リビングをスッキリ片づけるためには、ただ物をしまうだけでなく、“収納の仕組みづくり”がとても重要です。
ここでは、リビング収納を快適に保つために欠かせない「7つの基本ルール」をご紹介します。
● 収納場所を決めて「定位置化」
● デッドスペースの有効活用
● 一時置き場を設けて散らかりを防止
● 使用頻度で分ける・分類
● 見える収納と隠す収納を使い分け
● ラベリングで家族全員が使いやすく
● 使う人に合わせた収納を意識
どれも今すぐ実践できる内容なので、ぜひ取り入れてみてください。
リビングで物が散らからないためには、まず収納場所を明確に決めて定位置を作ることが重要です。
毎回置く場所がバラバラだと、出しっぱなしや紛失の原因になり、リビングが常に雑然とした印象になってしまいます。
具体例は、以下の通りです。
● リモコンはテレビ台横のトレーにまとめる
● 子どものランドセルはリビングの棚下に専用スペースを作る
● 書類はファイルボックスに立ててラベリング
● 毎日使うバッグはサイドボードのフックに掛ける
使う場所の近くに戻す場所を用意するだけで、片づけやすさとスッキリ感が大きく変わります。
見落としがちなデッドスペースを活かせば、収納力をアップできます。
リビングの床下・壁面・家具の上など、使われていない空間をうまく使うと、限られたスペースでも効率的な収納が可能です。
具体例は、以下の通りです。
● ソファ下にキャスター付きボックスを入れてブランケットを収納する
● 壁に有孔ボードを取り付け、フックで小物や帽子を掛ける
● 棚の上にカゴを置いて、読み終えた雑誌や充電器をまとめる
● テレビ裏にケーブル収納ボックスを設置して配線をスッキリさせる
ちょっとした空間も工夫次第で収納場所になるので、ぜひ活用してみましょう。
一時的に物を置ける場所を設けると、とりあえず置きが習慣化せず散らかり防止につながります。
帰宅後や来客時など、すぐに片づけられないタイミングでも、一時置き場があると仮置きの状態をコントロール可能です。
具体的には、以下の通りです。
● 玄関横に小さなスツールやトレーを置いて、バッグや鍵の一時置きにする
● ソファ横のサイドテーブルにカゴを置いて、雑誌や飲みかけのカップを仮置きする
● 学用品や郵便物を一時保管するボックスを棚に用意する
● 子どものおもちゃは遊び途中用のボックスにまとめるルールにする
一時置き場があるだけで、気持ちにもゆとりが生まれ、片づけの習慣が自然と身につきます。
リビングの物は、使用頻度に応じて分けて収納しましょう。
よく使うものを取り出しにくい場所に置いてしまうと、片づけが面倒になり、出しっぱなしの原因になります。
以下を参考に、分けてみましょう。
使用頻度 | 収納場所の例 |
---|---|
毎日使う | 手の届く引き出し・テーブル上のカゴなど |
週1回程度 | ソファ下やサイドボードの下段など |
月1回以下 | クローゼットや押し入れの上段 |
使う頻度で収納場所を決めるだけで、使いやすく片づけやすい空間になります。
リビングでは、「見せる収納」と「隠す収納」を上手に使い分けるのがポイントです。
すべてを隠すと生活感がなくなりすぎ、逆にすべて見せるとごちゃついて見えてしまうため、メリハリが大切です。
収納タイプ | 向いている物 | 収納例 |
---|---|---|
見せる収納 | おしゃれな雑貨・本 | 壁棚・オープンラックなど |
隠す収納 | 日用品・コード類 | 引き出し・収納付きベンチなど |
見せたい物と隠したい物を明確にし、収納のバランスを取ることで、リビング全体がスッキリ整います。
収納スペースにはラベルを付けて、誰でも迷わず使えるようにしましょう。
ラベルがあるだけで、どこに何をしまえばいいか一目でわかり、家族みんなが協力しやすくなります。
例えば、以下のようにラベルを使用するのがおすすめです。
● 書類ボックスに「電気」「学校」「保険」などラベル付け
● おもちゃのボックスに「ブロック」「ぬいぐるみ」など種類ごとのラベル
● 引き出しの中に「文房具」「充電器」など分かりやすい表示
● 子ども用収納にはイラスト付きラベルで分かりやすく工夫
ラベルを付けることで、片づけが家族全員の習慣になり、リビングが散らかりにくくなるでしょう。
収納は使う人の身長や動線に合わせて設計すると、より快適になります。
特に小さなお子さんや高齢の方は、高すぎたり奥まったりした場所にあると取り出しづらくなってしまいます。
例えば、以下のように高さを意識するといいでしょう。
