マクロビオティックは日本で生まれました。その健康的な食事法が海外で人気となり、日本に逆輸入された形になります。
元々日本で生まれたものなので、日本人にはとても合っている食事法だといえます。
しかし、マクロビという言葉は聞いたことがあっても、実際にどういったものなのか、詳しく知っている人は少ないでしょう。
興味はあるけどやり方がわからないといった人に知識や実践を指導、アドバイスするのがマクロビソムリエです。
マクロビオティックと聞くと、難しそう、厳しそうといったイメージを抱く人もいるかもしれませんが、日本発祥のものであり、日本の食材や食文化を基に構築されているので、日本人には大変馴染みやすい食事法なのです。
マクロビオティックが注目されている理由には他にも、一物全体という原則の元、ひとつのものを丸ごといただくという基本があります。
このことから、近年問題視されているフードロスの削減にもなり、エコロジーにもなります。
マクロビオティックで、健康な体作りとエコロジーの両立をし、それを広く伝え教えることができるプロフェッショナルこそマクロビソムリエなのです。
マクロビソムリエになるためにはマクロビオティックの基本理念から、実践方法、レシピの開発などができる人は、マクロビソムリエになれます。
しかし、玄米菜食を取り入れることがマクロビオティックの実践というわけではありません。
陰陽調和の思想をはじめ、身土不二や一物全体というマクロビオティックの原則、季節に合わせた実践レシピなどをしっかりと会得していなければ、本物のマクロビソムリエにはなれません。
本物のマクロビソムリエだということを自他ともに証明する手段として有用なのが、資格の取得です。
資格を取得しているということは、第三者によってその知識とスキルを認められたという証なので、ただ自称するのとは違い、大きな信用を得られます。
今後マクロビソムリエとして活動したい、本気でマクロビオティックを習得したいと思っている方には資格取得を目指すことをおすすめします。
マクロビソムリエの活躍できる分野は、カルチャースクール、飲食業、食品業界、スポーツ業界、独立などがあります。
それぞれどういった仕事をするのかなど簡単に説明します。
健康志向が高まっている昨今、カルチャースクールでは食と健康にスポットを当てた教室が人気を呼んでいます。
カルチャースクールでは、マクロビオティックや健康食の教室の講師として活躍できます。
マクロビオティックの理念や実践方法、生活への上手な取り入れ方、体質や体形に合わせた食事方法の指導といった知識の講義を行ないます。
また、実習としてマクロビオティックの料理教室も人気を集めるでしょう。
飲食業界でも健康食への関心の高まりとともに、食育や健康食に特化した食事の提供をしている店も増えています。
そういった店で、マクロビソムリエの知識を活かしたメニュー作りなどで活躍できます。
調理師免許を持っている方が、スキルアップを目指してマクロビソムリエの資格を取ることもあります。
マクロビオティックは、その時期に採れる旬のもので作る食事が基本なので、季節に合わせたレシピを考案できるマクロビソムリエは飲食業で重宝されるでしょう。
もちろん食品業界でもマクロビオティックは注目を集めています。
小売店で販売する商品の開発をはじめ、直営店や通販などで販売する商品のメニュー開発などでマクロビソムリエの知識を活かして仕事ができます。
特に通販などでは、毎月定期的に届く食材とレシピのセットや、温めるだけで食べられるレトルト系の商品が人気を集めています。
マクロビオティックを取り入れたいけど自分で学習や調理をするのが大変だという方が手軽に試せる手段として需要が高まっているため、これからさらにニーズが増えて行くでしょう。
アスリートにとって、食事はトレーニングと同じくらい大切なものです。
本気でスポーツに取り組む人ほど普段の食生活に高い関心を持っています。そういった人にとって、マクロビオティックの知識はとても有益なものです。
スポーツ業界では食のアドバイザーとして、毎日の食事メニュー作りなどマクロビソムリエの知識を活かせます。
マクロビソムリエの知識とスキルを活かして独立も可能です。
自宅や公共施設、レンタルスペースなどを利用してマクロビオティックの講座を開設したり、料理教室を開いたりできます。
自分のペースでの仕事が可能で、制限や制約がないため、全てを自分の好みで設定できるのが魅力です。
独立の場合、信頼度が重要なファクターとなるため、資格取得は特に重要になるでしょう。
マクロビソムリエとして仕事をする場合、適性も大切になります。
知識やスキルがあっても、適性に欠ける人には実績を積み、第一線で活躍していくのは困難でしょう。
どういった人に向いているのか、向き不向きのタイプをまとめたので参考にして下さい。
マクロビソムリエに向いている人
・毎日料理を作ることが苦にならない程度に料理好きな人
・規則正しい生活習慣を実践できる人
・穏やかで明るい人
・正しい指導ができる人
マクロビオティックを実践するためには、料理は必要不可欠です。料理が好きではない人はマクロビソムリエにはなれないでしょう。
しかし、あまりにも料理にこだわりのある人にはかえって向いていません。
