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乳幼児に必要な鉄分の摂取量とは?おすすめの食べ方も解説

記事作成日:2025.09.16
「赤ちゃんの顔色がなんだか悪い気がする…」
「好き嫌いや食べムラが多くて、鉄分が足りているのか心配…」

そんなふうに感じたことのある保護者の方も多いのではないでしょうか。
特に乳幼児期は体も心も急速に発達する時期であり、栄養バランスの乱れが体調や機嫌に影響することもあります。

中でも「鉄分」は、赤ちゃんの発育や脳の働きを支える大切な栄養素のひとつです。

この記事では、乳幼児にとって鉄分がなぜ必要なのか、月齢ごとの必要量や不足による影響、そして家庭でできる食事の工夫について、わかりやすく解説していきます。

毎日のごはんの中で「鉄」をうまくとり入れるヒントを探してみましょう。
乳幼児に必要な鉄分の摂取量とは?おすすめの食べ方も解説

目次

なぜ鉄分が乳幼児に必要なのか

乳幼児の健やかな成長には、毎日の栄養バランスが欠かせません。なかでも「鉄分」は、赤ちゃんの体と心の発達に大きく関わる重要な栄養素です。

ここでは、鉄分が乳幼児にとってどんな役割を果たしているのかを、わかりやすく解説します。

● 酸素を運び、体の成長に不可欠な栄養素だから
● 脳や神経の発達に深く関わっているから

1-1酸素を運び、体の成長に不可欠な栄養素だから

鉄は、乳幼児の体内に酸素を届け、成長を支えるうえで欠かせない栄養素です。
鉄は血液中のヘモグロビンの主成分として、酸素を全身に運ぶ役割を担っています。
赤ちゃんの発育スピードは非常に速く、筋肉や臓器、脳を育てるためにも、常に多くの酸素が必要です。

たとえば、日常の食事で赤身肉やまぐろ、鉄を含む野菜(小松菜など)をバランスよくとると、乳幼児の体に必要な鉄を補うことができます。また、離乳期にはヘム鉄を多く含む食品を積極的に取り入れると、吸収率も高まります。

乳幼児の体は日々成長しており、酸素の運搬に関わる鉄は不可欠です。
離乳食の段階から鉄を含む食品を意識的に取り入れ、赤ちゃんの健やかな体づくりを支えましょう。

1-2脳や神経の発達に深く関わっているから

鉄は、赤ちゃんの脳や神経の発達に重要な役割を果たす栄養素です。
鉄分は、神経細胞の形成や情報伝達に関与するだけでなく、集中力や感情のコントロールにも関わっているためです。
乳幼児期は脳の発育が著しい時期であり、鉄が不足すると発達の遅れや情緒面のトラブルにつながる可能性があります。

たとえば、鉄欠乏性貧血が進行すると、赤ちゃんが機嫌を崩しやすくなったり、夜泣きが増えたりすることがあります。
これは脳神経系への鉄の供給不足が原因のひとつと考えられています。離乳食で鉄を含む食品をとることで、こうしたリスクを軽減可能です。

乳幼児の脳と心の発達をしっかり支えるためにも、鉄は欠かせない栄養素です。神経や感情の土台を育むうえで、早期からの鉄分摂取が大切です。

乳幼児期の鉄分不足が引き起こす影響

● 鉄欠乏性貧血のリスクが高まる
● 睡眠障害や情緒不安など心の成長にも影響が出る

2-1鉄欠乏性貧血のリスクが高まる

鉄分が不足すると、乳幼児は鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
乳幼児は生後6か月頃から、体内に蓄えられた貯蔵鉄が減少し、食事からの鉄補給が欠かせなくなるためです。
とくに母乳のみで育てている場合、母乳に含まれる鉄の量は少ないため、不足しやすいといわれています。

鉄欠乏性貧血になると、以下のような症状が出る場合があります。

● 顔色が悪くなる
● 疲れやすくなる
● 免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる
● 食欲が落ちる(食欲不振)

成長期の赤ちゃんを守るためにも、月齢に応じた鉄の摂取を意識して食事を整えることが大切です。

2-2睡眠障害や情緒不安など心の成長にも影響が出る

鉄不足は乳幼児の心の発達にも影響を及ぼし、睡眠障害や情緒の不安定さにつながる場合があります。
鉄は脳神経の発達や感情のコントロールに関与しており、不足すると以下の影響が出る可能性があります。

