手編みニットデザイナー資格

趣味にも講師活動にも!いろいろ活かせる編み物資格5選

おうち時間を過ごすのにピッタリな編み物。
手芸が好きな方の中には、小さい頃から編み物に親しんできた方もいるのではないでしょうか。
中には、趣味が高じて編み物講師を目指している方もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、編み物資格です。

編み物資格では編み物の基礎を学べるもののほか、講師として活動するのに必要な実力を身につけられるものがあります。
そのため趣味で編み物を楽しみたい場合はもちろん、講師活動などを視野に入れている方にも役立つ資格です。

「今よりも複雑な作品やよりきれいな作品を作りたい」「編み物の実力を活かして講師活動をしてみたい」と考えている方に、きっと役立つでしょう。

この記事では、そんな編み物資格の中からおすすめの資格を5つ選びました。
編み物についての知識を深めたいなと思っている方は、ぜひご覧ください。
趣味にも講師活動にも!いろいろ活かせる編み物資格5選

目次

編み物資格とは

編み物資格は、編み物で作品を作る基礎やテクニックを学べる資格です。
資格は公的資格と民間資格のみですが、師範級、つまり編み物講師として活躍できる実力を証明できる資格もあります。

国家資格はありませんが、公的資格は履歴書などにも記載できます。
また民間資格の中には、師範級を取得すると認定協会の教室を名乗れるものもあり、講師として活動するときに役立つものも。

編み物資格には免許や国家資格のような効力の強い資格はありませんが、実力を客観的に証明する力は十分にあります。

編み物資格の活用方法

編み物資格で得た知識や技術は、生活や仕事に活かせます。
ここでは編み物資格の活用方法のヒントとして、主な活用の仕方をふたつご紹介しましょう。

2-1編み物作品を作り出し生活に活用する

編み物資格を取得すれば、「編み物で衣類やファブリックなどの雑貨を作り出し生活で使う」といった楽しみ方ができます。

資格で得た知識や技術を活かせば、今までできなかった複雑なデザインや形も表現できるようになるため、自分が思い描いたデザインを実現できます。そうすると、より好みのものに囲まれた、充実した生活を送れるようになるでしょう。

また資格を取得してクオリティの高い編み物作品を作れるようになれば、フリマアプリなどで販売して収入につなげることもできます。

自分の好きな作品を人に楽しんでもらえるうえに収入を得られるとなれば、自分で使う以外の大きな喜びにもなるでしょう。

2-2編み物講師やアーティストとして活躍する

編み物資格を取得すれば、編み物の実力を客観的に証明できます。
編み物講師やアーティストなど、自分の実力を活かした活動ができるようになるでしょう。

編み物資格の中には、編み物を人に教える力を証明できるものもあります。
中には資格を取得することで、協会が認定する教室名を名乗れるなどのメリットを得られることも。
編み物講師としての実力に説得力を持たせたいなら、編み物資格は迷わずおすすめです。

また講師活動に限らず、SNSなどで編み物作品を発表していけば、アーティストとして活躍できる可能性もあります。
作品をたくさん作って販売するのも、資格のよい活用方法でしょう。

編み物資格は自分が楽しむだけでなく、編み物の楽しみや作品を周りの人たちに伝える活動にも役立ちます。

おすすめの編み物資格・講座5選

生活に新しい楽しみを与えてくれる編み物資格には、どのような資格があるのでしょうか。
今回はたくさんある編み物資格の中から、おすすめの資格や資格取得につながる講座を5つ選びました。

ただ資格をご紹介するのではなく、資格の特徴や資格ごとの違いもまとめていますので、編み物資格への挑戦を考えている方は、参考にしてみてください。

3-1手編みニットデザイナー(編み物資格)

資格概要
認定協会 日本インストラクター技術協会(JIA)
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上の評価
受験日程 毎年偶数月の20〜25日
(受験申込期間は受験月の前月)
資格試験概要 編み物の種類/編み物の基本道具/道具のメンテナンス方法/毛糸の種類/毛糸の選び方/編み物作品の基本/作品の仕上げ方/編み図の見方

「手編みニットデザイナー」は、手編みニットに関する基本的な知識が手に入る資格です。
初心者向けの編み物や、簡単に作れる作品・仕上げ方を学べるため、基礎的な知識が欲しい方におすすめです。

「手編みニットデザイナー」では、自分で作品を作るだけでなく、作品作りに関するアドバイスができる力も学べます。
編み物の楽しさを周りに伝えたい方にも役立つでしょう。

初心者から編み物の実力がある方まで、幅広い層におすすめの資格です。

3-2編み物マイスター®

資格概要
認定協会 日本生活環境支援協会(JLESA)
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上の評価
受験日程 毎年偶数月の20〜25日
(受験申込期間は受験月の前月)
資格試験概要 編み物の基本/代表的な編み物の種類/編み物の基本道具/道具のメンテナンス方法/毛糸の種類/毛糸の選び方/毛糸の購入方法/棒編み/棒編みに必要な道具/基本の編み方/編み方の応用/編み図の見方/かぎ編み/アフガン編み/アフガン編みに必要な道具/ダブルフックアフガン編み/ダブルフックアフガン編みの道具/機械編み/指編み/編み物の歴史/世界の編み物/毛糸作品の手入れ

