日本インストラクター技術協会

ビオトープアーティスト

アクアリウム資格・ビオトープ資格ってどう?仕事や趣味に役立つおすすめ資格紹介

「自宅でアクアリウムを作ることが趣味」
という方も多いのではないでしょうか?

水の中で優雅に泳ぐ魚を見ていると、心が癒されるものです。

アクアリウムには、さまざまな資格があります。
自宅のアクアリウムを、より美しくさせたい方・知識を身につけたい方などに人気です。

さらにアクアリウム資格を取得することで、今まで趣味だったものを仕事にできる可能性もあります。

そこで今回は、アクアリウム資格と、同じように水を使って作るビオトープ関連の資格についてご紹介します。

どちらも水を使って作るものですが、それぞれ大きく異なり、できる仕事も変わってくるため、ぜひ参考にしてください。
アクアリウム資格・ビオトープ資格ってどう?仕事や趣味に役立つおすすめ資格紹介

目次

アクアリウムとビオトープの違いとは?

アクアリウムとビオトープは、水や草を使って表現するといった点でとても似ているように感じます。

しかし、それぞれ作る目的や作り方が異なり、資格取得後に進む職業もまた変わります。

まずは、それぞれの特徴を確認し、違いを知っておきましょう。

1-1アクアリウム

英語の「Aquarium(アクアリウム)」を、直訳すると「水族館」になります。

一般的に「アクアリウム」と聞くと、水族館だけでなく自宅の水槽の中に、水草や石などを配置し魚やエビ・カメなどの生物を飼育しているものをイメージする方も多いでしょう。

しかし特別な設備を作らず、メダカや金魚が泳いでいるだけの水槽も「アクアリウム」です。

つまり、水生生物を飼育するための水槽など設備全体を「アクアリウム」と呼べることになります。
そして、アクアリウム好きな人や、それを仕事にする人のことを「アクアリスト」と呼びます。

1-2ビオトープ

対して「ビオトープ」は、自然がポイントです。
環境を保護するために作るもので、庭や玄関先などに水場を作り、それに合った植物を植えて自然に生物が来るのを見守るものをいいます。

ただし、現在ではその土地に合った生物を住まわせ、自然の基礎をつくることも「ビオトープ」と呼ばれています。

ビオトープでは、その土地にそぐわない植物を植えたり、水生生物を住まわせたりすることはありません。

つまり、水槽の中で飼育するのが「アクアリウム」、環境保護のために自然を模して外に作るものが「ビオトープ」です。

アクアリストになるには

アクアリウムが好きで趣味として楽しんでいる方だけでなく、水族館や熱帯魚ショップなど、実際にアクアリウムに関わる仕事をする人のこともアクアリストと呼びます。

では、プロのアクアリストになるにはどうすればよいでしょうか?

実は、プロのアクアリストといっても、必須の資格があるわけではありません。

しかし、仕事とするためには、一定の知識が必要。
その知識を身につける方法を3つご紹介します。

2-1書籍など独学で学ぶ

ひとつ目の方法は、アクアリウムに関する本で独学する方法です。

アクアリウムが趣味という方も多く、関連書籍が数多く販売されています。
熱帯魚の育て方や、水草や木のレイアウトの方法などアクアリウムに関する事柄を学べます。

できるだけお金をかけずにアクアリウムに関する知識をつけたい方におすすめの方法です。

2-2専門学校に通う

アクアリストの「専門学校に通う」方法もあります。
専門学校では、魚や両生類・爬虫類といった水辺の生物の飼育や繁殖方法を学ぶコース・イルカの飼育方法を学ぶコース・水質管理や海洋生物の保護を学ぶコースなどがあります。

入学前から、将来的にどのような仕事に就きたいか明確な目標のある方におすすめです。

2-3資格を取得する

専門学校に通うほど時間はないけれど、書籍よりも専門的な知識を身につけたいといった方には、通信教育などで資格を取得する方法もあります。

資格を取得することで、就職後もお客様から信頼を得やすくなるなどメリットもあります。

現在すでに、アクアリウムに関する仕事をしている方にも、知識を深めるための方法としておすすめです。

アクアリウム・ビオトープ関連資格3選

では、アクアリウムやビオトープの資格とはどのようなものがあるでしょうか?
ここでは、アクアリウムとビオトープ関連の資格を3つご紹介します。

資格と合わせて、学習方法もご紹介しますので、資格取得を目指す方は参考にしてください。

3-1ビオトープアーティスト(アクアリウム資格)

