収納インストラクターになるために、まずは収納インストラクターの基本的な部分と、なぜ資格の所持が望まれるかという理由について見ていきます。
収納インストラクターはその名の通り、収納に関して他者へ指導できるレベルに達し、物の収納方法を中心に詳しい知識を要します。
基本は片付かない部屋を綺麗にするための隠す収納が中心になっていきますが、室内の構造やインテリアの種類によっては、敢えて見せる収納に切り替えたりと、様々な収納方法が教えられます。
また、クローゼット等の収納スペースとなる物について、最大限に活かせるようにどれくらい入られるかの測り方や整理方法についても教えていきます。
収納インストラクターは基本的に個人で活動していくことが多くなりますが、その活動に際して国家資格等の特別な資格や条件はなく、極端に言えば知識があるだけでも始められます。
しかし現実に収納インストラクターとしての仕事をしていくには、たとえ条件として定められていなくても、知識や実技の証明ために、収納関連の資格を所持しておくべきでしょう。
テレビやSNS等で活躍する収納インストラクターは必ずしも資格を持っているわけではありませんが、知名度があるからこそ知識に対する信頼が生まれ、視聴者は収納方法などを彼らから積極的に取り入れています。
一方、メディアの露出もなく一から資格もなく収納インストラクターを始めた場合は、利用者にとっては信頼出来るかがわからず、いくら正しい収納方法でも聞き入れて貰えない可能性があります。
そのため、利用者から信頼を得るために自分の知識と実力を証明できるような資格を取得して、仕事をする際に提示できるようにすべきなのです。
収納インストラクターになるために、それに関連する資格取得を考える場合、資格試験を受けるまでの学習方法について決めなければいけません。
ただ、資格取得者自身の現状から学習できる場というのは限られるので、現在の生活リズムを崩さないような学習方法を選択した方が良いものです。
収納方法などの知識は、学校で教えられるものではないため、学ぶ場所としては既に出ている収納に関する書籍やネット上で見られるブログ等を参考にする方法が考えられます。
目指す資格と同じ資格を取得している人の書籍やブログであれば資格勉強に繋げられる部分もあるかもしれません。
しかし、特に実際の収納技術と試験に必要な知識は必ずしも一致しないことから、完全な資格試験対策として利用するには少々難しいところがあります。
資格取得後の活動をイメージする分には使えますが、資格取得には他の方法を用いた方が良いでしょう。
地域のカルチャーセンターなどで開催される教室・スクールは収納インストラクターとなった後に働ける場であることから収納関連の講座は一定の数があるものです。
しかし、それらの講座もどちらかといえば実技指導をメインにしているものが多く、募集の対象としているのは資格取得者ではありません。
資格試験対策の講座を見つけることが難しいことから、こちらも学習方法は資格に対応していない部分が多く、向いていません。
通信講座では特定の収納関連の資格を対象に講座を開いているものがあり、一部の講座はそのまま資格授与や試験にまで繋がるようになっています。
これは資格を発行する協会が一部の通信講座を認定講座としていることが理由であり、教材選びに迷ってしまう人にとってはとても有効なものです
また、基本的に勉強する時間と場所は指定されないので、社会人や専業主婦・主婦で忙しい人でも自分で時間を作れば勉強しやすなっています。
この2つ以外にも近年の通信講座はサポートが充実していて続けやすくなっていることから他2つの学習方法よりおすすめできます。
収納インストラクターとしてのスキルを得た後に働ける職場としては候補があります。
そんな資格取得後の職場の候補とその仕事内容を見ていきます。
収納インストラクターとして活動する場合に、最も選ばれる職場は先ほども紹介したカルチャーセンター等で開講される教室・スクールです。
場所としてはこの他にもマンションの一室を借りたり、自宅を利用したりする場合もありますが、収納の指導は例を見せる必要があるため、実演できるような簡易的な収納棚の用意や、プロジェクター等資料を見せる機器が使えるような場所であることが望ましいでしょう。
その例を見せる点で考えると、自宅での開講はそのまま自宅の収納例を見せられるので実演も含めて効率的です。
一方、収納インストラクターの方が相談者の自宅に訪問して実際に部屋を見た上で収納方法や改善点を指摘するというパターンもあります。
