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ビーズアクセサリーに使うテグスとは?ほどけない結び方・止め方を解説!

記事作成日:2025.01.10
ビーズアクセサリー作りを始めようと思ったけれど、テグスの扱い方がわからない、結び方が不安、作品がすぐにほどけてしまう…そんな悩みを抱えていませんか?
実は、テグスの正しい選び方と結び方を知るだけで、長く愛用できる素敵なアクセサリーが作れるようになります。本記事では、テグスの基礎知識から応用テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ビーズアクセサリーに使うテグスとは?ほどけない結び方・止め方を解説!

目次

ビーズアクセサリーに使うテグスとは?

ビーズアクセサリー作りを始めるとき、最初に向き合うのがテグス選びです。種類が多くて戸惑うかもしれませんが、基本を理解すれば、素敵な作品作りの第一歩を踏み出すことができます。まずは、テグスの役割について見ていきましょう。

1-1テグスの正体を解明!

テグスは、ビーズアクセサリー作りには欠かせない、透明な細いひものような素材です。主にナイロンやポリエステルでできており、釣り糸に似た見た目をしていますが、アクセサリー作り専用に開発されています。一般的な糸と違って、適度な張りがあり、ビーズを通しやすく、結んでもほどけにくいのが特徴です。
初めはその透明感から扱いにくく感じるかもしれませんが、慣れれば素材の特性を活かした美しいアクセサリーが作れるようになります。
また、テグスは水に強く、日常的に使用するアクセサリーにも適しています。汗や水に濡れても劣化しにくく、長期間使用できるのも魅力の一つです。ビーズの穴を通すときは、テグスの先端を少し斜めに切ると通しやすくなります。

1-2なぜテグスが大切なの?

アクセサリー作りにおいて、テグスは縁の下の力持ちとも言える存在です。見た目はシンプルな透明のひもですが、その役割は非常に重要です。
まず、テグスはビーズ同士をしっかりとつなぎ合わせる骨組みとなります。適度な強度があるため、アクセサリー全体の形をしっかりと保持することができます。また、テグスの透明性は、ビーズそのものの美しさを最大限に引き出します。カラフルなビーズを使用する際も、テグスが目立つことなく、デザインの邪魔をしません。
このように、テグスはアクセサリーの見た目、強度、着け心地のすべてに関わる重要な素材なのです。

テグスのサイズ選びのポイント

アクセサリー作りを始める際、まず悩むのがテグスのサイズ選びです。作品の用途や使用するビーズの大きさによって、最適なサイズは異なってきます。ここでは、各サイズの特徴と使い方について詳しく解説していきます。

2-11号テグス

1号テグスは、テグスの中で最も細いサイズです。デリカビーズなどの極小ビーズを使用する繊細な作品に最適で、特にビーズステッチやビーズ織りといった細かい技法に重宝します。1号サイズの特徴は、何度もビーズを通すような複雑なデザインでも作業がしやすく、作品の美しさを引き立てられることです。
ただし、細いぶん強度は他のサイズより劣るため、力のかかる部分での使用は避けましょう。また、扱いには慣れが必要で、初心者の方は練習を重ねてから本格的な作品作りに挑戦することをおすすめします。

2-22号テグス

2号テグスは、最も汎用性の高いサイズとして知られています。丸小ビーズやスワロフスキーなど、一般的なサイズのビーズに対応でき、初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。ブレスレットやネックレスなど、基本的なアクセサリー作りに最適で、結び目も作りやすいため、作品作りの基本を学ぶのに適しています。
強度と柔軟性のバランスが良く、様々なデザインに対応できることから、多くの作家さんに愛用されています。また、手に入れやすく価格も手頃なため、気軽に作品作りを始めたい方におすすめです。

2-33号以上のテグス

3号以上のテグスは、大きめのビーズや重たいパーツを使用する作品に適しています。ボリュームのあるデザインや、チャームをたくさん付けるような作品では、このサイズの強度が重要になってきます。
ただし、太さがあるため、小さなビーズの穴には通らない場合があります。使用前にビーズの穴のサイズを確認し、テグスが問題なく通ることを確認しましょう。特に華やかで存在感のある作品を作る際は、3号以上のサイズのテグスを選ぶことで、安定感のある仕上がりになります。