● 情緒が不安定になる
● 睡眠の質が下がり、夜泣きが増える
● 寝つきが悪くなる(入眠困難)

また、鉄欠乏気味の赤ちゃんに実際に見られる例は、以下の通りです。

● 夜中に何度も起きる
● 機嫌が悪い時間が長い
● 保育園や家庭での育児負担が大きくなる

鉄不足は体だけでなく、赤ちゃんの心や行動にも影響します。
情緒の安定やぐっすり眠れる環境づくりのためにも、鉄を含む食品をバランスよく取り入れましょう。

月齢別にみる乳幼児の鉄分必要量

鉄分は、乳幼児の体づくりや心の発達に欠かせない栄養素です。
そのため、必要な量が不足すると、体調だけでなく情緒や行動面にも影響があらわれることがあります。
ここでは、鉄分が不足した場合に乳幼児にどんな影響が出やすいのかを、具体的に見ていきましょう。

● 生後6ヶ月までは母体からの貯蔵鉄で足りる
● 6ヶ月以降は離乳食での鉄分補給が必須になる
● 1歳以降はバランスの良い食事で鉄を継続的にとる

3-1生後6ヶ月までは母体からの貯蔵鉄で足りる

生後6か月頃までは、母体からもらった「貯蔵鉄」によって鉄分が足りているといわれています。
赤ちゃんは胎内にいる間に、鉄分を肝臓などに蓄えて生まれてくるためです。
この貯蔵鉄は、生後しばらくの間、母乳やミルクとあわせて赤ちゃんの鉄の必要量を補ってくれます。
鉄の摂取よりも栄養バランスのよい授乳を継続することが大切です。

乳児期前半の鉄は「貯蔵鉄」によってある程度まかなわれますが、その効果は限られているため、6か月以降は補給への切り替えが重要です。

3-26ヶ月以降は離乳食での鉄分補給が必須になる

生後6か月以降は、離乳食からの鉄分補給が必要不可欠になります。
この頃から体内の貯蔵鉄が減少し、母乳やミルクだけでは鉄の摂取量が足りなくなってくるためです。成長にともない必要な鉄の量が増えるため、食事からしっかりと補う必要があります。

具体的には、以下の通りです。
● 赤身肉やレバー、小松菜など「鉄を多く含む食品」を離乳食に取り入れる
● 鉄分を吸収しやすくするため、ビタミンCを含む野菜や果物を組み合わせる
● フォローアップミルクを使うことで手軽に鉄を補給できる場合もある

6か月以降は鉄不足のリスクが高まる時期です。
離乳食の段階で鉄を含む食材や補助食品を意識的に取り入れ、赤ちゃんの健やかな発育を支えましょう。

3-31歳以降はバランスの良い食事で鉄を継続的にとる

1歳を過ぎたら、日々の食事の中で鉄分を継続的にとることが大切です。
この時期の乳幼児は体も心も大きく成長しており、引き続き鉄を必要とします。
1歳以降は食べられる食材が増える一方で、好き嫌いや食べムラも出やすいため、安定的に鉄をとる工夫が求められます。

具体例は、以下の通りです。
● 主食・主菜・副菜を組み合わせ、毎日の食事に鉄を含む食材(赤身肉、豆類、緑黄色野菜など)を自然に取り入れる
● おやつや補食にも、鉄分が強化された食品(鉄入りふりかけやクッキーなど)を活用する
● 鉄の吸収を妨げる「過剰な牛乳」摂取には注意する

1歳以降は、食事の内容が鉄分摂取量を左右します。
無理なく続けられる献立づくりを意識して、成長期の鉄不足を防ぎましょう。

乳幼児が鉄分を効率よくとれる食品と食べ方

乳幼児に必要な鉄分の量は、成長段階によって大きく変わっていきます。
とくに生後6か月頃を境に、体内の鉄の状態が変化し、食事からの鉄分補給がより重要になってきます。

