安眠インストラクター資格

【睡眠資格10選】正しい睡眠知識を生活や仕事に活かそう!

記事作成日:2024.06.11
厚生労働省の調査によると、5人に1人が何らかの睡眠トラブルを抱えているようです。
睡眠の質が低いと生活習慣病・作業能率低下・学力低下などさまざまな分野で悪影響が生じますので、この数値は決して軽く捉えるべきものではありません。
睡眠の質を高めるための第一歩として重要なことは、睡眠に関する正しい知識を持つことです。
睡眠に関して学ぶ方法のひとつとしておすすめしたいのは、睡眠資格の取得です。
そこでこの記事では、
* 睡眠資格おすすめ10選
* 睡眠資格を取得するメリット
* 睡眠資格の取得方法
をわかりやすく解説します。
資格取得により正しい睡眠知識を身に付け、日常生活や仕事に役立たせましょう!
【睡眠資格10選】正しい睡眠知識を生活や仕事に活かそう!

目次

【基本情報】睡眠資格とは

心身の健康にとって良質な睡眠は非常に重要です。
しかし、何らかの睡眠トラブルを抱える人が多いことを厚生労働省は以下のように指摘しています。
日本人を対象にした調査によれば、5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しています。加齢とともに不眠は増加します。60歳以上の方では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいます。そのため通院している方の20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用しています。
引用:厚生労働省e-ヘルスネット「不眠症」
睡眠は、日中の活動で疲れた体を休ませるだけでなく、自律神経をコントロールして集中力を上げたり、生活習慣病を防止したりするのに必要な時間です。
しかしハードな仕事や、パソコン・スマートフォンの使用、日々のストレスなどにより、睡眠の質の低下および睡眠時間の不足に悩まされる人も少なくありません。
そこで、睡眠の重要性を再確認して良質な睡眠を取れるようにするため、睡眠資格の取得をおすすめします。
睡眠資格を取得により自身の睡眠の質を上げ、日々のパフォーマンスを向上させたり、周囲の人たちに的確なアドバイスをしたりできるようになるでしょう。
忙しい生活を送り睡眠時間が短い人が多い昨今、睡眠資格を取得して決して損はないでしょう。

睡眠資格おすすめ10選

睡眠資格のニーズは高く、自らの睡眠の質を向上させたい人から仕事に活かしたい人まで、幅広い目的に対応するさまざまな資格があります。
ここでは、初心者や忙しい人向けの資格も含め、睡眠資格おすすめ10選をご紹介します。

2-1安眠インストラクター

「安眠インストラクター」は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催する睡眠資格です。
安眠を妨げる心理的要因・環境的要因についての知識を持ち、快適な眠りのコツを第三者に教えられることを証明します。
適切な時間で質の良い睡眠を取る方法を学び、自身の安眠を確保できるだけでなく家族や身近な人たちの安眠もサポートできるようになります。
試験は年間6回の実施で、すぐに資格を取得したい人も挑戦しやすいのが特徴です。

安眠インストラクター資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * 睡眠について
* 脳の疲労
* 体内時計
* 睡眠の状態
* ノンレム睡眠
* レム睡眠
* 睡眠のパターン
* 睡眠不足
* 快眠、安眠の役目
* コルチゾール
* 心の安定
* 睡眠と記憶
* 遅寝早起き
* 睡眠を左右する原因
* 子供の睡眠時間
* 成人後の睡眠
* 概日リズム
* 睡眠で起こる問題
* 不眠症の原因
* 身体に関係する病気
* 脳に関係する病気
* 真理に関係する病気 など
参考:日本インストラクター技術協会「安眠インストラクター(睡眠資格)

2-2快眠セラピスト

「快眠セラピスト」は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催する睡眠資格です。
睡眠の原理や睡眠を妨げる要因、現代社会におけるさまざまな睡眠障害を理解し、快適な睡眠を取れるようサポートできることを証明します。
睡眠の質を改善して私生活のコンディション・健康・美容につなげたい人や、資格を仕事に活かしたい人におすすめの資格です。
「安眠インストラクター」同様、自宅にいながら自分のペースで取得を目指せます。

快眠セラピスト資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * 睡眠の基礎知識、睡眠について
* 快眠・安眠の役目、睡眠の現代事情
* 現代における睡眠、快眠、安眠の現状 など
参考:日本メディカル心理セラピー協会「快眠セラピスト」」

