フランス料理インストラクター資格

初心者からプロまで!フレンチ資格の種類や取得方法を徹底解説

厳格で敷居の高いイメージがある、フランス料理。
最大限に楽しむには、フランス料理の基本やテーブルマナーについての知識が必要です。

そこで今回は、フレンチ資格の取得についてご紹介します。
フランス料理を趣味で楽しみたい初心者向けから、プロの料理人を目指す方向けまで、さまざまな資格があります。

この記事では、
* 初心者やプロが取得できるフレンチ資格
* 資格取得の方法
* フレンチ資格を取得するメリット
についてわかりやすく解説します。

この記事を読めば、初心者でも確実にフレンチ資格を取得する方法がわかります。
フレンチの基礎を身に付けて、おしゃれなフランス料理を存分に楽しむのはいかがですか?
初心者からプロまで!フレンチ資格の種類や取得方法を徹底解説

目次

【基本情報】フレンチ資格とは

格式の高いイメージがするフランス料理ですが、中世のフランスでは大皿に乗った料理を、手づかみで食べていたといわれています。
16世紀以降にイタリア料理の影響を受けると、ナイフとフォークを使う食事作法や、上品で繊細な料理が作られるようになりました。

1皿ずつテーブルに運ばれるスタイルは、19世紀ごろにロシアで働くフランス料理シェフが、極寒の地で料理が冷めないように工夫して、1品ずつ提供したことからはじまったとされています。

明治時代に日本に伝わったフランス料理は、ホテルで提供される厳格で格式の高い「高級料理」として広がり、重要な会食や結婚式など、特別なシーンで提供されるようになりました。

現在でもフランス料理は格式の高い料理として知られていますが、カジュアルなお店やカフェなどでも、気軽に楽しめるようになっています。
「ビストロ以上グランメゾン未満」の立ち位置の「モダンフレンチ」が流行するなど、おしゃれで独創的な料理の数々が注目されました。

また、コロナ禍では自宅で「おうちフレンチ」を楽しむ方も増え、ちょっとした工夫でワンランク上のフランス料理がいただけます。

「自宅でフレンチを楽しみたい」「フレンチ業界で活躍したい」などと考えている方には、フレンチ資格がおすすめです。
フランス料理は日本でも人気が高く、フレンチ資格の取得により、趣味で楽しむだけでなく、身に付けた知識やマナーをさまざまなシーンで活用できます。

「食」の資格に興味のある方にとって、フレンチ資格はぜひとも取っておきたい資格のひとつであるといえるでしょう。

初心者におすすめ!フレンチ資格3選

厳格なイメージがあるため、フレンチ資格は難しいと感じる方もいるようです。
しかし、初心者でも気軽に取得できるフレンチ資格もあり、趣味や講師活動などに活用している方は少なくありません。

ここでは、初心者におすすめのフレンチ資格を3つご紹介します。

2-1フランス料理インストラクター

「フランス料理インストラクター」は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催するフレンチ資格です。

インストラクターとして、フランス料理の歴史・特徴・お酒・食事のマナーなど、フランス料理に関する幅広い知識を持つことを証明します。
フランス料理とイタリア料理の関係性や、フランス各地の郷土料理・お酒の種類なども熟知し、フランス料理のコースや順番、フランス料理店の入店と退店のマナーなど、フレンチを楽しむための豊富な知識が得られます。

フランス料理インストラクター資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * * フランス料理の歴史
* フランス料理の特徴
* チーズの種類と食べ方
* フランスのコース料理の順番と名称
* フランス料理店の入店・退店のマナー
* フランス料理の食事マナー
* 正しい食事作法
* フランス料理の調理技法
* フランス料理の調理器具 など
参考:日本インストラクター技術協会「フランス料理インストラクター(フレンチ資格)

2-2フレンチソムリエ

「フレンチソムリエ」は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が主催する民間のフレンチ資格です。

フレンチソムリエとして、調理技法・食材・レシピなど、フランス料理の基本的な知識を持っていることを証明します。
フレンチの肉料理・野菜料理・スープやポタージュ・魚料理・デザートの名称や特徴をはじめ、ソースの種類・調味料・酒類に関する知識も学び、第三者へレクチャーできるようになります。