日本インストラクター協会で行っているのが、「ビオトープアーティスト(アクアリウム資格)」です。

ビオトープの作り方や楽しみ方・水温管理やコケ対策など、ビオトープで起きやすい問題などについての知識が身についていることを問われる資格です。

この資格のメリットは、ビオトープだけでなく、アクアリウムの知識も問われる点。
この資格取得を目指すことで、アクアリウム・ビオトープ両方の知識が身につきます。

ビオトープアーティスト(アクアリウム資格)詳細
受験資格 とくになし
受験料 1万円
試験日 年6回
受験申請方法 インターネットから
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%以上

ビオトープアーティスト資格は専門の書籍が販売されていないため、通信教育で学ぶしか方法がありません。

対応している通信教育は「SARAスクールジャパン」のアクアリウム資格取得講座か「諒設計アーキテクトラーニング」のアクアリウムクリエイターW資格取得講座です。

どちらも最短2カ月から取得できるようになっています。
また後程ご紹介する「アクアリウムクリエイター」と、同時に学習できるようになっています。

SARAスクールジャパン|アクアリウム資格取得講座
  アクアリウム基本コース アクアリウムプラチナコース
受講期間 6カ月
(最短2カ月)
6カ月
(最短2カ月)
受講料(税込) 5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削 5回 5回+卒業課題1回
資格試験 免除
諒設計アーキテクトラーニング|アクアリウムクリエイターW資格取得講座
  基本講座 スペシャル講座
受講期間 6カ月
(最短2カ月)
6カ月
(最短2カ月)
受講料(税込) 5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削 5回 5回+卒業課題1回
資格試験 免除

一度の学習で、2つの資格が目指せるため、アクアリウム・ビオトープどちらにも興味がある方におすすめです。

3-2アクアリウムクリエイター

「アクアリウムクリエイター」は、「日本デザインプランナー協会」で行っている試験です。
アクアリウムの基礎から、水温の調整方法や水槽の濁り・カルキの対応など、アクアリウムの知識が問われます。

資格取得後は、カルチャースクールで講師として活動が可能です。

アクアリウムクリエイター詳細
受験資格 とくになし
受験料 1万円
試験日 年6回
受験申請方法 インターネットから
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%以上

こちらの資格も、通信教育でしか取得できません。

「ビオトープアーティスト」同様に、「SARAスクールジャパン」のアクアリウム資格取得講座か「諒設計アーキテクトラーニング」のアクアリウムクリエイターW資格取得講座のみです。

これらの講座を受講することで、「アクアリウムクリエイター」と「ビオトープアーティスト」の資格取得が目指せます。

これらの講座では、それぞれ「プラチナコース」「スペシャル講座」を受講し、卒業課題を提出することで、「アクアリウムクリエイター」「ビオトープアーティスト」両方の資格が、試験免除で取得できます。

3-3ビオトープ管理士

「ビオトープ管理士」は、「公益財団法人日本生態系協会」が実施している資格です。

ビオトープ管理士には「ビオトープ計画管理士」「ビオトープ施工管理士」の2種類があります。

ビオトープ計画管理士 街づくりや地域づくりの視点から、自然生態系の保全・再生を行う
ビオトープ施工管理士 設計・施工の現場により近い視点から、自然生態系の保全・再生を行う
引用:公益財団法人日本生態系協会:ビオトープ管理士の種類(https://www.biotop-kanrishi.org/)

それぞれ1級と2級があり、1級ビオトープ管理士は、国土交通省登録資格です。

国土交通省や環境省などでは、ビオトープ管理士の資格が入札条件になるなど、近年注目されている資格となります。

合格者は現在累計で1万4,000人以上。
合格率は、1級が約29%、2級が約51%(令和3年度)となり、簡単に合格できるものではありません。

資格試験の学習は、オンラインセミナーや、書店・WEBで購入する公式テキストなどで勉強できます。

受験資格 1級:4年制大学を卒業後、通算7年以上の実務経験があること など
2級:とくになし
受験料 1級:1万1,300円
(筆記試験合格者の再受験:5,100円)
2級:7,200円
試験日 筆記試験:11月
口述試験:1月
※口述試験は筆記試験合格者のみ
受験申請方法 郵送にて書類提出
受験方法 筆記・口述
合格基準 1級 《択一問題》
生態学・ビオトープ論・環境関連法・専門科目それぞれ 正答率60%以上 
《記述問題》
4問中全問正解
《小論文》
可の評価を得ること
《口述試験》
1級ビオトープ管理士として適切・的確に答えられること
2級 《択一問題》
生態学・ビオトープ論・環境関連法・専門科目それぞれ 正答率60%以上 
《小論文》
可の評価を得ること