2-3寝具ソムリエ

「寝具ソムリエ」は日本生活環境支援協会(JLESA)が主催する民間資格で、安眠に大切な寝具の選び方に関する基礎知識があることを証明します。
理想的な睡眠時間は8時間といわれており、その間の快適な睡眠をサポートする寝具の役割は非常に重要です。
寝具には枕・布団・ベッド・シーツ・カバーなどさまざまなアイテムがあり、資格取得により自分に合った寝具選びのポイントや買い替えのタイミングなどを学べます。
試験頻度は年6回で、自宅にいながら取得できる初心者向けの資格です。
自分自身の快眠のために知識を活用できるほか、寝具デザイナー・販売員など睡眠に関する仕事で活躍したい人にもおすすめです。

2-4睡眠健康指導士

「睡眠健康指導士」は、一般社団法人睡眠教育機構(JSES)主催の睡眠資格で、「正しい睡眠知識を社会の人々に伝え、国民の健康増進に寄与することのできる人材」の養成を目的としています。
初級・上級の資格があり、段階的にスキルアップを目指せるのが魅力です。
初級は、自分自身の睡眠知識を深めて正しい睡眠習慣を身に付け、身近な人に学んだ知識を伝えることを目指します。
上級は、科学的な知見に基づいて睡眠に関するアドバイスを行える人材を目指し、地域や団体などに対して睡眠に関する正しい知識の普及活動が行えるようになります。
いずれの資格も同団体の講座を受講して認定試験に合格すると、「睡眠健康指導士初級」「睡眠健康指導士上級」の認定書が付与され、医療・福祉・教育をはじめさまざまな分野に活かすことが可能です。
なお、同団体は正しい睡眠知識を評価できる「睡眠検定」も実施しており、オンラインで手軽に受験できます。
睡眠健康指導士の講座を受講するにあたり、初級では「睡眠検定の入門編・3級」、上級では「睡眠検定の2級・1級」のチャレンジがすすめられています。

2-5睡眠改善インストラクター

「睡眠改善インストラクター」は、一般社団法人日本睡眠改善協議会(JOBS)主催の睡眠資格で、「睡眠に関する正しい環境と生活習慣をアドバイスする」人材の育成を目的としています。
資格取得には、同団体の指定会場にて3日間の講座を受講し、最終日の認定試験に合格する必要があります。
資格取得者は5年ごとに資格を更新する必要があり、そのためには同団体の指定する学会・講習会へ2回以上参加しなければなりません。
また、「睡眠改善中級指導者」「睡眠改善上級指導者」の資格に挑戦し、より専門的な睡眠知識を持つ者としての証明を得ることも可能です。
睡眠改善上級指導者(上級睡眠改善インストラクター)は永久認定で、5年ごとの継続手続きは必要ありません。
継続的に学習の場を得て、睡眠改善指導者としてステップアップしていきたい人におすすめの資格です。

2-6睡眠コンサルタント

「睡眠コンサルタント」は、一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)が主催する睡眠資格で、睡眠に関する豊富な知識を持ち、周囲の人が理想的な睡眠を取れるようサポートできることを証明します。
「睡眠コンサルタント」の資格は、同団体の指定機関(formie[MO3])の講座を受講することで取得できます。
レム睡眠・ノンレム睡眠など眠りの種類ごとの働きや、快眠のための環境づくりなど、睡眠に関する幅広い知識をわかりやすく学べる講座で、楽しみながら資格取得を目指せるのが魅力です。
資格取得者の中には、睡眠や寝具などにかかわるさまざまな業界へ就職したり、睡眠コンサルタントとして起業したりする人もいます。
自分自身や身近な人の快眠をサポートするだけでなく、プラスαのスキルとして就職・転職活動に活かしたい人にもおすすめの資格です。

2-7睡眠環境・寝具指導士

「睡眠環境・寝具指導士」は、一般社団法人日本寝具寝装品協会(JBA)が主催する睡眠資格で、睡眠および寝室環境と寝具寝装品の正しい知識を持ち第三者へアドバイスできることを証明します。
快眠の要素である「人:睡眠生理」「環境:寝室環境」「もの:寝具」についての幅広い知識が得られ、自身の睡眠の質の改善や身近な人へのサポートに役立つ資格です。
資格を取得するには、2日間のオンライン教育講座を受講してから認定試験を受験、または認定試験のみ受験、の2つの方法から選べます。
認定試験は同団体が指定する会場(東京・大阪)で開催され、合格後に3年間有効の「睡眠環境・寝具指導士」の資格が与えられます。
資格取得者の中には、寝具寝装品の作成・企画・販売などさまざまな分野で活躍する人も多く、資格を活用して仕事に活かしたい人におすすめの資格です。

