乾物アドバイザー資格

健康食・防災食としても注目!乾物資格おすすめ3選と取得方法を解説

健康食や保存食としても注目されている、日本の伝統食「乾物」。

種類ごとの基礎知識や調理方法をマスターしたい方には、乾物資格の取得をおすすめします。

この記事では、
* 乾物資格おすすめ3選
* 併せて取りたい資格
* 取得方法やメリット
をわかりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、初心者でも確実に乾物資格を取得できる方法がわかります。
生活習慣病予防や防災食としてもすすめられている乾物を、生活に取り入れてみるのはいかがですか?
健康食・防災食としても注目!乾物資格おすすめ3選と取得方法を解説

目次

【基本情報】乾物資格とは

わたしたちの普段の食宅に欠かせない、日本の伝統食「乾物」。
水分が抜けて軽くなる乾物は、保存がきくだけでなく、栄養や旨味がアップするメリットもあります。

例えば、「干ししいたけ」。
しいたけを天日干しすると、エルゴスチンと呼ばれる成分がビタミンDに変化して、骨粗しょう症や免疫機能低下を防止するスーパーフードに変身します。

また、秋の風物詩ともいえる「干し柿」。
食べられたものではない渋柿も、太陽の光を浴びることで渋味の原因である水溶性タンニンが不溶性になり、柿本来の甘みが引き立つようになります。

ほかにも数多くの野菜や果物を使った乾物があり、最近では自宅で乾物づくりをする方も増えているようです。

そこで、今回は乾物資格をご紹介します。

資格取得により、乾物の具体的な健康効果・美容効果などを理解したうえで、生活に取り入れられるようになります。
また、乾物の保存方法や調理方法を学び、料理のレパートリーを増やしたりほかの人に教えたりできるようにもなるでしょう。

健康食・防災食としても注目されている乾物についての深い知識が学べる乾物資格は、今後も需要が期待され取得して損のない資格だといえます。

乾物資格おすすめ3選

資格取得と聞いて、「勉強がたいへん」「なんだか難しそう」と考える方は少なくありません。
しかし、わたしたちの生活に身近な乾物資格に関しては、初心者でも簡単に取得できる資格があります。

ここでは、初心者や忙しい方でも無理なく取得できる、おすすめの乾物資格を3つご紹介します。

2-1乾物アドバイザー

「乾物アドバイザー」は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催する民間の乾物資格です。

乾物についての基本知識を持ち、昆布・高野豆腐・ナッツ類など乾物ごとの栄養成分や効果について深い理解を得ていることが証明されます。
乾物の保存方法やもどし方など適切な扱い方も学べ、乾物を使った調理方法や料理レシピに関する幅広い知識を生活に活かしたり、料理教室などで講師活動を行ったりできます。

乾物アドバイザー資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * 乾物の基礎知識
* 乾物の起源・歴史
* 乾物の種類
* 乾物に含まれる栄養成分
* 乾物がもたらす健康・美容効果
* 乾物の正しい保存方法
* 乾物のもどし方
* 乾物のもどし率
* 乾物の賞味期限
* 乾物の作り方
* 乾物と干物の違い
* 乾物偏食の原因と対処法 など
参考:日本インストラクター技術協会「乾物アドバイザー(乾物資格)

2-2乾物ソムリエ

「乾物ソムリエ」は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が主催する乾物資格です。

切り干し大根・干ししいたけ・煮干し・寒天・海苔・鰹節など、乾物の種類や栄養素と効果についての深い知識を持つことが証明されます。
また、乾物の作り方や保存方法、乾物のもどし方やもどし率など、乾物を使用するのに必要な情報も学べ、乾物を取り扱う店舗や飲食店で役立つ知識が身に付きます。

乾物ソムリエ資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * 干しエビの栄養素と効果
* 干し貝柱の栄養素と効果
* 鰹節の栄養素と効果
* 煮干しの栄養素と効果
* 寒天の栄養素と効果
* 効果的な寒天ダイエットの方法
* 海苔の栄養素と効果
* ひじきの栄養素と効果
* 昆布の栄養素と効果 など
参考:日本安全食料料理協会「乾物ソムリエ資格認定試験

