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焼酎の糖質量は?焼酎の糖質量とカロリーの見分け方!ダイエット中でも!

記事作成日:2025.09.16
お酒はいつも楽しく健康的に飲みたいと思うのが当然です。
できれば、ダイエット中でもお酒を楽しみたい人も多いのではないでしょうか。
その際、糖質・カロリーの管理は、とても気になるポイントです。
数ある酒類の中でも、焼酎は他のアルコール飲料と比較しても、糖質が低いのでカロリー管理がしやすいとされています。
とは言っても、すべての焼酎が共通して低カロリーかどうかは疑問です。
焼酎は体によいイメージなだけに、具体的にどのように健康に影響があるのかを説明できる人は少数派といえるでしょう。
焼酎を選びたいのに、体に悪影響がないのかどうかを確認したいのも当然です。
本記事は、焼酎が体によい理由や、糖質量やカロリーの観点から解説します。
常に健康意識が高い人で、お酒を楽しみたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
焼酎の糖質量は?焼酎の糖質量とカロリーの見分け方!ダイエット中でも!

目次

糖質と焼酎の基本知識

焼酎の原材料は芋・麦・米などの穀物や野菜などさまざまなものがあり、それらを発酵・蒸溜して製造されます。
主原料には糖質が含まれ、蒸溜の段階にてアルコール以外の成分が取り除かれる理由から、糖質はゼロと考えてよいでしょう。
プリン体もゼロになるのが普通です。
では、さらに詳しく解説していきましょう。

1-1糖質とは?

糖質は、おもに炭水化物に含まれる成分です。
通常ならエネルギー源として体内で利用されますが、大きく分けると単糖類(グルコース、果糖など)・二糖類(ショ糖など)・多糖類(でんぷんなど)に分類されます。
糖質は、消化されるとブドウ糖(グルコース)に分解され、血液の中で全身に運ばれて、活動するためのエネルギーに利用されます。
糖質は、人体が生命を育む上で重要な要素です。
適量で摂取する必要がありますが、過剰に摂取した場合には、余った糖質が脂肪に変化して蓄積されてしまいます。
一般的な肥満や生活習慣病の原因は、脂肪の過剰な蓄積によることが目立つようです。
全く糖質を摂らないのも問題はありますが、過剰摂取による健康被害は深刻なことと思ってよいでしょう。

1-2焼酎に含まれる糖質について

日本の伝統的な蒸留酒である焼酎は、原料や製法によって味や風味に違いが生じます。
どのタイプもアルコール度数は比較的高く、蒸留によってアルコール成分を抽出するのが特徴です。
代表的な原料としては、大麦・米・サツマイモ・黒糖・そばの実などがあり、原料によって風味や香りに個性が出ます。
製造過程では純粋にアルコールを抽出しますが、その工程内で糖質はほとんど分解されるでしょう。
よって、焼酎は、糖質制限をしている人でも比較的飲みやすいお酒でもあります。
ただし、焼酎の種類や飲み方次第になるため、場合によっては血糖値に影響を与えることもあるでしょう。
正しい判断で適量を守って飲むことが大切です。

焼酎のカロリーと健康

焼酎のカロリーと健康の関係性は、他のアルコール飲料と比較した場合に独自の特徴を表します。
焼酎は蒸留酒であるため、糖質・プリン体の含有量はゼロに等しいと考えられ、適量を守れば健康的な酒類とみなされるでしょう。
飲み方や酒量によってではあるため、過剰な摂取をするとカロリー過多や健康への悪影響も考えられます。

2-1芋・麦・米などの原材料でカロリーは違うのか

焼酎の場合、原料の違いによるカロリーの差はほとんど見られません。
材料自体のカロリーを比較してみただけであれば、違いとして現れそうに思われがちです。
ところが、蒸留過程でアルコールだけを抽出するため、原料由来だけでのカロリーからは、高低差などの影響はありません。

2-2焼酎は割り方でカロリーは違うのか

焼酎の嗜み方は、一般的なウィスキーなどと一緒で、複数の割り方で飲めます。
水割り・お湯割りにした場合には、焼酎自体が薄まるためカロリーも低くなったように錯覚しがちです。
ところが、焼酎自体のカロリーが変質するようなことはありません。
コーヒーと同じように、ミルクを大量に入れてもカフェイン量が変わらないのと一緒です。