ここでは、新生児期から1歳以降までの時期に分けて、乳幼児に必要な鉄分の目安や摂取のポイントを詳しく見ていきましょう。

● 幼児も食べやすい赤身肉やレバーは鉄の吸収が高い
● 鉄を含む野菜はビタミンCと一緒にとると吸収率アップ
● 乳幼児向けの食材はやわらかさや味付けにも工夫を

4-1幼児も食べやすい赤身肉やレバーは鉄の吸収が高い

赤身肉やレバーは、乳幼児にとって吸収率の高い鉄分をとれる代表的な食材です。

これらの食品に含まれる「ヘム鉄」は、植物性の「非ヘム鉄」に比べて吸収率が高く、効率よく体に取り込めます。乳幼児期は鉄の必要量が多く、食事からの摂取効率を重視することが重要です。

具体例は、以下の通りです。
● 牛や豚の赤身肉はやわらかく煮込むことで、離乳食後期や幼児食としても取り入れやすい
● 鶏レバーや豚レバーは、ペースト状にして野菜と和えるなど調理法を工夫すれば赤ちゃんにも与えやすい
● 加熱後に冷凍保存しておけば、忙しい日でも手軽に鉄を補える

鉄を多く含む赤身肉やレバーは、幼児でも食べやすく調理できる優秀な食材です。
日常の食事に少しずつ取り入れることで、鉄分の吸収効率を高めましょう。

4-2鉄を含む野菜はビタミンCと一緒にとると吸収率アップ

小松菜やほうれん草など鉄を含む野菜は、ビタミンCと組み合わせることで吸収率が上がります。
野菜に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれ、体内への吸収率が低いという特徴があります。ビタミンCにはこの吸収を助ける働きがあり、効率よく鉄を取り入れるにはセットでとるのが効果的です。

具体例は、以下の通りです。

● 小松菜のおかか和え+みかんなど、ビタミンCの多い果物と組み合わせる
● ピーマンやブロッコリーを加えたスープに、豆腐や大豆などの鉄分を加える
● トマトやじゃがいも、いちごなどもビタミンC源として優秀

植物性食品の鉄分も、ビタミンCと合わせて摂取することで吸収率がアップします。調理の工夫で、鉄不足を防ぐ献立にしましょう。

4-3乳幼児向けの食材はやわらかさや味付けにも工夫を

乳幼児には、噛みやすく飲み込みやすい食材をやわらかく調理し、薄味で提供することが大切です。
まだ咀嚼力が弱い赤ちゃんや幼児は、硬くて味が濃い料理は食べづらく、せっかく鉄を含んでいても摂取量が減ってしまう可能性があります。継続して鉄をとるには「食べやすさ」も重要なポイントです。

具体例は、以下の通りです。

● 赤身肉やレバーは、ゆでてミンチ状やペースト状にして食べやすく
● 野菜は細かく刻んだり、ポタージュやあんかけにするなど口当たりをやさしく
● 薄味で調理し、素材そのものの味を活かすことで、鉄の吸収を妨げる塩分過多も防げる

乳幼児向けの食事では、栄養価と同じくらい「食べやすさ」が大切です。やわらかさや味つけを工夫して、鉄分を無理なく摂れる食環境を整えましょう。

フォローアップミルクやサプリは幼児にも必要?

母乳育児は赤ちゃんにとって多くのメリットがありますが、鉄分の摂取量だけに注目すると不足しやすい傾向があります。
そのため、離乳食が始まる時期や1歳を迎える頃には、ミルクの種類や与え方を見直すことが大切です。
ここでは、フォローアップミルクやサプリメントの役割と注意点について、月齢ごとの考え方も交えてわかりやすく解説します。


● 母乳中心の乳児は鉄不足になりやすい傾向がある
● 幼児期に入る前後でミルクの種類を見直すのも一案
● サプリメントは医師と相談して必要に応じて使用を

5-1母乳中心の乳児は鉄不足になりやすい傾向がある

母乳育児が中心の乳児は、鉄分が不足しやすい傾向があります。
母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養源ですが、鉄分の含有量は少なめです。
生後6か月頃になると、母体からもらった貯蔵鉄も減ってくるため、鉄不足になるリスクが高まります。