使う人 | 具体例 |
---|---|
子ども | ランドセルは低めの棚に おもちゃ収納は床置きボックスに |
高齢者 | よく使う物は腰〜胸の高さの棚に 軽い収納ケースを使用 |
大人 | ソファ横に仕事道具や書類をまとめるワゴンを設置 |
家族全員 | 共有文房具はリビングテーブル近くの引き出しに収納 |
誰がどこで何を使うかを考えて収納を工夫すると、自然と片づけやすいリビングが実現します。
リビングには、書類や文房具、おもちゃ、学用品など、家族それぞれのアイテムが集まりやすい場所です。
ここでは、アイテムの種類や使用シーンに応じた収納アイデアをまとめています。
● 書類・文房具の収納アイデア
● トレイで一時的に置くスペースを確保
● 壁付けのファイルホルダーを活用
ぜひ参考にしてください。
リビングに散らかりがちな書類や文房具は、使用頻度や種類に合わせて効率よく収納することが大切です。
書類はファイルボックスに立てて収納するのが便利です。
書類を平置きにすると重なってしまい、必要なものをすぐに取り出しにくくなるためです。
ファイルボックスの使用例は、以下の通りです。
● 無印や100均のファイルボックスを活用
● 書類をジャンルごとにファイルに分けて収納(例:保険・学校・仕事)
● ラベルを貼って内容が一目で分かるようにする
ファイルボックスを使えば、見た目も整い、書類をサッと取り出せるスッキリ収納が叶います。
文房具や書類は、トレイを使って一時置き場をつくりましょう。
使った後すぐにしまえないときでも、仮置き場所があると散らかりを防げます。
一時置き場の使用例は、以下の通りです。
● A4サイズのトレイを使って郵便物や未処理の書類をまとめる
● 子どものプリントは確認待ちのトレイに置いておく
● リビングの棚やデスクの上に設置しておく
一時置きトレイを決めておけば、出しっぱなしを防げて、片づけやすい空間になります。
壁に取り付けられるファイルホルダーを使えば、省スペースで書類を収納できます。
縦の空間を活用できるため、デスクや棚の上がスッキリします。
● 無印良品やニトリの壁付けポケットを活用
● リビングの壁やデスク横に設置して、使用頻度の高い書類を収納
● 家族ごと・用途ごとにホルダーを分けて分類
壁を使った収納は、狭いリビングでもスペースを有効活用できるおすすめの方法です。
子どものおもちゃは種類も形もバラバラなので、見た目も使いやすさも両立できる収納を心がけましょう。
細かいおもちゃは、ふた付きボックスにまとめて収納しましょう。
ふた付きにするとホコリを防げて、見た目もスッキリします。また、中身が見えないと、空間に生活感を出しにくくなります。
具体的には、以下の方法がおすすめです。
● ブロックやミニカーなどの細かいおもちゃはボックスにまとめて分類
● ラベルをつけて「車」「人形」「パズル」など分けて収納
● 中身が見えない布製やカゴ風のボックスを使うとインテリアにも馴染む
ふた付きボックスを使えば、おもちゃが散らからず、スッキリしたリビングをキープできます。
ぬいぐるみはバスケットに入れて、見せる収納にしましょう。
やわらかくてかさばりやすいぬいぐるみは、カゴなどでざっくりまとめると出し入れしやすく、かわいらしさも演出できます。
具体的には、以下の方法がおすすめです。
● ナチュラル素材のバスケットやワイヤーバスケットにざっくり収納
● お子さまでも手が届きやすい位置に置くと、自分で片づけしやすい
● カラーやテイストを揃えるとおしゃれな印象に
ぬいぐるみ収納は、可愛く見せることがポイントです。バスケットを使って、片づけやすく見た目も楽しい空間にしましょう。
仕切り付きのケースを使えば、おもちゃの小物もきれいに整理できます。
細かいパーツが混ざると探すのが大変になり、遊ぶときにもストレスがかかります。
● レゴやアクションフィギュアのパーツを種類ごとに仕切って収納
● 引き出し内のトレーや100均の仕切りボックスを活用
● 透明ケースを使えば中身が見えて分かりやすい
仕切りケースで整理すれば、おもちゃがごちゃつかず、子どもも自分で片づけやすくなるでしょう。
子どもの身支度や学習に使うアイテムは、自分で片づけられる工夫を意識して収納場所をつくるのがポイントです。
洋服やバッグは、ラックを使って見せる収納にするのがおすすめです。
ラックを使えば、アイテムが一目でわかり朝の準備がスムーズになります。また、おしゃれなアイテムを並べれば、インテリアの一部として楽しめるでしょう。
例えば、以下の点に注意して工夫してみましょう。