2-3かんぶつマエストロ

「かんぶつマエストロ」は、日本かんぶつ協会が主催する民間の乾物資格です。

乾物について、品目ごとの基礎知識・製造工程・調理方法・栄養成分など幅広い知識を身に付けていることが認定され、「かんぶつマエストロ」の称号が与えられます。
「かんぶつマエストロ」は、初級・中級・上級の3段階に分かれていて、知識や経験に応じてステップアップできる資格です。

初級のカリキュラムは、90分の講義7コマと修了試験で構成され、合格と同時にかんぶつマエストロ倶楽部(年会費1万円)のメンバーに登録されます。
クラブメンバーになることで、かんぶつマエストロとして活動できるほか、乾物づくり体験ツアー・ワークショップ・調理講習会などさまざまなイベントに参加でき、中級・上級への進級を目指せるのも魅力です。

生産・加工・飲食などの業界で乾物に携わる機会のある方をはじめ、学生や主婦など一般の方も対象にしている資格で、「乾物を生活に取り入れたい」「乾物に関する知識を仕事に活かしたい」方におすすめです。

乾物資格と併せて取りたい資格

乾物資格の取得で得られた知識を活かして、関連するほかの資格に挑戦するのはいかがでしょうか。

乾物の種類のひとつである「ドライフルーツ」をはじめ、「健康食・食育」「防災食」の分野でも乾物資格は役立ちます。
また、関連する複数の資格を取得することで、趣味や仕事の幅を広げられるでしょう。

ここでは、乾物資格と併せて取りたい資格をご紹介します。

3-1ドライフルーツ資格

乾物には、農産物・海産物のほかにも果物を使った「ドライフルーツ」もあります。

ドライフルーツといえば、レーズン・プルーン・マンゴー・イチジクなどが一般的で、市販のものを購入しておやつ代わりに食べる方もいらっしゃるでしょう。
また、バナナ・リンゴ・メロン・パイナップルなど、少し変わったドライフルーツもあり、ヨーグルトやケーキに混ぜてさまざまな方法で楽しめます。

ドライフルーツは甘くて美味しいだけでなく、食物繊維やビタミンなどを効率よく摂取し、ダイエット効果・便秘解消効果などさまざまな健康効果が得られるのも大きなメリットです。
健康・美容効果が期待でき、おやつとして子どもたちにも喜ばれるドライフルーツについての知識が得られる資格には、以下のようなものがあります。

【ドライフルーツ製法インストラクター】
「日本インストラクター技術協会(JIA)」が主催するドライフルーツ資格で、ドライフルーツの栄養成分や健康効果をはじめ手作りの製法など一定以上の知識を持つ者であることを証明します。
ドライフルーツの抗酸化作用・ダイエット効果などを、注意点や1日の摂取量についての知識とともに得て、効果的に生活に取り入れられるようになります。
また、オーブンや電子レンジを使って手軽にドライフルーツを作る方法も学べ、果物好きでたくさんのドライフルーツを作ってみたい方におすすめの資格です。

【ドライフルーツソムリエ】
「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が主催するドライフルーツ資格で、ドライフルーツに含まれる栄養素・期待できる健康効果・生の果物と比較した際の違いなどを理解している者を認定します。
果物に含まれる天然の機能性成分であるフィトケミカルや、抗酸化作用効果・生活習慣病の予防効果などについての知識も得られ、栄養面を考慮してドライフルーツを楽しめるようになります。
子どもやお年寄りのいる家庭で健康に気を配りたい方をはじめ、料理教室の講師、パティシエなどにもおすすめの資格です。

3-2健康食・食育資格

水分が抜けることで栄養の詰まった乾物は、健康食としても注目されています。
コンビニ飯やジャンクフードなど、手軽に食事ができる時代だからこそ、改めて食習慣の大切さが見直されています。