テグス素材の種類

テグスは素材によっても特性が大きく異なります。作品の用途や使用環境に合わせて、最適な素材を選ぶことが大切です。ここでは、主要な素材の特徴と、それぞれの適した使い方を解説していきます。

3-1ナイロン製テグス

ナイロン製テグスは、最もポピュラーで入手しやすい素材として知られています。適度な柔軟性と強度のバランスが取れており、価格も手頃なため、初心者からベテランまで幅広く支持されています。
日常使いのアクセサリー作りに適しており、基本的な作品であればこの素材で十分対応できます。また、透明度が高く、ビーズの美しさを引き立てる効果もあります。初めてテグスを使う方は、まずこの素材から始めることをおすすめします。

3-2ポリエステル製テグス

ポリエステル製テグスは、耐水性と耐候性が特徴の素材です。水や汗に強く、日光による劣化も少ないため、アウトドアで使用するアクセサリーや、日常的に着用する機会の多い作品に適しています。
また、ハリがあり形状を保持する力が強いため、しっかりとした作品に仕上がります。特に、形崩れを防ぎたい作品や、長期間の使用を想定している場合におすすめです。ただし、ナイロンに比べてやや硬めの触感があることを考慮して選びましょう。

3-3シリコン製テグス

シリコン製テグスは、柔軟性と伸縮性を備えた新しいタイプの素材です。肌触りが良く、特に着け心地を重視するアクセサリーに適しています。また、金属アレルギーなどを気にする方にも安心して使用できる素材です。
ただし、他の素材に比べて強度はやや劣るため、重いパーツを使用する作品には不向きです。主に、軽やかな印象のアクセサリーや、子供用のアクセサリーなど、優しい着け心地が求められる作品に使用されています。

失敗知らず!テグスの基本の結び方

テグスの結び方は、アクセサリーの耐久性を大きく左右する重要なポイントです。正しい結び方を覚えることで、長く愛用できる丈夫な作品に仕上がります。ここでは、基本的な結び方からプロ級のテクニックまで、順を追って解説していきます。

4-1まずはここから!シンプル結びのコツ

テグスの結び方は、アクセサリーの完成度を左右する重要な技術です。初めてテグスを使う方は、基本となる結び方をしっかりと習得することから始めましょう。
ここでは、最も基本的な本結びとテグス結びについて、詳しく解説していきます。これらの結び方をマスターすることで、丈夫で美しいアクセサリー作りが可能になります。基本の結び方の手順は以下の通りです。
本結び(基本)
1.テグスを交差させる
2.片方の端を輪に通す
3.ゆっくりと両端を引いて締める
4.余分な部分を切り落とす

テグス結び(しっかり固定)
1.片方の端で輪を作る
2.もう片方の端を輪に通す
3.2回巻きつける
4.しっかりと締める
5.適度な長さに切る
結び目を作る際は、慎重な作業が求められます。急いで強く引っ張ると、テグスが傷んだり切れたりする可能性があるので、ゆっくりと丁寧に作業を進めることが大切です。また、結び目を作る前に、テグスをピンと張った状態にすることで、より安定した結び目を作ることができます。
テグス結びでは、最初の輪の大きさが重要で、小さすぎると次の工程で端を通すのが難しくなってしまいます。作品のデザインとバランスを考えながら、適切な結び方を選択していきましょう。

4-2ほどけない結び方のコツ

アクセサリー作りの成功は、しっかりとした結び目から始まります。テグスは透明で滑りやすい素材のため、正しい手順で結ばないとすぐにほどけてしまう可能性があります。
特に初心者の方は、基本の手順をしっかりと押さえることが大切です。ここでは、確実な結び方の手順をご紹介します。具体的な手順は以下の通りです。
1.テグスの状態を確認する
2.作業前にテグスをまっすぐに伸ばす
3.第一結び目を作る
4.2回目の結び目を重ねる
5.ゆっくりと力を入れて締める
6.余分なテグスを切る
結び目を作る際の最大のポイントは、急がずにゆっくりと作業を進めることです。特に締める工程では、徐々に力を入れていくことで、より強固な結び目を作ることができます。また、結び目を二重にすることで、より安定した強度を得られます。
二重に結ぶ際は、一つ目の結び目をしっかりと締めてから、二つ目の結び目を作るようにしましょう。そうすることで、それぞれの結び目が均一な強度を持ち、長期間使用しても安定した状態を保つことができます。
作業の最後には、結び目から適度な距離を取って余分なテグスを切り落とします。この時、結び目にあまりに近い位置で切ってしまうと、使用中にほどける原因となってしまうので注意が必要です。

