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スポーツ後の疲労回復におすすめの食べ物とは?ビタミンB群を摂ろう!

記事作成日:2025.06.11
スポーツを楽しむあなた、練習や試合の後の疲労に悩んでいませんか?体が思うように回復せず、次のトレーニングに影響が出てしまうこともあるでしょう。本記事では、スポーツ後の効果的な疲労回復方法について解説していきます。
スポーツ後の疲労回復におすすめの食べ物とは?ビタミンB群を摂ろう!

目次

スポーツ後の疲労回復が重要な理由

スポーツ後の疲労回復は、ただ休息をとるだけでは十分ではありません。適切な対処を行うことで、次のトレーニングや競技に向けた準備が整います。
運動後の疲労は、エネルギー代謝が低下してしまい、疲労を感じる(=疲れている状態になる)ことが主な原因です。私たち人間の体は60兆個以上もの細胞から成り立っており、それらの細胞は、食べた物の栄養素をエネルギーに変えて活動しています。このエネルギー生産が十分に行われなくなると、エネルギー代謝が低下してしまい、疲労を感じることになります。
激しい運動により、体内に蓄えられたエネルギーが消費され、筋肉にも損傷が生じます。さらに、大量の汗をかくことで水分やミネラルも失われ、体は疲労した状態になります。運動中に筋肉のグリコーゲンがエネルギー源として多く消費されるため、これらの栄養素をしっかりと補給する必要があります。

スポーツ後の疲労回復に必要な栄養素とは

スポーツ後の効果的な疲労回復には、複数の栄養素をバランスよく摂取することが必要です。ここでは、特に大切な栄養素について詳しく解説します。

2-1エネルギー源となる炭水化物

炭水化物は、運動後のエネルギー補給において欠かせない栄養素です。運動中に消費されたグリコーゲンを迅速に補充するために、適切な炭水化物の摂取が必要になります。
炭水化物が豊富な食材は以下の通りです。
・ごはん、パン、麺類などの穀類
・じゃがいも、かぼちゃなどのいも類
・バナナなどの果物
・スポーツドリンク
運動後30分以内に炭水化物を摂取することが推奨されます。このタイミングでの摂取により、グリコーゲンの合成速度が最大化され、効率的な回復が可能となります。特に持久系の競技では、より大量のグリコーゲンが消費されるため、意識的にしっかりと炭水化物を摂取する必要があります。
体を動かすための基本となるエネルギーである炭水化物は、体の中で筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられます。しかし、カラダに蓄えることができるグリコーゲンの量には限りがあり、長い時間、ハードな運動をすると、グリコーゲンを使い果たしてしまいます。

2-2筋肉修復を促すたんぱく質

たんぱく質は、筋肉の修復と成長に不可欠な栄養素です。運動により微細な損傷を受けた筋肉繊維の修復と強化に重要な役割を果たします。
運動後には体重1kgあたり約0.3gのたんぱく質を摂取することが推奨されます。例えば、体重70kgのアスリートであれば、運動後に約21gのたんぱく質を摂取することが理想的です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などの高品質なたんぱく質源を積極的に摂取しましょう。
特に消化吸収が速いホエイプロテインやギリシャヨーグルト、卵などは運動後の筋肉修復に最適です。また、炭水化物と組み合わせて摂取することで、筋合成が促進される効果も期待できます。たんぱく質は、筋肉のもととなる重要な栄養素であり、スポーツのあとは、激しい動きによって体中の筋肉が傷ついた状態となっているため、疲労回復には欠かせません。

2-3代謝を促進するビタミンB群

ビタミンB群は全部で8種類。しっかり補給することでエネルギー代謝を高め、疲労感を解消することができる重要な栄養素です。特に運動後の疲労回復において、以下の3つのビタミンBが重要な役割を果たします。
・ビタミンB1(チアミン)
運動後の疲れ、乳酸などの疲労物質が溜まったときに摂りたいビタミンで、豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれています。
・ビタミンB2(リボフラビン)
ストレスを強く感じたときに摂りたいビタミンで、レバー、納豆、卵などに豊富です。