焼酎の意外な健康面への影響

焼酎は健康への影響の側面から、どちらかといえば良い部分のほうが目立つ酒類です。
例えば、以下のような健康上の効果が期待できるともされています。

3-1酒類の中でも太りにくい

焼酎は太りにくいお酒としても知られています。
蒸留過程において、糖質やプリン体がなくなっていることが理由です。
適量さえ守りながら飲酒する分には、肥満などの悪影響は考えにくいでしょう。
ただし、あくまでも適量を好条件で飲むことが条件です。

3-2善玉コレステロールを増やす

意外なことに、焼酎には善玉コレステロールを増やす効果があるといった研究結果が出ています。
中でも「本格焼酎」と呼ばれている日本古来から製造されてきている銘柄のものは、善玉コレステロール(HDL)を増やす可能性があり、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを下げるだろうと期待されているようです。
ただし、これも適量を守り無理なく飲酒した場合の話であり、個人差もあるでしょう。

3-3血栓を溶かす効果が期待できる

本格焼酎には、血栓を溶かす成分が含まれている研究結果も出ています。
血栓を溶解する酵素である「ウロキナーゼ」という成分が含まれ、血液循環の活性化をさせる働きがあるという理由です。
血栓を溶かす効果によって、動脈硬化の予防が期待できるでしょう。
ただし、焼酎の血栓予防効果に関しても、あくまで研究段階にあるので確実性はまだ実証されておらず、過度な期待は禁物です。

3-4痛風予防に可能性もある

焼酎にはプリン体がほとんど含まれていないため、痛風の予防にもつながるだろうと思われています。
しかしこれも、他の酒類との比較での話で、焼酎は血清尿酸値を上昇させる確率が少ないからです。
過剰に飲めば血清尿酸値を上昇させてしまう危険性も考えておかなければなりません。
また、ワインのほうが、血清尿酸値を上昇させにくく痛風を起こしにくいという報告もありますが、痛風患者の中にワイン好きな人も見受けますので、その限りではないでしょう。
あくまでも飲み過ぎないことが重要です。

甲類焼酎と乙類焼酎のどちらが高カロリーなのか

焼酎の種類は、製造方法の違いによって大別ができます。
甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)と乙類焼酎(単式蒸留焼酎)の2つに分類され、双方の混合された種類の「混和焼酎」も含めば3種類です。
甲類焼酎と呼ばれる焼酎は、酒粕・廃糖蜜を原料とした発酵液を蒸留し、それに対し、乙類焼酎は麦・米・芋などの原料を蒸留して造られます。
カロリーだけで比較すると、甲類焼酎の方が乙類焼酎よりも高めです。
一般的には、甲類焼酎で100mlあたり約206kcal、乙類焼酎(本格焼酎)で100mlあたり約146kcalとされています。
では、さらに詳しく解説していきましょう。

4-1甲類焼酎が乙類焼酎より高カロリーになる理由

甲類焼酎のほうが高カロリーになる理由としては、アルコール度の高低差にあるからです。
甲類焼酎の場合、サトウキビや穀物を発酵させ蒸留を複数繰り返して製造します。
不純物の割合は低いのですがアルコール分が高くなり、カロリーが高くなるからです。
一方で、乙類焼酎の場合、原料の風味や香りを残すために単式蒸留でのシンプルな蒸留なので、原料の成分が残りやすくカロリーがやや低くなるとされています。
もちろん、原材料や蒸留方法でカロリーの差がありますが、一般的にどのようなアルコール飲料も、アルコール度数が高いほどカロリーも高くなる傾向です。

4-2他の酒類とのカロリーの比較

気になるのは、焼酎以外の他のお酒とのカロリーや糖質の割合です。
100mlあたりの、各カロリーは以下のような数値となります。

● 焼酎(甲類)のカロリー・・・203kcal
● 焼酎(乙類)のカロリー・・・144kcal
● 泡盛のカロリー・・・206kcal
● ビールのカロリー・・・39kcal
● 日本酒(普通酒)のカロリー・・・107kcal
● 赤ワインのカロリー・・・68kcal

なお、焼酎は甲乙いずれも糖質は0g、泡盛も0gで、ビールが一番高く3.1g、次いで日本酒が2.5g、ワインが1.0gです。

ダイエット中での焼酎の正しい飲み方

焼酎は、他の種類と比較するとアルコール分が高いだけカロリーも高めですが、糖質が一切含まれていません。
そのため、ダイエット中でも適量なら焼酎を楽しむことも可能でしょう。
ただし、適切な選び方や飲み方の理解をしておくことが大切です。
ここでは、ダイエット中での焼酎の正しい飲み方について詳しく解説します。