「編み物マイスター®」は、編み物の基本的な知識や編み物の種類について勉強できる資格です。

先に紹介した「手編みニットデザイナー」と似ていますが、編み物の歴史や作品の手入れ方法が学べるなど、習得できる内容に違いがあり、道具や材料である毛糸の選び方も学ぶことができます。

「編み物マイスター®」と「手編みニットデザイナー」は、受験方法と申込期間が同じです。
どちらも在宅で受験できるため、受験する日程を調節すれば、ふたつの試験を同時に受けることもできます。

両方同時に取得すれば、片方のみ受けたときよりも、編み物に対する理解をより深められるでしょう。

3-3毛糸編物技能検定試験

資格概要
認定協会 公益財団法人 日本編物検定協会
受験資格 特になし
受験料 ・5級:2,200円(税込)
・4級:3,300円(税込)
・3級:4,300円(税込)
・2級:6,400円(税込)
・1級:9,700円(税込)
(5〜2級までは小・中・高・学生の割引料金あり)
受験申請 必要書類と受験料を現金書留または郵便振替にて指定の住所へ提出する
受験方法 協会が指定する受験地にて受験
合格基準 理論・実技得点率70%以上
受験日程 認定協会ホームページより発表
資格試験概要 ・理論試験:イラストより作品名を当てる
・実技試験:棒鍵編み・かぎ針編み・アフガン編みなど
(詳しい内容は受験用テキストに記載)

「編物技能検定」は文部科学省から後援を受けている検定試験で、公的な資格として履歴書にも記載できます。

5級から1級まであり、5級・4級・3級までは編み物に関する基礎的な知識と技術・応用ができる力を証明します。
2級は指導者補佐、1級は指導者として活動できる実力が証明できるため、編み物教室を開きたい方にも役立つ資格です。

どの級にも受験条件が設けられていないため、いきなり2級や1級に挑戦することもできます。
自分の実力にあわせた級を受験できるため、取り組みやすいでしょう。

履歴書に書ける資格が欲しい方や、自分の実力にあわせて資格試験に挑戦したい方に向いている資格といえます。

ちなみに、「毛糸編み物技能検定」を行っている日本編物検定協会は、ほかにも「レース編物技能検定試験」を行っています。
繊細なデザインやレース編みに興味がある方は、こちらの資格もおすすめです。

3-4かぎ針編み講師認定講座

資格概要
認定協会 公益財団法人 日本手芸普及協会
受験資格 ・入門科:指定の通信講座を受講する
・講師科:入門科修了者のみ
受験料 ●入門&講師科
・一括払い:5万5,000円(税込)
・分割払い・12回払い例:月々4,888円(税込)・合計:5万8,660円(税込)

●入門科
・一括払い:2万6,481円(税込)
・分割払い・12回払い例:月々2,343円(税込)・合計:2万8,116円(税込)

●講師科
・一括払い:2万8,518円(税込)
・分割払い・12回払い例:2,546円(税込)・合計3万558円(税込)

※入門科で修了証を希望する場合は、申請料3,300円(税込)が必要。また講師科修了時に認定証を希望の場合、申請料1万9,800円(税込)が別途必要となります。
受験申請 日本ヴォーグ社の通信講座に申し込む
受験方法 ・入門科:通信講座のカリキュラム修了する
・講師科:通信講座のカリキュラム修了後スクーリングを受ける
合格基準 ・入門科:通信講座のカリキュラムを修了する
・講師科:通信講座のカリキュラムとスクーリングの内容と結果による
受験日程 ・入門科:通信講座のカリキュラムによる
・講師科:通信講座とスクーリングのスケジュールによる
資格試験概要 かぎ針の基本・鎖編み/球編み・パプコーン編みの基本/引き上げ模様とリング編みの基本/引き上げ模様とリング編みの方法/かぎ針編みのベストの作成/採寸や製図の基礎知識/ゲージの取り方と割り出し方/分散増減目の技法など

「かぎ針編み講師認定講座」は、カルチャースクールや通信講座を提供している「日本ヴォーグ社」が行っている編物の通信講座で、編み物の中でも、「かぎ針」という編み棒1本で編んでいく手法について深く学ぶことができます。

入門科・講師科、どちらの講座もすべて修了した後に、ヴォーグが認定している編み物教室へ通う「スクーリング」を受ければ、認定協会の講師として認められ、認定証を取得できます。
また認定を受けられれば、「ヴォーグ教室」の看板を掲げた編み物教室を開けるといったメリットがあります。

試験がなく、入門科は通信講座のカリキュラムの修了、講師科は講座とスクーリングで資格が取得できることを考えると、取得のハードルがほかの資格よりも低めといえるでしょう。