WHOや厚生労働省も、生後6か月以降は離乳食による鉄補給を推奨しており、母乳だけで育てているご家庭では、フォローアップミルクの導入が検討されることもあります

母乳育児が続いている乳児は、鉄不足に気づきにくいケースもあるため注意が必要です。
医師や保健師と相談し、鉄を補える食品やミルクを意識的に取り入れましょう。

5-2幼児期に入る前後でミルクの種類を見直すのも一案

1歳前後になったら、ミルクの種類を見直して鉄分が補えるかどうかを確認するのがおすすめです。
離乳食の進み具合や食べる量には個人差があり、必要な鉄分を十分にとれていない幼児もいるためです。
ミルクを継続している場合は、フォローアップミルクの活用も選択肢のひとつになります。

具体的には、以下の通りです。

● 一般の粉ミルクからフォローアップミルクに切り替えることで、鉄の摂取量をサポートできる
● 食べムラや偏食がある幼児には、ミルクで補うことでバランスがとれる
● 鉄強化ミルクや鉄入りの育児用おやつを取り入れるのも一案

幼児期の食事内容に不安がある場合は、ミルクの種類を見直すと、鉄分の補給を安定させられます。

5-3サプリメントは医師と相談して必要に応じて使用を

乳幼児にサプリメントを使う場合は、必ず医師と相談してからにしましょう。
鉄分は必要量を守れば安心ですが、過剰に摂取すると便秘や消化器の不調を引き起こすことがあります。特に乳幼児は体が小さいため、安全な摂取量を専門家に確認するのが大切です。

たとえば、離乳食があまり進まなかったり、医療機関で貧血の兆候が見られたりした場合、医師から鉄剤や乳幼児向けのサプリメントが処方されることがあります。
しかし、市販されている鉄サプリの中には、乳児の体に適さない成分や過剰な含有量のものもあるため、対象年齢や用量をしっかりと確認する必要があります。
基本的には、鉄を多く含む離乳食やフォローアップミルクなど、日常の食事を中心に補給するのが理想であり、サプリメントはあくまで「補助的な手段」として位置づけるのが望ましいでしょう。

乳幼児にサプリメントを使う際は、自己判断せず必ず医師のアドバイスを受けることが重要です。食事中心の鉄摂取を基本とし、必要に応じて適切に活用しましょう。

鉄分不足を防ぐ幼児食の工夫と続けるコツ

鉄分は毎日の積み重ねでしっかり補いたい栄養素ですが、偏食しがちな幼児期には、工夫して取り入れることが大切です。
ここでは、少量でもしっかり鉄をとる方法や、忙しい家庭でも実践しやすい工夫を紹介します。日々の食事づくりの参考にしてみてください。

● 食べムラのある幼児には少量でも鉄の多い食材を
● 乳幼児向けの鉄強化おやつやベビーフードも活用を
● 下ごしらえや冷凍ストックで毎日無理なく鉄をとる

6-1食べムラのある幼児には少量でも鉄の多い食材を

食べムラがある幼児には、少量でも鉄をしっかりとれる食材を選ぶことが大切です。
成長期の幼児は日によって食べる量や好みに差が出やすく、必要な栄養が安定してとれないことがあるためです。少しの量でも鉄分を多く含む食材を取り入れる工夫が求められます。

たとえば、赤身肉やレバーはごく少量でも鉄分を多く含んでおり、ミートソースやハンバーグなどに混ぜ込むと食べやすくなります。加えて、ひじきや大豆、卵黄なども鉄の補給源としておすすめです。

「食べる量が少ないからこそ、栄養価の高い食材を選ぶ」が鉄分補給のポイントです。少量でもしっかり鉄がとれる食事づくりを意識しましょう。

6-2乳幼児向けの鉄強化おやつやベビーフードも活用を

日々の食事だけで補いきれない場合は、鉄強化されたおやつやベビーフードも上手に取り入れましょう。
幼児食期は偏食やスケジュールの都合で、毎食バランスの良いメニューを用意するのが難しい場合もあります。市販の鉄強化商品を活用すると、日常の中で無理なく鉄を補えます。

たとえば、市販されている「鉄入りウエハース」や「ベビー用ふりかけ」「鉄分強化のクッキー」などは、育児中の親にとって手軽で便利なサポートアイテムです。離乳後期〜幼児食期でも使える商品が増えており、外出先やおやつタイムにも重宝します。