2-8スリープサイエンススペシャリスト

「スリープサイエンススペシャリスト」は、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)主催の睡眠資格で、良質な睡眠に必要な運動・食生活・環境・生活習慣を熟知していることを証明します。
同団体が開催する2日間の講習会に参加し、持ち帰る問題用紙を1週間以内に返送することで資格が取得できます。
講習会では、コンディショニングに必要な睡眠の知識・睡眠不足の弊害と改善方法・最適な睡眠環境・快眠に欠かせない食生活についての深い知識が得られ、私生活や仕事に活用できるでしょう。
睡眠についての正しい知識を取り入れて運動指導を行いたい人、クライアントの運動効果を引き出したいトレーナー、睡眠・生活の質を向上させたい人など、幅広い目的で取得できる睡眠資格です。

2-9スリープケアカウンセラー

「スリープケアカウンセラー」は、睡眠の正しい知識とメカニズムを熟知して快適な睡眠をアドバイスできることを証明する民間資格です。
「たのまな」の「スリープケアカウンセラー養成講座」を受講することで資格取得を目指せて、資格証を取得すると睡眠専門のカウンセラーとして活動することも可能になります。
講座では、「睡眠の基礎知識」「分析とカウンセリング技法」「アドバイスの原則と悩み別の対処法」について学び、睡眠の悩み・トラブルを抱える人をサポートするスキルが身に付きます。
寝具販売や介護職など、さまざまな分野で活躍する人にとって役立つ資格だといえるでしょう。
またカウンセラーになるつもりはなくても、家族・友人など身近な人の睡眠トラブルを改善するため、身に付けたスキルを活用することも可能です。

2-10アクティブスリープ指導士

「アクティブスリープ指導士」はウェルネスライフ推進協会主催の睡眠資格で、「自身の睡眠効率を向上させ、日ごろのパフォーマンスを向上させることができる人」を育成します。
アクティブスリープとは、「疲れたから眠る」ではなく「パフォーマンスを上げるために眠る」というアクティブな思考で、睡眠トラブルが生じてから対策を考えるのではなく、予防策を見出してトラブルを生じさせない考え方です。
「日々のパフォーマンスを向上させたい」「不規則な生活をせざるを得ない」「睡眠に関する悩みがある」などの方におすすめです。
同協会の講座は、自身に役立つ基礎知識の習得を目指す「ベーシックコース」と、第三者に対しソリューション提供ができる「指導士コース」で構成されています。
なお、2022年6月の時点で「指導士コース」は準備中となっています。

睡眠資格を取得するメリット

睡眠資格を取得するメリットは大きく分けて2つあり、睡眠に関する知識が私生活に役立つことと、その知識を仕事に活かせることが挙げられます。
睡眠はすべての人に必要ですから、資格取得で得られた正しい睡眠知識を活かせるシーンは幅広いでしょう。
ここでは、睡眠資格を取得する2つのメリットを具体的に解説します。

3-1快適な睡眠が取れるようになる

睡眠資格を取得するメリットに、自分自身が快適な睡眠を取れるようになることが挙げられます。
ストレスの多い社会にあって、睡眠は心身の健康を維持するために大切であることがわかっています。
「早く布団に入ればよい」「睡眠時間は長い方だし」「休みの日に寝だめするから大丈夫」などの発想は、睡眠トラブルの改善になりません。
睡眠に関する正しい知識を得ることで、自分自身の睡眠状況を分析し最適な解決策を見出せるようになると期待できます。
睡眠の質を向上させることは、気持ちよく起きて活動するのに大切で、身体機能や精神的能力の向上にもつながります。
仕事・勉学・運動などさまざまな分野で高いパフォーマンスを維持できるようになるでしょう。
また夜勤や子育てなどで安定した睡眠時間が得られない場合でも、限られた時間で快適に眠るスキルが身に付き、資格を私生活に活かせます。
さらに、家族や友人など周囲の人にも正しい睡眠知識に基づくアドバイスができ、身近な人の健康に役立つと考えられます。