フレンチソムリエ資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * * フランスの食器
* フランス料理の料理名
* フランスの野菜料理
* フランスのスープとポタージュ
* フランスの肉料理
* 料理の詳細〜魚料理〜
* フランスのデザート
* フランスのその他の料理
* ソースとスープのベース
* ソースの種類
* フランス料理の食材 など
参考:日本安全食料料理協会「フレンチソムリエ資格認定試験

2-3フレンチ薬膳ビューティーアドバイザー

「フレンチ薬膳ビューティアドバイザー」は、ライフスタイルデザインラボが認定するフレンチの民間資格で、薬膳とフランス料理の基礎知識を有し、第三者へアドバイスできることを証明します。

女性の悩みを解決するために中医学の観点から薬膳を学び、おしゃれでSNS映えも期待できるフレンチとの融合を楽しみながら取得できる講座です。
国際薬膳調理師の坂井美穂先生が主催する、麻布十番で人気の料理教室を受講でき、「アンチエイジング」「ダイエット」「便秘」の3つのテーマにフォーカスした料理レシピを学べます。

ご自分やご家族の健康に役立つ知識を得ながら、おしゃれなフレンチコース仕立てのレシピ・フレンチの盛り付け・テーブルセッティングについても学びたい方におすすめです。

フレンチ資格と合わせて取りたい資格

複数の資格を組み合わせることで、ご自分の得意分野を増やす方も少なくありません。
フレンチ資格と関連する資格を取得することで、複数の資格のメリットを活かして幅広い活動ができるようになります。

ここでは、フレンチ資格と相性抜群の「西洋料理資格」「ワイン資格」「お菓子資格」をご紹介します。

3-1西洋料理資格

日本では洋食も人気が高く、国内で発展した日本独特の洋食メニューもあります。
フレンチ資格と合わせて西洋料理資格を取得することで、本格フレンチと洋食の関係や、両者の違いを理解したうえで、西洋料理の魅力を伝えられるようになるでしょう。

西洋料理資格として、以下の2つの資格をご紹介します。

【西洋料理ソムリエ®】
日本インストラクター技術協会が主催する西洋料理資格で、洋食の食材や食材に合わせた調理方法を身に付けていることが認定されます。
基本的な洋食レシピとして、オムライス・ハンバーグ・ビーフシチュー・コロッケ・ナポリタン・グラタンなどを調理できるようになります。
また、洋食に必須のデミグラス・ベシャメルなど各種ソースの作り方や、洋食のマナーも身に付く資格です。

【洋食ソムリエ®】
日本安全食料料理協会が主催する西洋料理資格で、日本の洋食の歴史・使用する道具・食材・調味料・洋食のマナーなど、洋食の基本知識を持つ者を認定します。
また、洋食のレシピやソースの作り方を熟知し、下準備から仕上げまで実践的な知識を身に付けていることを証明します。
自宅で数多くの洋食メニューを作りたい方、洋食のお店の開業や飲食店への転職を考えている方にもおすすめの資格です。

3-2ワイン資格

フランス料理に欠かせないワインの資格を取得することで、活躍の場を広げることも可能です。
産地やブランドの異なる数多くの種類のワインがあり、フランス料理などさまざまな料理に合わせて、最適なワインをチョイスできる人材は飲食業界で活躍できると期待できます。

ここでは、フレンチ資格と合わせて取りたいワイン資格を2つご紹介します。

【ソムリエインストラクター】
日本インストラクター技術協会が主催するワイン資格で、ワインについて一定以上の知識を持つことを証明します。
ワインの種類は無限にあるといわれており、料理と組み合わせることで、両者の魅力を最大限に引き立てられるのが魅力です。
ワインをご自分の生活に取り入れて楽しむだけでなく、パーティなどさまざまなシーンで最適な一本をチョイスできるようになります。

【ワインコンシェルジュ】
日本安全食料料理協会が主催するワイン資格で、世界各地のワインについて、基本的な情報を熟知していることを証明します。
ブドウの品種ごとに特徴が異なるなど、ワインは非常に奥深いのが魅力。
長期間の修行を必要とする、ワインのプロになるための第一歩としておすすめの資格です。
また、「ソムリエインストラクター」と合わせて取得することで、飲食業界や酒類製造などさまざまなフィールドで活躍できる可能性も広がるでしょう。

3-3お菓子資格

フランス料理では、最後を飾る「デセール」も楽しみのひとつです。
フランス料理のコースでは、デザートを意味するデセールのために、デーブルをいったんきれいに片づけて専用カトラリーをセットします。
そしてデセールにもコースがあり、ソルベ・ゼリー・アイスクリームなどを前菜に、盛り付けにこだわって出されるスフレやクレープなどをメイン、そして最後にクッキーやメレンゲなど小さなお菓子がコーヒーや紅茶とともに提供されます。