資格取得で得られた知識は、近年関心が高まる「健康食・食育」の分野でも活かせるでしょう。
ここでは、乾物資格と併せて取りたい健康食・食育資格を3つご紹介します。

【健康食アドバイザー】
「一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)」が主催する民間資格で、健康食に関する専門的知識と技術力を持ち、健康的な食習慣のアドバイスができることを証明します。
受験資格として、同協会認定の「生活習慣病予防アドバイザー」の資格取得が必要ですが、認定講座で全カリキュラムを修了することで、2つの資格を同時に取得できます。
生活・食事改善のスペシャリストとして資格を仕事に活かしたい方や、食生活を改善して生活習慣病を予防したい方まで、幅広い方におすすめの資格です。

【食育健康アドバイザー】
「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が主催する健康食・食育資格で、食育基本法や諸外国の食育への取り組みなど、幅広い知識を持つことが証明されます。
手軽かつ自由に食事ができる便利な社会の中で、乱れた食生活を改善して健康管理をきちんと行いたいと考える方は増えています。
食育の知識を家庭に取り入れたい方をはじめ、保育園の栄養士・給食調理員や飲食業界で働く方にもおすすめの資格です。

【ベジタブル&フルーツプランナー】
「インターナショナル美容鍼灸協会」が認定する民間資格で、栄養学と中医学の両面から野菜と果物の知識を持ち、体質や体調に応じた食材の選出・レシピの提案ができる専門家であることを証明します。
添削問題全3回に合格して、講座終了後に資格申請をすると「ベジタブル&フルーツプランナー認定資格証」が付与されます。
病院・学校・保育園の管理栄養士・スポーツインストラクター・飲食店や美容サロンの経営者など、さまざまな業界で活躍する方におすすめです。

3-3防災食資格

水分が抜けることで保存性が高まり、常温でも長期保存できる乾物は、「防災食」としても注目されています。

災害時に生きる手段として大切なことのひとつは、食べることです。
でも、備蓄した食料がなければ食べられません。

また、淡白で美味しくない食事でお腹を満たすのではなく、衛生を保ちつつ栄養価のある美味しい食事をとることも重要です。
長期保存のできる乾物についての知識は、防災食資格を取得する際、大いに役立つでしょう。

ここでは、乾物資格と併せて取りたい防災食資格を2つご紹介します。

【備蓄防災食調理アドバイザー】
「一般社団法人日本防災共育協会」が主催する民間資格で、無駄のない食料備蓄方法・栄養知識・料理方法をマスターし、日常生活や被災生活での食生活をアドバイスできることが証明されます。
同協会が認定する「防災共育管理士3級」を修了した方が受講資格を得て、講座受講後の資格試験に合格すると、「防災共育管理士2級 備蓄防災食調理アドバイザー」の資格が付与されます。
資格取得後は、1級・協会認定講師・プロフェッショナルとステップアップして、講師・アドバイザーとして幅広く活躍できるのも魅力です。

【食育防災アドバイザー】
「一般社団法人日本食育HEDカレッジ」が主催する民間資格で、食育と防災知識を身に付けていることを証明します。
2日間の講座カリキュラムをとおして座学と体験で楽しく学べるのが特徴で、筆記試験に合格すると、カード型・賞状型の2種類の認定書が発行されます。
また、同団体の「日本食育防災士」資格を取得して、災害時の「食のリーダー」として活躍できる人材を目指すのもよいでしょう。

乾物資格を取得する方法

乾物資格を取得する方法

乾物資格の取得方法には、以下の3つが挙げられます。

* 独学で資格試験を受験する
* 指定会場またはオンラインで講義を受ける
* 通信講座で資格取得する

資格に応じて複数の取得方法が選べる場合と、資格取得の方法が指定されているものがあります。
忙しい方が資格取得を目指すには、通信講座がおすすめです。

ここでは、各方法のメリット・デメリットを解説します。

4-1独学で資格試験を受験する

資格試験の主催団体に申請することで受験できるケースがあり、書籍やインターネット検索を用いて独学する方もいます。
例えば「乾物アドバイザー」「乾物ソムリエ」は、各主催団体の公式サイトから受験申込みでき、在宅受験で資格取得を目指せます。