3-2睡眠のプロとして仕事に活かせる

睡眠資格を取得するメリットとして、睡眠のプロとして資格を仕事に活かせることも挙げられます。
前述のとおり、日本人の5人に1人は何らかの睡眠トラブルを抱えているといわれ、さまざまな業界において睡眠知識のニーズが高まっています。
例えば寝具メーカー・販売店で働く人は、睡眠グッズの開発や顧客へのアドバイスをする際に、睡眠資格で身に付けた知識を活用できるでしょう。
医療・介護・福祉関連や宿泊サービス業で働いている人も、部屋の照明や寝具の選択などで知識を活用し、最適なものを選べるようになります。
また、コンサルタントとして独立または副業をすることも可能です。
このように睡眠知識の需要は高く、就職・転職の際のアピールポイントにも、スキルアップやキャリアアップにも活かせるでしょう。

睡眠資格の取得方法

睡眠資格の取得方法として、主に以下の3つが挙げられます。
* 独学で受験
* 講座を受講
* 通信講座
資格によって取得方法が限定されていることもあれば、複数から選べることもあります。
ご自身のライフスタイルに合った方法を選ぶとよいでしょう。
ここでは、3つの資格取得方法のメリット・デメリットを解説します。

4-1独学で受験する

睡眠資格は、独学で受験して取得することも可能です。
すでに持っている睡眠知識を活かして受験したり、インターネットで情報収集して学習したりするなら、コストを抑えて資格取得を目指せるでしょう。
例えば「安眠インストラクター」「快眠セラピスト」「寝具ソムリエ」は、主催団体に直接受験の申し込みができる睡眠資格です。
受験料は税込1万円、年6回の開催で、挑戦しやすい資格だといえます。
ただし、試験対策のための専用テキストは市販されていないため、初心者が一発合格を目指すにはハードルが高く、なかなか合格できずに何度も受験を繰り返すと、時間とコストがかかってしまうリスクもあります。

4-2講座を受講する

睡眠資格は、主催団体の認定講座を受講することで取得できる場合もあります。
試験対策に役立つカリキュラムにより、万全の準備をして資格試験を受けられるのがメリットです。
また、受講中にプロの講師からのアドバイスを受けたり、ともに励まし合って資格取得を目指す仲間ができたりするメリットもあります。
資格によっては講座受講が必須の場合もあるため、事前に確認しましょう。
受講の会場が定められているケースでは、地理的に通えるかどうかが大きな判断ポイントとなります。
オンライン講座を開催している資格試験もありますので、時間を調整して自宅で資格取得を目指せるかもしれません。
ただし忙しいライフスタイルの人にとって、時間や場所が決まっている講座の受講はハードルが高くなることも考えられます。

4-3【おすすめ】 通信講座で資格を取得する

「まとまった時間を取るのは難しい」人におすすめなのは、スキマ時間を活用して資格取得を目指せる通信講座です。
通信講座であれば、自宅で自分のペースで学習を進められます。
例えば「SARAスクールジャパン[MO4]」「諒設計アーキテクトラーニング[MO5]」は、いずれもひとつの講座で「安眠インストラクター」「快眠セラピスト」のダブル受験が可能で、自宅にいながら2つの睡眠資格を取得できます。
忙しい生活を送っている人でも、1日30分の学習時間を確保することで、約6ヵ月での資格取得が目指せます。
試験対策に必要な専用テキストや練習問題を使って、効果的に学習を進められるでしょう。
また「睡眠プラチナコース」「スペシャル講座」は、卒業と同時に試験免除で資格認定される特別講座で、確実に資格取得をしたい人におすすめです。

まとめ

睡眠資格のおすすめ10選を、資格取得のメリット・方法とともに解説しました。
ストレスの多い現代社会では、質の高い睡眠を妨げるさまざまな障害があり、多くの日本人が何らかの睡眠トラブルを抱えているといわれています。
十分な睡眠が取れない状態が続くと、仕事・学業・運動のパフォーマンスが低下し、健康やメンタルヘルスにも悪影響を及ぼすため注意が必要です。
睡眠資格の取得を目指すことで、正しい睡眠知識が身に付き、自分自身や家族が健やかに過ごせるようになると期待できます。
また、医療・介護・福祉をはじめとするさまざまな業界で活用できる資格でもあり、キャリアアップのために取得を目指す人も少なくありません。
忙しい人でも通信講座を受講することで、スキマ時間を有効に使って確実に資格取得が目指せます。
この機会に、私生活や仕事に活かせる睡眠資格の取得を目指すのはいかがでしょうか。