・ビタミンB6(ピリドキシン)
倦怠感を感じたときに摂りたいビタミンで、レバー、マグロ、カツオなどに含まれています。
ビタミンB群は、体のなかで炭水化物やたんぱく質の代謝を助ける働きがあります。そのため、炭水化物やたんぱく質とともにビタミンB群を摂取することで、効率的に体の疲労を回復させることができます。ビタミンB1は、炭水化物やたんぱく質の摂取のために食べられる食材のなかにも多く含まれており、炭水化物では白米よりも玄米や雑穀米にビタミンB群が多く含まれています。

2-4ビタミンB1の詳しい働きと食材

ビタミンB1は、糖質の代謝に関わっている栄養素で疲労回復に大きな役割を担っています。まさに「疲労回復ビタミン」といえる重要な栄養素です。
ビタミンB1はエネルギー摂取量1,000kcalあたり0.4mgは必要といわれており、糖質を多く補給しなければならないマラソンなど持久性競技選手の場合は、さらにビタミンB1摂取が必要と考えられます。意識してビタミンB1の多い食べ物を選びつつ、水溶性ビタミンなので茹でたり煮たりすると流れ出てしまうことにも注意しましょう。
疲労全般に対する総合的な疲労回復には、エネルギー源となる炭水化物、筋肉修復に必要なたんぱく質、そして体の機能をサポートするビタミンとミネラルを含む食品が有効です。日常的に摂取するべき栄養素には、エネルギー供給だけでなく、体の調整機能をサポートするものも含まれます。

2-5抗酸化作用のあるビタミンA・C・E

激しい運動により体内で活性酸素が増加し、細胞にダメージを与える可能性があります。抗酸化ビタミンは、これらの活性酸素を除去し、細胞ダメージを軽減する重要な役割を果たします。
ビタミンCは緑黄色野菜や果物に多く含まれ、免疫機能の強化や鉄の吸収率向上にも貢献します。ビタミンEはナッツ類に豊富で、強力な抗酸化作用が期待できます。ビタミンAは人参、ほうれん草などの緑黄色野菜から摂取でき、皮膚や粘膜の健康維持にも大切です。
特に酸素を摂り過ぎると体内で活性酸素となり、老化を早め、免疫力を低下させますが、そうなると練習が継続できなくなったり、パフォーマンスの維持が難しくなります。この活性酸素を除去する「抗酸化作用」の強い栄養素が「ビタミンC」で、色の濃い野菜に多く含まれています。

2-6アミノ酸・BCAAの活用

BCAAとは分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acid)の略で、具体的には、バリン・ロイシン・イソロイシンという3つの必須アミノ酸のことです。運動前後、その途中に補給することによって、効率よくエネルギー源として利用されやすくなる特徴があります。
BCAAは筋合成促進や筋肉痛軽減に役立つとされ、まぐろ、かつお、牛肉、鶏肉、卵、チーズなどに多く含まれています。アミノ酸を直接摂取すると、消化される必要がないため、約30分で吸収されますため、運動の直前や運動中の摂取も可能です。
私たちの身体はハードな運動や長時間の運動によってエネルギー源が不足すると、筋肉中のたんぱく質を分解してBCAAなどのアミノ酸から、エネルギーを得ようとします。BCAAは、運動前後、その途中に補給することによって、効率よくエネルギー源として利用されやすくなることから、よりパフォーマンスを高めたいときなどにおすすめです。

2-7クエン酸やアリシンの効果

梅干しや柑橘系の果物が食材として代表的なものであるクエン酸は、食べたものを代謝しエネルギーに変える重要な栄養素です。また、にらや、ニンニク、ねぎなどに多く含まれる「アリシン」と一緒に摂ると「ビタミンB1」が効率よく吸収できます。
梅干し、レモン、グレープフルーツなどのクエン酸を含む食材や、にんにく、ねぎ、ニラなどのアリシンを含む食材を積極的に取り入れることで、疲労回復をサポートできます。クエン酸は食欲を増す効果も期待でき、疲労時に食欲がない場合にも有効です。
肉体的な疲労を感じるときは、ビタミンB1とアリシンを積極的にとるのがおすすめです。糖質の代謝を助けるビタミンB1は、アリシンとともに摂取することで疲労回復の効果がさらに高まるといわれています。アリシンは、抗酸化作用がある物質で、ネギやニンニク、ニラなどに多く含まれており、刻んだり加熱したりするとその効果が高まります。