この場合は移動費や収納スペースを測るためのメジャーなど教室を構える場合とは違う準備が必要となります。
また近年では、ネットを通じてテレビ電話を繋ぐ形で講座を開くことも、一つの有効な手段となります。
カメラの使用により自宅の収納例を映す、もしくは相談者の家の様子を映して貰うという使い方ができるため、インストラクターと相談者の双方で実際に家へ入れるのは忍びないと考える人でも、開講・利用の際も利用価値が高いです。
収納インストラクターは現実での活動以外にも、ブログや動画投稿サイトなどで情報発信を行い、広告料でお金を得ることも方法の一つです。
ブログ等の発信は認知度を得るまでは収入は安定しないため、多くの場合は上記の教室や収納とは別ジャンルの仕事をこなしながら取り組む副業とするケースも多いです。
一度記事や動画として残すことにより、別の機会でも引用しやすくなるので教室・スクールのみで働く場合も形として残すことにより、後に使える可能性が出てきます。
収納インストラクターとは別の仕事になりますが、収納に必ず関わってくる家具・インテリア店の店員として働く場合も、その知識は役立てられます。
取り扱っているものが収納インストラクターの観点から見てどのような性能であるか理解して、それを踏まえたお客様へのアドバイスにより、良い家具選びのサポートが実現します。
お客様から頼られる存在になることで、店からの評価にも繋がるので、インストラクターでなくとも実力を活かせるでしょう。
職業によって向き不向きは変わって来るものですが、収納インストラクターに関しては、よく観察できる人が向いていると言えます。
収納の詳しい知識を持っていても、実際に収納方法を考える時は相談者ごとの部屋の構造や家具の配置によって、毎回違う条件になることは珍しくなく、それに合わせた柔軟な対応が必要になります。
その時によく観察する癖が身につけられていると、部屋全体を細かく把握して、知識と合わせてより適切な収納方法を指導できるものです。
また、相談者の要望を聞く時や部屋のトレンドの変化など、収納インストラクターに関わる様々なところで見ておかなければならない点はあり、それらについても観察眼があることは大いに役立ちます。
収納インストラクターとしての知識や実力を証明できる資格には様々な種類があり、発行する協会によって内容も少しずつ異なります。
そんな収納インストラクター関連の資格の中で、よく挙げられる3つの民間資格について見ていきます。
整理収納インストラクター資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行しており、収納及び整理に関する知識を持ちながら、自他共に理想的な空間コーディネートができることを証明する資格です。
収納インストラクターとして基本的な部分を押さえられることから、知識や実力の提示として幅広く役立ちます。
受験資格 | なし |
---|---|
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | 公式サイトから申込 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 2ヶ月に1回ペースで開催(年度による) |
収納マイスターは日本生活環境支援協会(JLESA)が発行しており、収納に関する悩みに対して収納の種類や効率的な方法などアドバイスできることを証明する資格です。
様々な状況を想定した知識は実践において対応できる状況を増やせるものです。
受験資格 | なし |
---|---|
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | 公式サイトから申込 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 2ヶ月に1回ペースで開催(年度による) |
整理収納アドバイザー資格はハウスキーピング協会が発行しており、整理の考え方・整理に方法・整理のコツについて身に付けていることを証明する資格です。
資格は3級・2級・準1級・1級の4つに分かれており、2級以上になると知識や実力の証明として実用的な資格になっていきます。
受験資格 | 3級:特になし 2級:日本語が理解できる方(読み書き含む) 準1級:2級及び指定の資格を取得していること 1級:準1級を取得していること |
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受験料 | 協会の講座か認定された通信講座で異なる |