5-1改めて糖質ゼロの焼酎を選択する

焼酎の場合、糖質がゼロなので健康的なお酒とされています。
ダイエット中に飲めるお酒としてもおすすめの選択肢です。
必ず「糖質ゼロ」と明記された商品を選ぶことで、さらに安心できます。
糖質ゼロの焼酎は、血糖値の上昇を抑え、体重管理がしやすくなるでしょう。
選び方のポイントはラベルをよく確認することです。
製造方法や原材料を確認しながら、信頼できるメーカー・銘柄を選ぶようにしましょう。

5-2カロリーの低い焼酎の見分ける

ダイエット中の焼酎は、種類なども含めてカロリーの低い商品を選ぶことです。
カロリーは、アルコール度数や製造方法によって変わります。
例えば、芋焼酎はアルコール度数が高いためカロリーも高めです。
それと比較して、麦焼酎や米焼酎のほうがアルコール分がやや低く、カロリーも低めとなるでしょう。
ラベルに記載された栄養情報を確認して、100mlあたりのカロリーを比較しながら、最適なものを選ぶようにしてください。

5-3アルコール摂取量を抑えながら飲む

焼酎に限らずどのような種類のお酒でも、カロリーはアルコール度数に由来します。
そのため、カロリーを控えたいのであれば、アルコール度数を薄めることが基本です。
とくにダイエット中などで体型が気になる人は、ロックやストレートなどの原酒をそのまま飲む方法はやめておく方がよいでしょう。
何らかの形で、アルコール度数を薄める楽しみ方が無難です。

5-4水割りで飲む

ダイエット中に焼酎を飲むのであれば、水割りで飲むことはベーシックな考え方と思ってください。
水によって余計なカロリーを抑えることは可能です。
ただし、それでも過剰摂取してしまうと話は変わり、結局カロリーも高くなってしまうので適量にとどめておきましょう。

5-5炭酸水で割る

焼酎は炭酸水で割ることをおすすめします。
ほぼカロリーゼロに等しい飲み物にできるからです。
ダイエット中であれば、最も賢い飲み方だといえるでしょう。
ただし、この方法も、結局焼酎の成分を摂取していることに変わりはないため、多量に飲みすぎた場合には低カロリーの効果が期待できなくなります。
焼酎自体は他の酒類と比較しても健康的なお酒ではありますが、飲みすぎてしまうと、アルコール自体が脂肪燃焼を妨げる場合が考えられるでしょう。
また、焼酎にコーラなどのジュースで割るという方法もありますが、ジュースやコーラで焼酎を割っては、さらにカロリーが増えてしまう危険性があります。

5-6緑茶で割る

ダイエット中であれば、緑茶での緑茶割りはおすすめの飲み方です。
緑茶にはカテキンが含まれていることはよく知られています。
カテキンは、肝臓での脂質代謝を高める作用があり、エネルギー消費が上がり体脂肪を減らす効果が期待できるからです。
ポリフェノールの一種でもあり、抗酸化作用が高く活性酸素を減らすので、美容効果や老化防止作用があるともされています。
テイストも爽やかな香りになるので、より焼酎を美味しく飲みやすくなるでしょう。

5-7お湯割りにして梅干しを入れる

先述したお湯割りにした場合には、梅干しを一つ入れて飲むのもダイエット効果につながるとされています。
梅干しには、「バニリン」という成分が含まれ、脂肪燃焼作用があるようです。
すでにデータとして、梅干しを毎日食べている人のほうが、食べていない人と比べても、BMI値(肥満度を知る値)が低い結果もあります。
それに、焼酎との味の相性が良い組み合わせです。
梅干しの酸味は、焼酎のアルコール臭を和らげ飲みやすくします。
胃液分泌を促進し、消化を助ける働きもあるようです。
ダイエット目的ではなくても、積極的に取り入れるとよいでしょう。

5-8おつまみなど他の食べ物との関係に気をつける

ダイエット中での焼酎の楽しみ方で最も気を遣うべきは、焼酎そのものよりも、焼酎と一緒に食べるものへの配慮です。
結局、高カロリーな料理を一緒に食べていては、ダイエットが成立しません。
なるべく、野菜や低カロリーの料理を選ぶような工夫をしてください。