スポーツ後のおすすめ疲労回復メニュー

効果的な疲労回復のためには、実際の食事メニューでこれらの栄養素をバランスよく摂取することが重要です。ここでは、具体的なメニュー例を紹介します。

3-1糖質とたんぱく質を組み合わせたメニュー例

理想的な栄養補給の組み合わせは以下の通りです。
・おにぎり+チーズ
・バナナ+ヨーグルト
・肉うどん
・具沢山味噌汁
・プロテインシェイク+フルーツ
炭水化物とたんぱく質の比率を4:1とすることが推奨されます。例えば、バナナ1本とホエイプロテインシェイク1杯の組み合わせは、炭水化物とたんぱく質のバランスが取れた理想的な栄養補給です。これらのメニューは消化が良く、速やかにエネルギーとして利用できるため、運動直後の摂取に適しています。
基本的には、主食、主菜、副菜の3皿を揃えれば問題ありません。1食で完璧な食事を目指すのではなく、毎日の食事で色々な食材をバランスよく食べれば、自然と疲労回復できる食事になっています。

3-2ビタミンB1豊富なレシピ

豚肉(豚肉、ハム、ソーセージなど)、大豆製品(豆腐、納豆など)にビタミンB1が豊富に含まれています。特に豚肉は、お肉の中でもビタミンB1がダントツで多く含まれているため、疲労回復に適した食材です。
豚肉と野菜の炒め物は、ビタミンB1と一緒に野菜からビタミンやミネラルも摂取できる理想的なメニューです。豚バラと白菜の重ね鍋は、野菜の水分で蒸し煮にすることで消化しやすく、疲労時にも食べやすい料理です。また、味噌や醤油などの調味料により、失われた塩分の補給にもなります。
豚肉のビタミンB1はネギに含まれているアリシンと結合してアリチアミンになると、吸収率がアップします。豚肉+味噌+ネギの組み合わせはおにぎりにしても間違いないおいしさです。食欲が出ないときや夏バテ解消には冷しゃぶがおすすめで、ドレッシングの代わりにおろしポン酢を使えば余計な油もカットできます。

3-3抗酸化メニュー

緑黄色野菜サラダにナッツを加えたメニューは、ビタミンA、C、Eを効率的に摂取できます。人参、ほうれん草、ブロッコリーなどの色の濃い野菜と、アーモンドやくるみなどのナッツを組み合わせることで、強力な抗酸化作用が期待できます。
フルーツ盛り合わせも、ビタミンCを豊富に摂取できる手軽なメニューです。みかん、キウイ、イチゴなどの季節の果物を組み合わせることで、さまざまな抗酸化物質を摂取できます。オレンジジュースの摂取も、水分補給と同時にクエン酸とビタミンCを補給できる効果的な方法です。
抗酸化物質を効率的に摂取するメニューは以下の通りです。
・緑黄色野菜サラダ+ナッツ
・フルーツ盛り合わせ
・オレンジジュース
・トマトとアボカドのサラダ
これらのメニューは、活性酸素の除去に効果的で、筋肉の回復を促進します。

3-4簡単に摂れる補食・間食

運動直後に食事の準備が難しい場合は、手軽に摂取できる補食を活用しましょう。
手軽な補食の例は以下の通りです。
・ゼリー飲料
・パワーボール
・サンドイッチ
・バナナ
・スポーツドリンク
これらの補食は持ち運びやすく、運動後すぐに摂取できるため、ゴールデンタイムを逃すことなく栄養補給が可能です。特に果汁100%ジュースやゼリー飲料は、炭水化物を迅速に補給でき、疲労時でも摂取しやすい特徴があります。
特に運動量の多いアスリートは、運動中のエネルギー不足によって筋肉が分解してしまうことも疲労の原因になります。エネルギーが足りない状態で運動をすると、筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとするため、筋肉のダメージが大きくなってしまいます。そこで、運動前、中、後で補食を活用し、こまめにエネルギー源となる糖質を補給することが大切です。