マクロビオティックはあくまでも基本理念にのっとった料理を作るため、料理にこだわりが強すぎると正しいマクロビオティックのレシピを実践できない可能性があります。
したがって、料理が苦にならない程度には好きであるが、自分の料理にこだわりすぎず、理念にしたがって適切に料理ができる人がマクロビソムリエに向いている人です。
マクロビオティックは料理だけではなく、思想が大切であり、生活事態を改善していくという思想が根底にあります。
そのため、ただマクロビオティックを取り入れた料理を作るだけではなく、正しい生活習慣を身につけて生活から改善、健康になっていくことが大切です。
マクロビソムリエになるためにはその思想を充分に理解し、実践していける人ほど活躍の場を広げられるでしょう。
マクロビソムリエとして一番需要が高いのが講師としての業務です。
講師として働く場合、必ず講習生など、他の人と接することが必須になります。その際、ぴりぴりした雰囲気の人や近寄りがたい雰囲気の人では相手が委縮してしまい、充分なコミュニケーションをとれません。
穏やかで明るい人はその雰囲気から相手も打ち解けて密なコミュニケーションがとれ、信頼も得られるでしょう。
学校等と違い、自由意思で参加する講習会や教室ではまず相手との信頼関係を築くことが重要です。
そのためにも親しみやすい人柄であることは大切なファクターです。
また、講師として人に指導する立場なので、正しい指導ができる人でなければいけません。
自分の考えを押し付けるだけであったり、その都度指導内容がぶれる様な指導方法では相手は離れていってしまいます。
相手の反応を確認しながら、相手の話にも耳を傾け、個人個人に合った指導内容を正しく伝えられる人でなければマクロビソムリエには向きません。
マクロビソムリエに向かない人
・せっかち、短気な人
・ジャンクフードが好きな人
・計画性のない人
マクロビオティックは取り入れたからといってすぐに効果が発揮できるものではありません。日常的に継続していってはじめてその効果を実感できるものです。
したがって、すぐに効果を求める人や毎日の継続ができないせっかちな人や短気な人には向いていません。
じっくりと腰を据えてコツコツ努力していく根気と飽きずに続けられる気力を持っている人でなければ、マクロビソムリエには向いていないでしょう。
マクロビソムリエになったからといって必ず厳格にマクロビオティックを守らなければいけないわけではありません。
しかし、ジャンクフードなどを好む人の場合、素材の味を活かしたマクロビオティックの食事は物足りなさを感じてしまったりなど、口に合わない可能性があります。
一切を絶つ必要はありませんが、味覚がマクロビオティックの食事に合うようになるまではジャンクフードなど味の濃いものを我慢できる人でなければ、マクロビオティックを続けるのは難しいでしょう。
マクロビソムリエは、普段の生活習慣や季節に合わせた食材の準備、体形や体質に合わせた食事方法など、計画性をもって準備、実践する必要があります。
計画性がなく、直感で行動したり、楽観主義で日々を過ごす人ではマクロビソムリエには向いていないでしょう。
マクロビソムリエになるための資格には様々なものがあります。
どんな資格があって、どういったことが証明されるのか、いくつか厳選して紹介します。
マクロビソムリエは日本インストラクター協会(JIA)の主催する民間資格です。
毎年偶数月の20日~25日の6日間が試験期間になります。奇数月の申し込み期間中にインターネットから申し込みをして、在宅受験方式で試験を受けます。
受験資格の規定もなく、申し込みから合格発表まで在宅で行なえるため、忙しい人でも受験しやすく、人気のある資格です。
この資格では、マクロビオティックの基本理念から玄米の炊き方や出汁の取り方といった実践の知識、8つの季節にわけた各季節に合わせたレシピ、旬の食材の知識などを有していることが証明されます。
マクロビオティックマイスターは日本安全食料料理協会(JSFCA)の主催する民間資格です。
在宅受験方式により、70%以上の評価を受けることで取得できます。こちらも受験資格は特になく、在宅受験のためチャレンジしやすい資格になっています。
この資格では、マクロビオティックの三大原則や歴史、語源といった基礎的な知識から、玄米などの穀物や醤油、味噌といった調味料の効能、季節の食材やその特徴などの知識を有していることが証明されます。
クシマクロビオティックス・コンシェルジュはKMIの主催する民間資格です。
所定の会場において、KMI公式養成プログラムを2日間にわたり、合計10時間講義を受ける必要があります。
講義修了後認定試験を受け、80%以上の評価で合格になります。
クシマクロビオティックス・コンシェルジュは登録制であり、1年ごとに更新、年会費が必要になります。
この資格では主宰者である久司道夫氏の独自理論を加えたクシ式と呼ばれるマクロビオティックの考え方、陰陽調和の知識、マクロビオティック理論などの知識を有していることが証明されます。
料理はなく、理論に特化した資格になります。
マクロビォティックセラピストは日本能力開発推進協会(JADP)が主催する民間資格です。
日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関で講義を受講、カリキュラム修了後在宅での受験で70%以上の得点で資格取得ができます。