独学の場合、費用は受験料のみで資格取得を目指せ、コストを抑えられるのが大きなメリットです。
合格基準は70%で、比較的難易度は高くなく、乾物作りの経験者や乾物を扱う仕事をしている方にとって挑戦しやすい方法だといえるでしょう。
ただし、専用テキストや過去問題集は市販されていないため、効率的な試験対策は難しいと考えられます。

初心者が資格取得を目指す場合は、テキストや過去問題集を入手して試験対策ができる、通信講座をおすすめします。

4-2指定会場またはオンラインで講義を受ける

資格試験によっては、指定会場やオンラインで講義を受ける必要があります。

有名講師の講座を受講できるチャンスや、一緒に資格取得を目指す仲間ができるメリットがあります。
また、時間と場所が指定されるため、集中して資格取得を目指したい方にもピッタリの方法です。

ただし、会社員や子育て中の主婦など、時間の融通がきかない方にとっては難しい方法だといえます。
場所が指定されるケースでは、遠方に住んでいるため参加できないケースもあるでしょう。

4-3【おすすめ】通信講座で資格取得する

忙しい方には、時間と場所の制約を受けずに自分のペースで学習できる通信講座をおすすめします。

「乾物アドバイザー」「乾物ソムリエ」は、「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座で同時に取得できる乾物資格です。

試験対策のできる通常のコース(5万9,800円)は、各主催団体に認められた教材を使って、初心者や試験が苦手な方でも無理なく学習できます。
また、資格保証付きのコース(7万9,800円)は、卒業と同時に試験免除で資格認定される仕組みで、2つの資格を確実に取得したい方におすすめです。

通信講座は、1日30分程度のスキマ時間で学習を進める場合、約6ヵ月で資格取得を目指せます。
また、集中して学習できる方は最短2ヵ月で資格取得でき、急ぎの場合も安心です。

乾物資格を取得するメリット

乾物資格は、実生活だけでなく仕事にも活かせるメリットの多い資格です。
そのほかの関連資格を併せて取得することで、就職や転職でアドバンテージが得られるケースもあります。

ここでは、乾物資格を取得するメリットを具体例とともに解説します。

5-1普段の生活や緊急時に活用できる

日本の伝統食である乾物は、日常の食卓に欠かせない食材のひとつです。
普段から口にする食材だからこそ、正しい知識で効率的かつ美味しく食べたいですね。

乾物資格で学んだ知識は、ご自身やご家族の健康促進に活用できます。
生活習慣病予防にも効果が期待できる乾物は、健康食・長寿食としても注目されていて、食生活の改善を目指すのに有効です。
乾物の適切な使い方や乾物を使った料理レシピの知識により、料理のレパートリーを増やせるため、お年寄りや子どものいる家庭でも無理なく取り入れられるでしょう。

また、長期保存が可能な乾物は、緊急時の備蓄防災食として活用できるのもメリットです。
乾物の作り方や効率的な調理方法をマスターすることで、緊急時に役立つと期待できます。

5-2乾物資格を仕事に活かせる

乾物資格を取得することで、さまざまな分野の仕事に活かせるメリットもあります。

乾物を取り扱う業界は、生産・加工・卸売・流通・小売・飲食など数多く、乾物資格で得られた知識が役立つケースもあるでしょう。
例えば飲食店で働く場合は、新商品や新メニューの提案をしたり、乾物の栄養効果を前面に出した特別メニューを提供したりして、キャリアアップにつなげることも可能です。

また、料理教室の講師として、自宅やカルチャースクールで活躍する方もいます。

まとめ

初心者でも取得しやすいおすすめの乾物資格を、取得方法やメリットと共にご紹介しました。

わたしたちの生活に身近な食材である乾物は、健康食や防災食としても注目されています。
乾物を健康促進のために取り入れたり、仕事に活用したりするには、正しい知識が必要です。

「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座で、「乾物アドバイザー」「乾物ソムリエ」の2つの資格をご自分のペースで確実に取得するのはいかがでしょうか。