受験申請 | 協会及び認定された通信講座のホームページの各申込から(通信講座は2級及び準1級のみ受付) |
受験方法 | 協会講座:会場 通信講座:在宅受験 |
合格基準 | ー |
試験日程 | 随時 |
先に紹介した3つの資格の中で敢えて1つおすすめ資格を選ぶとしたら「整理収納インストラクター資格」です。
収納の知識に関する基本的な部分を証明していることから教室・スクールの開講時に提示しやすいのはもちろんのこと、その他の職場でも使いやすい資格と言えます。
また、整理収納インストラクター資格は受験資格を特に指定していないため、自分に合った教材や講座を選んで勉強を進められるところも良い点です。
もしも整理収納インストラクター資格の試験勉強の教材選びに迷っている場合は「SARAスクールジャパン」もしくは「諒設計アーキテクトラーニング」がおすすめの講座です。
その理由は二つの通信講座は、整理収納インストラクター資格を発行する日本インストラクター技術協会より認定校の証明を受けているからです。
二つの通信講座で用意されているカリキュラムを進めることにより、試験に対応した勉強ができるだけでなく、通常の受験よりも有利になる部分があります。
SARAスクールジャパンの整理収納インストラクター資格に関連した勉強ができる講座としては、以下の2つのコースがあります。
SARA School JAPAN | 基本コース | プラチナコース |
---|---|---|
受講料 | 59,800円 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
資格試験 | 公式サイトで各自申込 | 免除(課題提出のみで卒業と同時に整理収納インストラクター資格と収納マイスター資格を取得) |
認定試験受験費用 | 各資格10,000円(税込) | 免除 |
内容としては、先に紹介した収納マイスター資格の試験でも使える教材とカリキュラムが含まれています(こちらの資格についても協会認定です)。
そして、プラチナコースにある特典として、卒業課題提出のみで整理収納インストラクター資格と収納マイスター資格を取得できるというものがあり、このコースでは本来の試験の受験費用をプラスするだけで、試験が免除されるというお得なものになっています。
ただし、整理収納インストラクター資格のみの取得で考えると、収納マイスター資格分の受験費用を払う必要があるため、複数の資格は必要ない場合は基本コースでも十分なものです(その場合は講座とは別に認定試験に申し込む必要があります)。
受講期間は1日30分の勉強で6ヶ月が想定されていますが、勉強時間が確保できれば更に早い取得も可能で、公式の想定では最短2ヶ月取得も可能となっています。
諒設計アーキテクトラーニングの整理収納インストラクター資格に関連した勉強ができる講座としては以下の2つのコースがあります。
諒設計アーキテクトラーニング | 基本講座 | スペシャル講座 |
---|---|---|
受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
資格試験 | 公式サイトで各自申込 | 免除(課題提出のみで卒業と同時に整理収納インストラクター資格と収納マイスター資格を取得) |
認定試験受験費用 | 各資格10,000円(税込) | 免除 |
講座の概要としてはSARAスクールジャパンと同様になっていますが、使用される教材やカリキュラムは違うものになっています。
認定講座であることは双方変わりないので、公式サイトの情報や資料請求で確認して自分に合うと思う方を選ぶと良いでしょう。
収納方法を指導していく収納インストラクター自体は仕事として始めることに特別な資格は必要ありませんが、利用者からの信頼を得るために知識や実力の証明となる資格を取得することが望ましい職業です。
それを踏まえて資格取得を目指すのであれば、より忙しい中でも勉強が進められ、日本インストラクター技術協会の「整理収納インストラクター資格」に関し、基礎的な部分から着実に学べるため、専用の資格講座がおすすめです。
そして、その整理収納インストラクター資格は「SARAスクールジャパン」か「諒設計アーキテクトラーニング」であれば、協会認定講座として学びやすいだけでなく、試験免除などの特典を受けられるものです。
収納インストラクターとして就職する履歴書に書くためや、知識がある証明をしたいと考えている人は、ぜひ上記の資格と通信講座を検討してみてください。