焼酎で太らないためのおもなポイント

焼酎はカロリーが高めですが糖質ゼロであることから、太りにくいお酒ではあります。
とはいっても、飲み方を間違えてしまうとよくはありません。
酒類である以上は、いくつかの弊害が起こる可能性も考えられるでしょう。
まずは、太らないための焼酎の飲み方のポイントを押さえておくことが重要です。
焼酎で太らないためには、以下の内容に注意していきましょう。

6-1ストレートやロックでの飲み方は避ける

これは先述もしてありますが、焼酎の悪影響の一つは飲み過ぎです。
いくらヘルシーなお酒でも、カロリーオーバーで太ってしまっては意味がありません。
飲み過ぎを抑制するためのシンプルな方法は、強い刺激で大量に飲まない工夫です。
そのためには、ストレートやロックでの嗜み方だけは避けるようにしましょう。
普通、ストレートやロックの場合は、少量で味わうのが正攻法です。
たくさん飲み続ける飲み方ではありません。
水割り・ソーダ割りのどちらかで飲むようにしてください。

6-2割る飲料の糖分やカロリーに注目する

焼酎で太らないための工夫としては、焼酎と何とを割って飲むのかの選別をする必要があるでしょう。
少なくともジュースや甘い炭酸飲料などは、糖分が含まれているため避けてください。
甘いもの全般の飲料水には、何らかの糖分が加わっています。
自然由来の果糖などでも、摂取しすぎると肥満の原因にもなりかねません。
焼酎と割る飲料としては水や炭酸など、カロリーのないもので割りましょう。
ちなみに、居酒屋などで定番化している酎ハイやサワーも、糖分が含まれているものが目立ちますので、摂取量に気をつけるべきです。

6-3おつまみは揚げ物に注意する

焼酎を含めたお酒を飲んで太りやすいのは、おつまみのチョイスにも原因があります。
お酒が入ってますます食が進んで、ついカロリーが高いおつまみが欲しくなるからです。
そのため、まずは揚げ物は避けるようにし、なるべく低カロリーな食品の中から選ぶようにしましょう。
おつまみを選ぶ際には、以下のような栄養素のある食品がおすすめです。

● ビタミンB1
● タンパク質

ビタミンB1には、糖質をエネルギーへと変換させる機能があり、カロリーや糖質が気になる人、ダイエット中の人に積極的に取り入れてほしい栄養素です。
野菜や豚肉などに含まれています。
他にも、豆腐・枝豆・ナッツ類がおすすめです。
たんぱく質は、アルコール分解のための肝臓の働きを助けます。
焼き鳥・刺身などの低糖質、魚介類がおすすめです。
ただし、焼き鳥の場合は、豚バラや鶏皮は脂質が多いので避けておき、それ以外の部位を塩で食べることをおすすめします。

6-4水と交互の飲み方をする

焼酎は少量を時間かけて嗜むのが本来の楽しみ方です。
しかし、徐々に飲み方のバリエーションが増え、飲み過ぎてしまう傾向があるようです。
どうしても飲み過ぎてしまう場合は、水と交互に飲む工夫をしてみましょう。
アルコールそのものには利尿作用があって、水分を体外に排出しやすくしてしまいます。
体内の水分量を減らしてしまうので、脱水状態になる危険性があるでしょう。
リスクを回避するためにも、水をこまめに飲みながらの方法もおすすめです。

まとめ

焼酎はアルコール度数が高いことから、カロリーは高めな設定です。
ところが、不純物が少ないことで糖質ゼロというメリットもあります。
そのため、飲み方次第では健康的に美味しく嗜めるお酒の部類です。
痛風やダイエット中でも、一般的には飲んで安心だと考えられています。
しかし、糖質が含まれていなくてもカロリーが高い理由から、アルコール摂取量を考慮すべきでしょう。
平均して、1日0.6合(110ml)までが目安と思って飲むことが無難です。
また、焼酎の摂取量だけでなく、一緒に食べる食事やおつまみ・間食などにも注意しなくてはなりません。
合わせるおつまみのメニューや食べる時間帯なども関係してくるでしょう。
焼酎を楽しみながらカロリーを抑えたいのであれば、おつまみそのものも低カロリーにこだわる必要があります。
野菜・豆類・きのこ類などのヘルシーな食材や、鶏肉・豆腐料理などもおすすめです。
なるべく油を使わない料理を選ぶのがポイントになります。
今後も健康やダイエットに気を使いたいのであれば、焼酎のカロリーなどに気をつけながら、バランスよく楽しんでください。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
日本インストラクター技術協会編集部