アクアリウム資格がいかせる仕事

アクアリウム資格は、趣味でアクアリウムを楽しめるだけでなく、さまざまな仕事でその知識が役立ちます。

「ビオトープアーティスト(アクアリウム資格)」や「アクアリウムクリエイター」がいかせる仕事を3つご紹介します。

4-1熱帯魚店・ペットショップの店員

アクアリストの代表的な職業である熱帯魚店や、水辺の生き物を扱うペットショップの店員は、アクアリウム資格がいかせる職業のひとつ。

これからアクアリウムを始めてみたいお客様や、アクアリウムのことで悩みをもつ方に対し、専門知識で適切な助言やおすすめの商品をご紹介できます。

熱帯魚の輸入業者や買い付けを行う業者でも同じように、知識をいかせるでしょう。

4-2イベント・美術関連会社

さまざまなイベントや美術展でも、華やかさを添えるためにアクアリウムが活用されます。
そのようなイベントを開催する「イベント・美術関連会社」の仕事で、アクアリウム資格が役立つでしょう。

また、アクアリウム自体が主役のイベントも、日本各地で開催されています。
知識のある方や初心者の方など多くのお客様が来場するため、イベント運営の助けにもなるはずです。

4-3水族館の飼育員

水族館の飼育員もアクアリウム資格がいかせる仕事です。

水族館では、水槽の掃除や魚の世話・病気の魚への対応だけでなく、来館したお客さんに、より魚を好きになってもらえるようなイベントの計画など、さまざまな仕事をこなすことになります。

アクアリウム資格が役立つうえに、さらに深い知識を身につけられる、やりがいのある職業です。

アクアリウム資格と合わせて取得!魚や水圏生物に関する資格

ではここで、ご紹介したアクアリウム資格「ビオトープアーティスト(アクアリウム資格)」や「アクアリウムクリエイター」と合わせて取得がおすすめの資格をご紹介します。

より深く知識を身につけたい方は、参考にしてみてください。

5-1観賞魚飼育管理士

「観賞魚飼育管理士」は、「日本観賞魚振興事業協同組合」が主催する試験です。
観賞魚や観賞魚関連用品の販売や管理に関する専門的な知識があると認められる資格で、観賞魚関連の仕事に従事している方のみ受験資格が与えられます。

もっとも簡単な3級でも、試験当日の時点で観賞魚関連の仕事に従事する方、もしくは過去1年以上実務経験がある方のみ受験可能です。

3級認定後2級の受験資格が与えられるため、順番に受験する必要があります。

年に数回開かれており、開催が決まるとホームページで告知されるため、こまめにチェックしてみましょう。

ビオトープ資格がいかせる仕事

ビオトープ資格は、SDGsの取り組みが活発化するとともに行政・民間問わず、需要の高まっている資格です。

ビオトープ管理士の資格さえあれば就職できるわけではありませんが、求人で優遇される場合もあります。
ここでは、ビオトープ資格がいかせる仕事を5つご紹介します。

6-1土木・建設関連

土木・建設関連の仕事は、地方自治体や官公庁の入札で、資格が役立ちます。

また、自然と近い場所で仕事をしているため、会社自体で環境問題に取り組んでいるところもあります。
自然との共生を考えたとき、ビオトープ管理士の資格が有益に働くでしょう。

6-2造園会社

植栽を行う造園会社でも、ビオトープ管理士の資格が重宝します。

最近では、生態系に配慮した都市環境整備事業なども多く、どのようにビオトープを増やし守っていくか、専門知識をもって考えなければなりません。

現場監督など指導者としても知識の深さが役立つでしょう。

6-3地方自治体・官公庁

地方自治体や官公庁でも、自然や環境に関連する業務では、ビオトープ資格が役立ちます。
たとえば、自治体の環境課や国土交通省・農林水産省・環境省などです。

ビオトープの仕事のみできるわけではありませんが、いざ関連する業務が舞い込んだときには、身につけた専門的な資格が役に立つでしょう。

6-4環境調査機関

環境に関する調査・研究を行う環境調査機関でも、ビオトープ資格で身につけた知識が有益です。

就職活動でも、ビオトープ管理士資格が優遇されるなど、メリットもあります。

環境調査会社のほかにも、地質調査会社でも、ビオトープ資格が優遇されます。

6-5環境コンサルタント

各企業が環境問題に取り組む中で、環境保全に配慮しつつ業務拡大を行う企業も増えています。
その手助けをするのが、環境コンサルタントです。

環境コンサルタントといっても、いくつか種類があります。

ひとつは建設関連の会社に対し、建設や土地開発工事によって予想される環境被害などを調査するコンサルタント。
ほかにも、企業の商品を生産する工程が、どのように環境に影響するかといったことを調査するコンサルタントなどがいます。