この資格では、マクロビオティックの理念、マクロビオティックの代替療法に関する知識、食材の効能効果に関する知識、美容や栄養学との関係などの知識を有していることが証明されます。
マクロビオティックコンサルタントは日本能力教育促進協会(JAFA)が主催する民間資格です。
日本能力教育促進協会の指定する認定機関で講義を受講、認定機関指定の方法での受験申し込みをし、在宅で試験を受けます。
日本能力教育促進協会への直接の受験申込は受け付けていないため、認定機関を通しての学習、受験になります。
この資格では、陰陽論から宇宙の原則といったマクロビオティックの基軸となる考え方、実践においての具体的な食事法やレシピの知識を有していることが証明されます。
数ある中からおすすめの資格は『マクロビソムリエ』資格です。
受験資格の規定がなく、在宅受験方式で自宅で受験できるため、時間がとりにくい人でもチャレンジしやすく、人気の資格になっています。
受験資格がないとはいえ、マクロビオティックの正しい知識がなければ当然認定試験に合格はできません。
そのための学習方法としておすすめなのが資格講座による、自宅でできる通信講座での学習です。
もちろん、独学で学習を重ね、資格試験に挑むことも可能ですが、そのための資料や教材を集めたり、必要な知識を抜粋する手間を考えるとかなりの時間を取られることになります。
また、資料などだけでは疑問点の解決も自分一人でやらねばならず、壁に当たったまま進まなくなってしまうなどの可能性もあります。
通信講座では、プロ監修のテキストや教材で効率よく学習できるようになっており、疑問点もサポートに気軽に相談できるため、安心して学習に取り組める環境が作れます。
はっきりと目的をもって学習したい人には資格講座をおすすめします。
資格講座の中でおすすめなのがこの2つの講座です。
マクロビオティックマイスターW資格取得講座は諒(りょう)設計アーキテクトラーニングが主催する資格講座です。
この講座では、マクロビソムリエとマクロビオティックマイスターのW資格が同時に学習できる講座になっており、大変おすすめです。
マクロビソムリエとマクロビオティックマイスターの資格が取得できるので、さらなるスキルアップ、信頼度アップが期待できます。
マクロビオティックマイスターW資格取得講座は、基本講座とスペシャル講座があり、好きな講座を選べますが、スペシャル講座を受講する人が多いです。
その理由が、スペシャル講座はカリキュラムが修了すると同時に2つの資格が試験免除で確実に取得できるところにあります。
しかも講座費用は基本講座に2つの資格取得試験費用を合わせただけという良心的なものなのです。
基本講座の場合、カリキュラム修了後に自分で受験申し込みをし、受験料を支払って試験を受ける必要があるため、トータル費用は変わらず、資格取得が保証される非常にお得な講座です。
講座内容も1日30分程度でも6ヵ月で修了できる効率的で的確なカリキュラムが組まれているため、普段の生活リズムを変えることなく着実に学習できると人気です。
基本講座 | スペシャル講座 | |
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受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削課題 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
受講料 | 59,800円(税込) | 79,800円(税込) |
マクロビオティック資格取得講座はSARAスクールが主催する資格講座です。
マクロビオティック資格取得講座でも、マクロビソムリエとマクロビオティックマイスターのW資格が同時学習できます。
最短2ヵ月での資格取得が可能で、家事や育児、仕事の合間の隙間時間を使った学習でも確実に知識を身につけられると人気が高い講座です。
しっかりとしたテキストと安心のサポートで順調に学習が可能で、スムーズに資格取得を目指せると評価の高い講座です。
マクロビオティック資格講座には、基本コースとプラチナコースがあります。
プラチナコースではカリキュラム修了後試験免除で資格取得となり、受講料もお得なため、プラチナコースを選ぶ人が圧倒的に多くなっています。
基本コース受講料+2資格受験費用だけで100%資格取得ができるため圧倒的に人気があるのも納得です。
確実に資格取得を目指したいならプラチナコースを強くおすすめします。
日々の中でなんとなく無為に過ごしていた時間を有効活用して実用的な資格を取得できる資格講座をぜひ体験してください。
基本コース | プラチナコース | |
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受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削課題 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
受講料 | 59,800円(税込) | 79,800円(税込) |