ここでは、フレンチ資格と合わせて取りたいお菓子資格を2つご紹介します。

【お菓子作りパティシエ®】
日本インストラクター技術協会が主催するお菓子資格で、洋菓子に関するさまざまな知識を持つことを証明します。
お菓子作りに使用する道具類や、基本的な洋菓子のレシピ・材料・作る際の注意点など、パティシエとして必要な一定の知識の習得が可能です。
濃度・糖度など、科学的な視点でお菓子作りを学び、世界各地で愛される洋菓子の作り方をマスターします。

【製菓アドバイザー®】
日本安全食料料理協会主催で、洋菓子を中心にお菓子作りの基本知識を有することを証明する民間のお菓子資格です。
洋菓子作りで使用する卵・砂糖・バター・チーズなど、さまざまな材料の種類や選び方を身に付け、最適な調理ができるようになります。
材料選び・分量・混ぜる時間・休ませる時間など、お菓子作りに重要な知識を得ることで、ワンランク上のお菓子を失敗することなく作れるようになります。

フレンチのプロを目指すなら!フランス料理関連資格

「フレンチのシェフになりたい」「フランスやフランス料理店でパティシエとして活躍したい」などと考えるプロ志向の方には、本格的なフランス料理関連の資格をおすすめします。
本場フランスでは、現地で資格を取得した日本人シェフも活躍しており、美食で知られるフランス人の舌を満足させています。

ここでは、フレンチのプロを目指す方向けの資格を2つご紹介します。

4-1CAP

「CAP」とは「Le certificat d’aptitude professionnelle(職業適性証)」の略で、専門職の技能資格証明のことです。
料理人およびパティシエの資格もあり、日本人も現地フランスで資格取得を目指せます。

フランス語を話せてある程度の知識を持っている方は、教育省のWebサイトを調べて必要書類を用意し、直接現地で申し込むことが可能です。
初心者でも、「フランス留学センター」などを通して、フランス語の学習や各種サポートを受けつつ資格取得を目指せます。

フランスへ留学するため、まとまった時間と費用を必要としますが、フレンチのプロを目指す方にとっては貴重な体験になるでしょう。

4-2菓子製造技能士

日本にいながらフレンチのパティシエを目指す方には、「菓子製造技能士」の資格取得がおすすめです。

パティシエになるための資格はありませんが、国家資格である「菓子製造技能士」を取得することで、お菓子作りの技術をもつ人材であることを証明できます。

検定試験には実技と筆記試験があり、受験資格を得るには一定の年数の実務経験が必要です。
そのため、菓子製造業に勤めてから受験し、最初は「2級」、そして「1級」へとステップアップするのが普通だといわれています。

フレンチ資格の取得方法

フレンチ資格の取得方法

フレンチ資格には、初心者からプロの料理人まで、さまざまな背景の方が目指せる資格があります。
フレンチ資格の取得方法として、以下の4つが考えられるでしょう。

* 独学で資格取得を目指す
* 専門スクールや調理師学校に通う
* フレンチ関連のお店で働きながら学ぶ
* 通信講座で資格取得する

ここでは、それぞれのメリット・デメリットをまとめます。

5-1独学で資格取得を目指す

フレンチ資格の取得は、独学で目指すことも可能です。

資格試験の主催団体に直接申し込むことで受験できる資格もあり、基本的には受験料のみの低コストで、資格取得を目指せるメリットがあります。
ただし、試験対策のために専用テキストの購入が必要だったり、試験に一発で合格できなかったりする場合もあるため注意が必要です。
また、専用テキストや過去問題集が入手できず、一般の書籍やネット検索で学習しなければならないけ—スもあり、独学での資格取得は初心者にとってややハードルが高いと考えられます。

すでにフランス料理に関するある程度の知識を得ている方など、特別なケースを除いて、誰にでもおすすめできる方法ではありません。

5-2専門スクールや調理師学校に通う

フレンチ資格の取得を目指すために、専門スクールや調理師学校に通う方法もあります。

講習の受講修了や、卒業とともに資格が付与されるケースもあるため、事前に確認するとよいでしょう。
また、通学中に各種資格試験の案内を受け、フレンチ資格を取得できるケースも考えられます。