鉄分を効率よく補給するには、市販のベビーフードやおやつも味方になります。ラベルを確認しつつ、日常の食事に無理なく取り入れるのがおすすめです。

6-3下ごしらえや冷凍ストックで毎日無理なく鉄をとる

下ごしらえや冷凍保存を活用すれば、忙しい日でも手間なく鉄をとることができます。
育児や家事に追われる中で、毎回鉄を意識した献立を一から用意するのは大変です。前もって調理や保存の工夫をしておくことで、無理なく続けられます。

たとえば、以下のような方法がおすすめです。

● 鉄分を多く含むミートソースやひじき煮、炒り豆腐などはまとめて作って冷凍保存が可能
● 小分け容器に入れて冷凍しておけば、食事にすぐ加えられて便利
● 使いやすくカットした野菜や下味をつけた肉なども、冷凍しておくと調理がラク

鉄分は「毎日継続してとるのが大切です。
無理せず続けるためには、下ごしらえや冷凍を活用し、頑張りすぎない食事づくりを工夫していきましょう。

乳幼児の鉄分摂取に関するよくある質問

ここでは、乳幼児の鉄分摂取に関する質問について回答します。

● 鉄をとりすぎるとどうなりますか?
● 牛乳をたくさん飲むと鉄が不足すると聞いたのですが本当ですか?
● 鉄欠乏かどうかは家庭で見分けられますか?

7-1鉄をとりすぎるとどうなりますか?

乳幼児が鉄を過剰に摂取すると、便秘や胃腸の不調を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
鉄は大切な栄養素ですが、必要量を超えて摂ると体に負担がかかるためです。
特にサプリメントで補う場合は、食事からとるよりも一度に多くの鉄を摂取しやすいため、過剰摂取のリスクが高まります。

たとえば、サプリメントを併用していた乳児が便秘や腹部の不快感を訴えるケースもあり、用量や使用目的を明確にする必要があります。一方で、通常の離乳食や幼児食から鉄をとるぶんには、過剰になる心配はほとんどありません。

鉄は「多ければ多いほどよい」ものではありません。乳幼児の場合は、まずは食事から必要量をとることを基本とし、サプリメントを使う際は必ず医師に相談しましょう。

7-2牛乳をたくさん飲むと鉄が不足すると聞いたのですが本当ですか?

牛乳の飲みすぎは鉄の吸収を妨げる可能性があり、結果的に鉄不足を招くことがあります。
牛乳には鉄の吸収を妨げる成分が含まれており、さらに満腹感から食事の量が減ってしまう可能性があります。特に1歳以降の幼児は牛乳を好む傾向にあり、飲みすぎに注意が必要です。

一般的には、牛乳の摂取量は1日400〜500mlが適量とされています。それ以上飲むと、食事からとれる鉄や栄養が不足してしまい、貧血の原因になるケースもあります。

牛乳は成長に必要な栄養を含みますが、過剰摂取は鉄不足の原因になります。バランスのよい食事と適量の牛乳を心がけましょう。

7-3鉄欠乏かどうかは家庭で見分けられますか?

家庭内だけで鉄欠乏を正確に判断するのは難しいため、心配な場合は小児科での受診がおすすめです。
鉄欠乏性貧血は目に見える症状が出にくいことも多く、見逃されやすい栄養状態のひとつです。赤ちゃんの様子からある程度の目安はわかりますが、診断には血液検査などが必要になります。
鉄不足のサインとして、「顔色が悪い」「元気がない」「食欲がない」「夜泣きが多い」などの変化が見られることがあります。こうした状態が数日〜数週間続くようであれば、医師に相談しましょう。

鉄欠乏かどうかは、症状だけでは判断しにくいものです。気になる場合は早めに受診し、正確な診断と必要な対策を受けることが大切です。

乳幼児期の鉄分補給は、毎日の工夫でしっかり支えられる

乳幼児期の鉄分補給は、毎日の工夫でしっかり支えられます。
赤ちゃんの健やかな発育には、鉄分という栄養素が欠かせません。体や脳を育てる大切な時期だからこそ、不足による影響を防ぐためにも、日々の食事を見直すことが大切です。

離乳食の中に鉄を多く含む食品を取り入れたり、吸収を助ける食べ方を意識したりと、できることは意外とたくさんあります。
フォローアップミルクやベビーフードなども活用しながら、無理のない範囲で工夫していきましょう。

毎日のちょっとした積み重ねが、赤ちゃんの未来をしっかり支える力になります。
今日の食事から、できることを少しずつ始めていきましょう。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
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