気軽に挑戦できることや、教室の看板をもらえるなどのメリットから、編み物講師として活躍したい方に人気を集めている資格でもあります。

3-5棒針編み講師認定講座

資格概要
認定協会 公益財団法人 日本手芸普及協会
受験資格 ・入門科:指定の通信講座を受講する
・講師科:入門科修了者のみ
受験料 ●入門&講師科
・一括払い:5万5,000円(税込)
・分割払い・12回払い例:月々4,888円(税込)・合計:5万8,660円(税込)

●入門科
・一括払い:2万6,481円(税込)
・分割払い・12回払い例:月々2,343円(税込)・合計:2万8,116円(税込)

●講師科
一括払い:2万8,518円(税込)
・分割払い・12回払い例:2,546円(税込)・合計3万558円(税込)

※入門科で修了証を希望する場合は、申請料3,300円(税込)が必要。また講師科修了時に認定証を希望の場合、申請料1万9,800円(税込)が別途必要となります。
受験申請 日本ヴォーグ社の通信講座に申し込む
受験方法 通信講座のカリキュラム修了後、スクーリングを受ける
合格基準 ・入門科:通信講座のカリキュラムを修了する
・講師科:通信講座のカリキュラム修了後スクーリングを受ける
受験日程 ・入門科:通信講座のカリキュラムによる
・講師科:通信講座とスクーリングのスケジュールによる
資格試験概要 棒針編みの基礎/編み地・交差模様/すべり目・引き上げ模様/編み込み模様・ドライブ編み/棒針編みのベスト/採寸や製図の基礎知識/ゲージの取り方と割り出し方/ゲージ調節・分散増減目の技法など

「棒針編み講師認定講座」は、「かぎ針編み講師認定講座」と同じヴォーグ社が行っている通信講座で、棒針編みについて学べる資格です。

2つの資格の料金や認定証をもらうための条件は同じですが、こちらは2本の編み棒で編む「棒針編み」となり、「かぎ針編み講師認定講座」とは学べる内容がまったく違うため、講座を選ぶときは概要に注意してください。

「棒針編み講師認定講座」も講座の修了とスクーリングで講師の認定証と教室の看板をもらえるため、「かぎ編み講師認定講座」と同じく、講師活動に取り組みたい方から人気を集めている資格です。

編み物資格の勉強方法

次に、編み物資格を勉強するときに有効な勉強方法を3つご紹介します。
この資格ならではの勉強方法もありますので、参考にしてみてください。

4-1とにかく作品を作る

編み物資格の勉強方法で有効なのが、テキストなどに掲載されている作品を実際に作ってみることです。
これは、どの資格でも共通して実行できる勉強方法でもあります。

編み物資格には、実技試験で実際に指定された作品を作るものがあります。
資格の中には決められた時間内に作品を仕上げなくてはならないものもあり、達成するには手早く作品を作る技術を身につけなくてはなりません。
作品作りは編み物資格の試験対策において、とても重要な要素であるといえるでしょう。

また筆記試験のみの資格でも、実際に作品を作りながら覚えた方が理解しやすいです。
編み物資格を勉強するときは、テキストを読みながらぜひ実際に作品を作ってみましょう。

4-2通信講座を活用する

作品作りと並行してできる勉強方法に、通信講座の利用があります。

通信講座では、添削やスクーリングを通して講師に作品を見てもらいながら学べます。
間違いがあってもすぐにわかるため、試験対策の穴を埋めやすいです。
作品のクオリティを高めることにも役立つでしょう。

テキストの丸暗記や作品作りだけに黙々と取り組むよりも、通信講座を利用しながら勉強した方が、効率的に勉強できます。
「試験対策を入念に行いたい」「作品の間違いをなくし、クオリティを高めたい」と考えているなら、通信講座がおすすめです。

4-3編み物教室に通う

編み物教室が近くにあれば、直接通ってレッスンを受けるのもよい方法です。

実際に講師の手の動きやテクニックを見ながら学べるため、より実践的な実力を身につけられます。
また編み物教室では、作品を作っている途中でも指導を受けられるため、間違いを発見しやすいのものメリットです。

編み物を少しでも早く上達したい方や、実践に役立つ力を身につけたい方は、編み物教室へ通うことも検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

編み物資格は、編み物でニットなどの作品を作れるようになる資格です。
今まで編み物を作れなかった方はニットなどの作品を作れるようになり、もともと作れていた方も今より高度な技術を身につけられるでしょう。

資格の中には編み物教室の講師として指導できる実力を証明できるものもあり、趣味だけでなく仕事にも活用できます。
編み物資格を取得できれば、編み物を通してさまざまな活躍ができるようになるかもしれません。

自分でデザインして作ったニットをファッションに取り入れる、編み物の楽しみを周りに伝えるなどの活動がしたい方は、ぜひ編み物資格の取得をご検討ください。