特にプロ向けの資格取得のためには、フランス留学や調理師学校で学習することにメリットがあります。
共に学習する仲間がいるのは励みとなり、経験豊富な講師から役立つ情報を得られることも期待できるでしょう。

ただし、通学するにはまとまった時間とコストが必要で、一般の社会人や主婦の方にとっては難しい方法だともいえます。

5-3フレンチ関連のお店で働きながら学ぶ

フレンチ資格取得には、フレンチレストランなど、フレンチ関連のお店で働きながら学ぶ方法もあります。

フレンチレストランでは、フランス料理の種類やテーブルマナーなどを実際的な方法で学び、試験に役立つさまざまな情報が得られるでしょう。
また、上司や同僚の中にフレンチ資格の取得者がいる場合は、合格するためのコツなどを伝授してもらうことも可能です。

フレンチ関連のお店で働いている場合、資格取得のためのサポートや、取得後に手当が発生するなどのメリットも期待できます。

ただし、近所にフレンチ関連のお店がないなど、求人を探すのに苦労する場合もあります。
また、仕事やそのほかの活動が忙しく、試験勉強のための時間が取れないと、資格取得までに時間がかかってしまうケースもあるため注意が必要です。

5-4【おすすめ】通信講座で資格取得する

初心者でも、短期間で確実にフレンチ資格を取得できる方法があります。

それは、「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座で、「フレンチ料理インストラクター」「フレンチソムリエ」の2つの資格取得を目指すことです。

通常のコース(5万9,800円)には、試験対策のための専用テキスト・過去問題集・添削問題などが含まれ、1日30分程度の学習を継続することで、約6ヵ月で資格取得を目指せます。
また、特別なコース(7万9,800円)では、卒業課題を提出して受講を修了すると、試験免除で2つの資格を取得できるメリットがあります。

通信講座をおすすめするのは、忙しい方でも自宅にいながらご自分のペースで学習を進められ、一定の期間で確実に2つのフレンチ資格を取得できるからです。
十分な学習時間を確保できる場合、最短2ヵ月で資格取得が可能なため、「今すぐに資格が欲しい」という方にもピッタリです。

フレンチ資格を取得するメリット

フレンチ資格を取得した後は、得られた知識を趣味や仕事に活かしましょう。

ここでは、フレンチ資格を取得する2つのメリットを解説します。

6-1趣味でフランス料理を楽しめるようになる

フレンチ資格を取得するメリットのひとつは、趣味でフランス料理を楽しめるようになることです。

外出が難しい時期でも、自宅でフランス料理を作る「おうちフランス」を楽しめるでしょう。
資格取得者の中には、腕を振るって家族や友人を招待する方もいます。

また、フランス料理やワインに関する豊富な知識により、フレンチレストランでの食事が楽しくなるのもメリットです。
食事のマナーを身に付けたフレンチ資格取得者は、現地フランスの高級レストランでも臆することなく有意義な時間を過ごせるでしょう。

6-2フレンチ資格を仕事や副業に活かせる

フレンチ資格を取得する2つ目のメリットは、資格を仕事や副業に活かせることです。

例えば、フランス料理店で働くスタッフの場合、得られた知識を使って接客し、お客さんに食事を楽しんでもらえるでしょう。
また、食品関係の仕事でも、フレンチ資格の専門知識が役立つと期待できます。

自信を持って仕事ができると、ステップアップやキャリアアップにもつながり、将来は転職や独立を目指すことも可能です。

また、フレンチ資格を取得してから、自宅でフランス料理教室を開いて講師として活動する方もいます。
将来独立を考えている方や、副業でフレンチの魅力をより多くの人に伝えたい方にとっても、資格取得は目標へ向けての第一歩となるでしょう。

まとめ

初心者からプロの料理人まで、フランス料理を愛するすべての方が目指せるフレンチ資格をまとめました。

格式の高いフランス料理でも、資格取得で基本的な知識や食事のマナーをマスターすることで、臆することなく心から楽しめるようになります。
また、フランス料理を作れるようになると、自宅でフレンチのレシピをアレンジして、家族や友人をもてなせるでしょう。

会社員や主婦など、時間が限られている方でも、「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座で、自宅にいながら確実に資格取得が可能です。
名刺や履歴書にも記載できるフレンチ資格を、趣味や仕事に活かすのはいかがでしょうか。