3-5消化しやすい疲労回復メニュー

激しい運動の後は大変体が疲れており、消化力が落ちやすいため、調理方法も工夫する必要があります。油で焼いた料理は消化にエネルギーを使うため、同じ食材でも蒸したり、煮たりといったものが有効です。
肉であれば焼肉より、蒸し鶏や冷しゃぶなどがおすすめです。肉が食べられない時は魚でもよく、なかでも「まぐろ」「かつお」といった回遊魚には疲労回復に効果の高い「イミダゾールペプチド」という栄養素が豊富に含まれています。
消化しやすいメニューの例は以下の通りです。
・蒸し鶏のサラダ
・冷しゃぶサラダ
・まぐろの刺身
・かつおのたたき
・豆腐と野菜の煮物
これらの料理は胃腸に負担をかけず、効率的に栄養を吸収できます。

効果的なタイミングと食事のポイント

疲労回復のためには、適切な栄養素を摂取するだけでなく、そのタイミングも重要です。運動後の体の状態に合わせた栄養補給を心がけましょう。

4-1運動直後30分以内の栄養補給

運動後のゴールデンタイムは、トレーニング終了後30分から1時間の間を指します。この期間中は、体が栄養素を最も効率的に吸収し、エネルギー補給と筋肉修復のために利用できます。
速やかな糖質・たんぱく質補給により、筋グリコーゲンの回復を促進できます。ゴールデンタイム中は、筋肉がグリコーゲンを再合成する能力が最大限に高まるため、このタイミングを逃さずに栄養補給を行うことが重要です。可能な限り運動後30分以内に、炭水化物とたんぱく質をバランスよく摂取しましょう。
運動を終えた後の体では、成長ホルモンが数回に分かれて分泌されます。そのタイミングは、運動の20〜30分後、2時間後、睡眠中の3回です。このタイミングで体が栄養を利用できるよう、必要な栄養素をしっかり摂取する必要があります。そして、そのタイミングの中でも重要なのが、運動の20〜30分後です。

4-2運動後2時間以内の本格的な食事

運動直後の栄養補給に続いて、運動後数時間以内の食事も疲労回復に重要です。このタイミングでの食事は、持続的なエネルギー補給と全体的な栄養バランスの維持を目的とします。
玄米、全粒パン、オートミールなどの複合炭水化物は、消化がゆっくりで持続的なエネルギー供給が可能です。鶏肉、魚、大豆製品などのたんぱく質源は、筋肉の修復と成長をサポートします。食事に適量のたんぱく質を含めることが重要です。
バランスの取れた食事の例は以下の通りです。
・鶏むね肉のグリルと玄米
・サーモンとキヌアのサラダ
・豆腐と野菜の炒め物
・肉うどん
・魚の煮付けと野菜
これらの食事は、持続的なエネルギー供給と筋肉修復を同時にサポートします。

4-3バランスの良い食事を心がける

1食で完璧な食事を目指すのではなく、毎日の食事で色々な食材をバランスよく食べれば、難しいことは考えなくても、自然と疲労回復の食事になっていることが重要です。
1日を通して多様な食材を摂取することで、必要な栄養素を総合的に補うことができます。主食、主菜、副菜、汁物をバランスよく組み合わせ、さまざまなビタミンやミネラルを摂取することを心がけましょう。特定の食品に偏るのではなく、多様性を重視した食事が疲労回復には効果的です。
疲労回復には、睡眠などの休息と同じくらい、食事をしっかり食べることも大切です。何か特定の食品に偏るのではなく、色々な食材をバランスよく食べることをこころがけましょう。

4-4水分・ミネラル補給も忘れずに

汗で失われた水分とナトリウム、カリウムの補給も重要です。スポーツドリンクなどの電解質を含む飲料が特に効果的とされています。
運動中に失われた水分を補うことで、体内の水分バランスを整え、効率的な回復をサポートします。水分補給は栄養補給と同時に行うことで、栄養素の吸収も促進されます。大量の汗をかいた場合は、水だけでなく電解質も同時に補給することが重要です。
運動後はたっぷりの汗とともにカルシウムも流れています。カルシウム不足のままでは筋肉が痙攣を起こしやすくなり、骨折の危険も伴います。そこで摂り入れたいのがチーズで、チーズはたっぷりのカルシウムを含み、少量でもカルシウムが摂れるのが魅力です。