● オープンラックにお気に入りの洋服を季節ごとに掛ける
● ハンガーの色や素材を統一して、見た目をスッキリ
● 下にカゴやボックスを置いて、帽子やバッグなどもまとめて収納
見せる収納を活用すれば、片づけやすくおしゃれな空間も演出できます。
下着や細かい小物類は、引き出しを使って隠す収納にしましょう。
人目に触れると生活感が出やすいアイテムは、見えない場所にしまうことで空間が整い、スッキリ感もアップします。
具体的には、以下の通りです。
● 下着は仕切り付きの引き出しケースに分類して収納
● ハンカチや靴下は小さな収納ボックスで種類ごとに整理
● リビングに置く場合は、布製の引き出しケースを使うと見た目も柔らか
見せない収納を意識すれば、生活感を出さずスッキリとした空間を保てるでしょう。
ランドセルは、子どもが自分で片づけられるように低めの定位置をつくって収納しましょう。
置き場所が高すぎたり曖昧だったりすると、片づけの習慣が身につかず、リビングが散らかる原因になります。
例えば、以下の点を意識するといいでしょう。
● ランドセルラックを設置して、下に教科書や文房具もまとめて収納する
● ロータイプの収納棚やカラーボックスを活用する
● 定位置に名前のラベルやマークをつけて、子どもが迷わない工夫をする
子どもが自分で戻せる仕組みをつくることで、自然と片づけ習慣が身につきます。
リビングが狭いと、「物を増やしたくない」「収納が足りない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
しかし、空間を上手に使えば、狭さを感じさせないスッキリとしたリビングは実現可能です。
ここでは、省スペースでも取り入れやすい収納テクニックを4つご紹介します。
● 壁面を使った「垂直収納」で床を広く見せる
● 家具の「下」「中」もフル活用する
● 省スペースでも使える収納付き家具を選ぶ
● 見せる収納でインテリアとして成立させる
壁面を活用した垂直収納を取り入れると、狭いリビングでも床を広く見せられます。
限られた床面積を圧迫せず、縦の空間を使うと、すっきりとした印象を保ちながら収納量を増やせます。
具体的には、以下の通りです。
● 有孔ボードを設置し、鍵・バッグ・帽子などを壁掛け
● 壁付けのウォールシェルフに雑貨や書類をディスプレイ収納
● フックバーでキッチン用品や小物を引っ掛け収納
● テレビ横の壁に飾り棚+リモコン置き場を設ける
床面が散らからないだけで空間にゆとりが生まれるので、壁面収納は狭いリビングにこそ効果的なテクニックです。
家具の下や内部スペースを活用することで、収納力を増やしながら見た目はすっきり保てます。
デッドスペースになりがちな場所を収納スペースに変えることで、生活感を抑えつつ、収納量をアップ可能です。
具体的には、以下の通りです。
● ソファ下にキャスター付きボックスを入れてブランケットや雑誌を収納する
● ベンチ型収納に子どものおもちゃや季節小物をしまう
● サイドテーブルの棚部分に読みかけの本をまとめる
● ローテーブルの引き出しにリモコンや文具を収納する
家具の「下」「中」を無駄なく使うことで、収納上手&空間美人なリビングが実現するでしょう。
狭いリビングには、収納機能付きの家具を選ぶことで空間を有効に使えます。
1台で2役以上の役割を果たす家具を選ぶと、家具の数を減らし、必要な収納を確保できるからです。
具体的には、以下のような収納付き家具がおすすめです。
● 引き出し付きセンターテーブル
● 座面の下が収納になっているスツールやオットマン
● 収納棚一体型のテレビボード
● 折りたたみ式のテーブルやデスク
省スペース収納を叶えるには、家具そのものに収納機能があるかをチェックするのがポイントです。
限られたスペースでは、見せる収納を上手に活用すると、収納とインテリアの両立が可能です。
隠す場所が足りない狭い部屋でも、おしゃれに見せながら整理整頓できます。
具体的には、以下を意識するといいでしょう。
● オープンラックに本や小物をバランスよく配置する
● バスケットや布ボックスで色や素材を統一し、統一感を出す
● 季節感のある雑貨を入れ替えてディスプレイ風にする
● トレイやプレートでアイテムをまとめて置くことでスッキリ見せる
見せる収納は、限られた収納スペースの中でも自分らしさを表現しながら、整理整頓も叶える一石二鳥のアイデアです。
「スッキリ片付けたいけど、インテリアにもこだわりたい」そんな方には、実用性とデザイン性を両立した魅せる収納がおすすめです。
