に汚れを落とすことが可能です。

ぜひ日常の掃除にも取り入れて、手間を減らしながら清潔なキッチン環境を保ちましょう。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
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