ビオトープ資格と合わせて取得!環境・自然に関する資格

最後に、ビオトープ資格とともに取得すると役立つ、環境・自然に関する資格をご紹介します。

今後、就きたいと思っている職業やすでに働いている職場の業務内容などから、適した資格を見つけましょう。

7-1生物分類技能検定

「一般財団法人自然環境研究センター」で行っているのが、「生物分類技能検定」です。

生物の分類に関する知識を有していることが認められる資格で、自然環境・野生生物などの調査や保全に従事する人材の育成を目指しています。

1級から4級まであり、1級・2級は、部門が「動物部門」「植物部門」「水圏生物部門」と3つに分かれています。

生物分類技能検定詳細
受験資格 1級:3年以上の業務経験があり、各部門の2級合格者
2級〜4級:なし
受験料 1級:1万9,000円
2級:1万2,000円
3級:5,000円
4級:3,000円
試験日 年1回(級により試験日は異なる)
受験申請方法 受験サポートサイト
受験方法 筆記・口述
合格基準 1級 《書類審査》非公開
《一次試験》
経験問題に関する論文 18/30点満点
専門問題に関する論文 42/70点満点
《二次試験》
口頭試験:非公開
2級 択一問題+記述:70/100点満点
3級・4級 択一問題:60/100点満点

また1級・2級の登録者は、環境省の一般競争参加資格申請の有資格者となっているほか、林野庁・地方自治体などの入札資格としても取り入れられている場合があります。

1級・2級の合格者の多くは、自然環境・生物調査関係の仕事に従事する方で、3級・4級は、学生が6割以上を占めています。
まったく知識がない場合、まずは3級・4級から徐々に知識をつけ、最終的に1級・2級を目指すとよいでしょう。

試験内容は、Amazonで販売されている解説集と試験問題集で学べます。

7-2環境管理士

「環境管理士」は、「特定非営利活動法人日本環境管理協会」が行う環境保全や改善、そのための指導を行う資格です。
地域ごとに異なる環境条例に沿って、環境管理を行うことが仕事となります。

資格は1級から6級まであり、初歩から高度な専門知識まで、段階的に取得が可能です。
個人で資格取得する方法は、通信講座と試験の2種類。

それぞれ取得できる級が異なります。

通信講座詳細
取得できる級 2級〜4級
講座内容 生活環境編
環境法令編
経営環境編
上記から2級は全3分野・3級は2分野・4級は1分野の受講が必要
受講料 3分野:3万3,000円
2分野:2万3,000円
1分野:1万6,000円
※2・3分野は、減額免除後の金額
※合格後別途登録料6万円が必要
資格取得方法 ・試験の解答・受講状況をもとに審査
・修了証書授与後、環境管理士免許証の登録申請が可

通信講座と同額でWEB通信講座の受講も可能です。

試験詳細
取得できる級 1級〜6級
試験日 年2回
上期試験:6月の日曜日
下期試験:11月の日曜日
合格基準 1級:記述式+論述式 70点以上
2級:記述式 60点以上
3級:マークシート・記述式 60点以上
4級〜6級:マークシート式 60点以上
受験料
※合格後別途登録料6万円が必要
1級:1万5,000円
2級:一般9,000円 学生:4,500円
3級:一般6,000円 学生:3,000円
4級:一般4,000円 学生:2,000円

受験内容は、特定非営利活動法人日本環境管理協会で購入できる検定問題と参考資料で学習できます。

7-3環境アセスメント士

「環境アセスメント士」は、生活環境部門と自然環境部門の2部門に分かれている資格です。
「一般社団法人日本環境アセスメント協会(JEAS)」が認定しています。

国土交通省により、建設環境分野の「調査業務の管理技術者資格」として登録されており、企業からの需要も多い資格です。

ただし、受験資格には実務経験が必要なため、注意しましょう。

環境アセスメント士
受験資格 ・4年生大学卒業後、実務経験5年以上
・大学院修了後、実務経験3年以上
・実務経験8年以上
受験料 1万2,000円
試験日 年1回
受験申請方法 郵送
受験方法 筆記試験・択一式
合格基準 非公開

資格は、一般社団法人日本環境アセスメント協会より販売される過去問題集で学習できます。
ただし資格は、5年間の有効期限があり、その後は継続教育制度のCPD単位取得と更新料が必要となります。

まとめ

ビオトープとアクアリウムは、どちらも水や水草・水圏生物の飼育など似た部分が多くあります。
しかし、根本的には、水族館を意味するアクアリウムと、環境保全のためのビオトープは異なるものです。

それぞれ資格がありますが、中には、どちらもあわせて学習できる資格も存在します。
どの資格も趣味だけでなく、仕事でも役立つものばかりです。

ご興味のある方は、資格取得を目指してみてはいかがですか?