ここでは、空間をおしゃれに見せながら、機能的に整えるための収納アイデアを5つご紹介します。
● 収納グッズや家具の「色・素材」を統一してスッキリ見せる
● 「見せる収納」と「隠す収納」の黄金バランスを意識する
● 余白を残して抜け感を作るとプロっぽく見える
● 配線・生活感の出やすいアイテムは徹底的に隠す
● インテリアのテイストに合った収納グッズを選ぶ
収納グッズや家具の色や素材を統一すると、空間全体が整って見え、スッキリ感がアップします。
色や質感がバラバラだと視覚的に雑然としやすく、まとまりのない印象になってしまうためです。
統一感を出すポイントは、以下の通りです。
統一ポイント | 具体例 |
---|---|
色 | 白・グレー・ベージュなどのナチュラルカラーに揃える |
素材 | 木製、ラタン、布などテイストを統一する |
ブランド | 無印・ニトリ・100均などでシリーズを揃える |
サイズ感 | 同じ形状や高さの収納ボックスで揃える |
色と素材を意識して揃えるだけで、洗練された印象のリビングに近づけます。
「見せる:隠す=3:7」くらいを目安にバランスを意識すると、心地よく整った空間に仕上がります。
すべてを見せると生活感が丸出しになり、ごちゃついた印象になります。一方ですべてを隠すと、無機質で味気ない空間になりがちです。
具体的には、以下を意識しましょう。
種類 | 向いているアイテム | 使用例 |
---|---|---|
見せる収納 | おしゃれな本・雑貨・観葉植物 | 壁棚・オープンラック |
隠す収納 | 日用品・コード・細かい小物 | チェスト・バスケット・扉付き収納 |
実用性とインテリア性を両立させるには、見せる収納と隠す収納のメリハリがポイントです。割合を意識することで、自然と整った印象のリビングになるでしょう。
収納やディスプレイには余白を意識すると、抜け感のある洗練された空間になります。
ギュウギュウに詰めるよりも、余白があるほうが“余裕”や“センス”を感じられるからです。
具体的には、以下を意識しましょう。
● 棚にモノを詰めすぎず、1〜2割は空けておく
● 壁にフックをつけてもすべて掛けず、空間を残す
● ラックの上段はあえて装飾だけにして余白を作る
● 家具の間に10〜20cm程度の隙間を意識する
あえて余らせることで、上級者っぽいインテリアに見せられるでしょう。
リビングの生活感を減らすには、配線や生活感の出やすいアイテムを徹底的に隠しましょう。
配線や日用品が見えるだけで雑多に見え、せっかく整えたインテリアの統一感が崩れてしまいます。
具体的には、以下の通りです。
アイテム | 隠す工夫 |
---|---|
電源タップ・ケーブル | ケーブルボックスや配線カバーを活用する |
ティッシュ・リモコン | 専用ケースやボックスに入れる |
ゴミ箱 | サイドボード内や家具の影に配置する |
充電器・モバイル機器 | 引き出し内でまとめて充電できるステーションを設置する |
生活感の出るアイテムを見せないようにするだけで、空間が洗練されて見えます。
収納グッズは、インテリアのテイストに合ったものを選ぶと、統一感のある空間がつくれます。
部屋全体のテイストとミスマッチなアイテムを選んでしまうと、せっかくのおしゃれ空間がちぐはぐになってしまうためです。
具体的には、以下を意識して収納グッズを選ぶといいでしょう。
インテリアスタイル | 合う収納グッズの例 |
---|---|
北欧ナチュラル | 木製バスケット、帆布の収納袋、白いボックス |
モダン・シンプル | グレーやブラックのプラスチック収納、メタルラック |
カフェ風 | ワイヤーバスケット、アイアン素材のラック |
和モダン | 籐かご、竹製の収納ボックス、ローボード型 |
インテリアテイストを意識して収納グッズを選べば、収納も立派な見せる要素になるでしょう。
ここまで、実用的でおしゃれなリビング収納アイデアを25選をご紹介してきました。
リビングは家族が集まる場所だからこそ、片づけやすさと見た目の美しさの両立が重要です。
収納場所の「定位置化」や「見せる×隠す収納」のバランス、狭い空間を活かす工夫など、どれも今日からすぐに取り入れられるアイデアばかりです。
また、収納グッズや家具の色・素材をそろえることで、空間に統一感が生まれ、インテリアとしての完成度も高まります。
ぜひご紹介したアイデアを参考に、あなたのライフスタイルに合ったリビング収納を見つけてみてください。
少しの工夫で、理想の空間を手に入れましょう。