困ったときのQ&A

テグスを使ったアクセサリー作りでは、思わぬトラブルに遭遇することがあります。ここでは、よくある困りごとと、その解決方法について詳しく解説していきます。
テグスが切れてしまうときの対処法
アクセサリー作りの大敵が、テグスの切断トラブルです。せっかく作った作品のテグスが突然切れてしまうと、とても残念な気持ちになりますよね。このトラブルは主に、テグスに傷がついていたり、急激な力がかかったりすることが原因で起こります。
予防するためには、使用前にテグスの状態をしっかりと確認し、作業中も優しく扱うことが大切です。また、テグスの太さが作品に合っていない場合も、途中で切れる原因となります。適切な太さのテグスを選ぶことで、このトラブルを防ぐことができます。

5-1ビーズが通りにくいときのテクニック

ビーズを通す際の困りごとも、多くの方が経験するトラブルです。特に小さなビーズや穴の小さいビーズを使用する場合、テグスを通すのに苦労することがあります。これらの問題も、適切な対処法を知っていれば簡単に解決できます。
例えば、テグスが通りにくい場合は、テグスの先端を斜めにカットすることで、スムーズに通せるようになります。また、結び目の見た目が気になる場合は、ビーズやパーツの内側に隠すテクニックを使うことで、より美しい仕上がりになります。あまり焦らず、ゆっくりと丁寧に作業を進めることで、多くのトラブルを防ぐことができます。

テグスの上手な使い方とアレンジテクニック

アクセサリー作りを楽しむ上で、テグスの使い方をマスターすることは非常に重要です。作品の種類によって、テグスの使い方や結び方、強度の調整方法が異なってきます。ここでは、代表的なアクセサリーごとのテクニックを詳しく解説していきます。

6-1ブレスレット作り

手首は日常的に最も動きの多い部分の一つです。そのため、ブレスレット作りでは、着け心地の良さとデザイン性の両立が重要になってきます。手首の動きに合わせて、テグスには適度な柔軟性が必要です。また、汗や水に触れる機会も多いため、耐水性のあるテグスを選ぶことが大切です。
さらに、着脱の際の負担も考慮し、テグスの張り具合を調整することで、長く愛用できる作品に仕上がります。結び目は内側に向けて配置し、直接肌に触れないよう工夫することで、快適な着け心地を実現できます。また、チャームやビーズの重さによって、テグスの太さを調整することも重要なポイントです。

6-2ネックレス作り

ネックレスは、見た目の美しさはもちろん、首元での着け心地の良さも重要です。特に、重いペンダントトップやチャームを使用する場合は、テグスの強度に十分な注意が必要です。首の動きは意外と大きく、テグスには常に様々な方向からの力がかかります。そのため、適度な柔軟性を持ちながらも、十分な強度のあるテグスを選ぶことが重要です。
また、長さのある作品では、テグスの伸びによる形状の変化も考慮に入れる必要があります。結び目の位置は、後ろ側に持ってくることで、見た目もすっきりとした仕上がりになります。特に、華奢なデザインのネックレスでは、テグスの透明感を活かすことで、より繊細な印象を演出できます。

6-3リング作り

指輪は最も繊細な技術が求められるアクセサリーの一つです。小さな面積に美しいデザインを施すため、テグスの扱いには特に注意が必要です。細めのテグスを使用することで、繊細で上品な仕上がりになりますが、その分、強度面での工夫も必要になってきます。
テグスを二重や三重に通すことで、見た目の繊細さを保ちながら、十分な強度を確保することができます。また、指のサイズに合わせた微調整も重要です。
テグスの張り加減を調整することで、ぴったりとしたフィット感を実現できます。結び目は、できるだけ目立たない位置に配置し、着用時の違和感を最小限に抑えることがポイントです。特に、日常使いのリングでは、水仕事なども考慮に入れ、耐水性の高いテグスを選ぶことをおすすめします。