4-5食事のタイミングと消化の工夫

疲労時には消化機能も低下するため、食事のタイミングと調理方法を工夫することが重要です。運動直後は軽めの栄養補給から始め、徐々に本格的な食事に移行していくことがおすすめです。
激しい運動の後は消化力が落ちやすいので、消化をサポートする酵素たっぷりの味噌をプラスすることも有効です。失われた塩分の補給にもなります。また、少量のキムチをメニューに加えてもよく、唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分は胃を刺激し、食欲を増してくれる効果があります。
「疲れていて食事がすすまない」という時は水分が多めの状態で早めに火を止めると良いでしょう。スープご飯のようになり、さらっと食べやすくなります。

スポーツ後の疲労回復におすすめの食材リスト

実際の食事で疲労回復を促すために、具体的な食材を把握しておくことが重要です。ここでは、栄養素別におすすめの食材をまとめて紹介します。

5-1主要な炭水化物源

炭水化物を多く含む食材は以下の通りです。
・ごはん
・パン
・麺類
・じゃがいも
・かぼちゃ
・バナナ
・オートミール
・全粒穀物
これらの食材は、運動で消費されたグリコーゲンを効率的に補充できます。特に全粒穀物は食物繊維やビタミンB群も含まれており、バランスの取れたエネルギー補給が可能です。

5-2高品質なたんぱく質源

たんぱく質を多く含む食材は以下の通りです。
・鶏肉
・豚肉
・魚(まぐろ、かつお、サーモンなど)
・卵
・豆腐
・納豆
・チーズ
・牛乳
・ギリシャヨーグルト
これらの食材は、筋肉の修復と成長に必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。特に魚類は疲労回復に効果的なイミダゾールペプチドも含有しているため、積極的に摂取したい食材です。

5-3ビタミンB群豊富な食材

ビタミンB群を多く含む食材は以下の通りです。
・豚肉(ビタミンB1)
・大豆製品(ビタミンB1)
・レバー(ビタミンB2、B6)
・卵(ビタミンB2)
・赤身魚(ビタミンB6)
・玄米(ビタミンB1)
・全粒パン(ビタミンB1)
これらの食材を組み合わせることで、エネルギー代謝を効率的に促進できます。特にビタミンB1が豊富な豚肉は、疲労回復に最適な食材として知られています。

5-4抗酸化ビタミン豊富な食材

抗酸化ビタミンを多く含む食材は以下の通りです。
・にんじん(ビタミンA)
・ほうれん草(ビタミンA、C)
・ブロッコリー(ビタミンC)
・みかん(ビタミンC)
・キウイ(ビタミンC)
・ナッツ類(ビタミンE)
・アーモンド(ビタミンE)
・アボカド(ビタミンE)
これらの食材は、運動により増加した活性酸素を除去し、細胞のダメージを最小限に抑える効果があります。

5-5その他の重要な栄養素を含む食材

クエン酸を多く含む食材は以下の通りです。
・梅干し
・レモン
・グレープフルーツ
・お酢
アミノ酸・BCAAを多く含む食材は以下の通りです。
・プロテインサプリメント
・鶏肉
・魚
・まぐろ
・かつお
・牛肉
・卵
・牛乳
これらの食材を組み合わせることで、疲労回復に必要な栄養素を効率的に摂取できます。季節や好みに応じて、これらの食材を使ったメニューを考案してみましょう。

まとめ

スポーツ後の効果的な疲労回復には、「糖質+たんぱく質+ビタミンB群+抗酸化ビタミン」を意識した食事が重要です。運動直後30分以内の補食、バランスの良い食事、十分な休息が疲労回復のカギとなります。特定の食品に偏らず、多様な食材を組み合わせて摂取することで、持続的なパフォーマンス向上が期待できます。食事を工夫することで、スポーツを終えた体の疲労を意識的に回復させ、次のトレーニングや競技に向けた最適なコンディションを整えましょう。今日から実践できる食事改善で、より充実したスポーツライフを送りましょう。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
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