テグスの処理方法

アクセサリー作りの仕上げには、テグスの処理が大きく影響します。美しい作品に仕上げるためには、テグスの切り方や始末の方法を工夫する必要があります。ここでは、プロも実践している効果的なテグスの処理方法をご紹介します。

7-1きれいに仕上げるためのテクニック

テグスの処理は、見た目の美しさと作品の耐久性を左右する重要な工程です。余分なテグスをただ切り落とすだけでは、見た目が悪くなるだけでなく、使用中にほどける原因にもなってしまいます。

まず、テグスを切る前に、結び目がしっかりと固定されているか確認することが大切です。切る際は、鋭利なハサミを使用し、できるだけ真っ直ぐに切ることで、きれいな切り口を作ることができます。切り口が斜めになってしまうと、とがった部分が気になったり、服に引っかかったりする原因になってしまいます。
処理した後は、実際に手に取って触れてみることで、違和感のない仕上がりになっているか確認します。特に、結び目の周辺は入念にチェックしましょう。もし気になる部分があれば、その場で修正することが大切です。
完成後に修正しようとすると、作品全体に負担がかかり、思わぬトラブルの原因となることがあります。また、テグスの端を少し熱して溶かすことで、ほつれを防ぐこともできますが、この方法は経験が必要なので、慣れるまでは通常の切り方で対応することをおすすめします。

テグスのお手入れ術!長く使うためのポイント

せっかく作ったアクセサリーを長く楽しむために、テグスのお手入れはとても大切です。正しいケア方法を知っておくだけで、アクセサリーの寿命はぐんと延びます。早速、具体的なケア方法を見ていきましょう。

8-1日光と熱に意しよう

テグスにとって一番の天敵は、日光と熱です。特に紫外線に弱いので、窓際に置きっぱなしにしたり、車の中に放置したりするのはNGです。また、ドライヤーの風にも注意が必要です。せっかくのアクセサリーが黄ばんでしまう原因になってしまいます。

8-2お手入れの基本!正しい拭き方のコツ

使ったあとのお手入れは、柔らかい布で優しく拭くだけで問題ありません。力を入れすぎると傷つく可能性があるので、赤ちゃんをあやすような優しいタッチで拭きましょう。汚れがひどい時も、ゴシゴシこするのは禁物です。

8-3化粧品との相性に気をつけよう

意外と知られていないのが、化粧品や香水との相性。直接触れると思わぬダメージの原因に。メイクや香水は完全に乾いてから着けるようにしましょう。特に夏場は汗と混ざって化粧品が付きやすいので要注意です。

8-4傷みやすい場所をしっかりケア

結び目の周りやビーズが触れる部分は特に傷みやすいため、ケアが必要です。週末のお手入れタイムなどに、さっとチェックする習慣をつけましょう。小さな異変に早めに気づけば、突然の破損も防げます。

8-5保管場所選びが大事

アクセサリーケースやジュエリーボックスに入れるのがベストです。他のアクセサリーと重ねると傷の原因になるので、できれば一つずつ収納するのがおすすめです。温度変化の激しい場所は避けて、涼しい場所に保管しましょう。

8-6メンテナンスのタイミング

月に一度のペースで見直すのが理想的です。よく使うお気に入りのアクセサリーは、もう少し頻繁にチェックしてあげましょう。特に季節が変わるときは、念入りなケアをするとベストです。

まとめ

テグスは、ビーズアクセサリー作りには欠かせない重要な素材です。種類の選び方から結び方、お手入れまで、基本的なポイントを押さえることで、長く愛用できる素敵な作品を作ることができます。
初めは扱いづらく感じるかもしれませんが、本記事で紹介した基本的な技法を一つずつ実践していけば、必ず上手く扱えるようになります。特に大切なのは、作品に合わせた適切なテグスの選択と、丁寧な結び方です。また、完成後のお手入れと保管方法にも気を配ることで、アクセサリーの寿命を延ばすことができます。
アクセサリー作りの醍醐味は、自分だけの作品を生み出せる喜びにあります。テグスの基礎知識を身につけることで、より自由な発想でクリエイティブな作品作りを楽しむことができるでしょう。ぜひ、これらの知識を活かして、オリジナリティあふれるアクセサリー作りにチャレンジしてみてください。